LaLaDXインデックス2004
LaLa DX INDEX 2004

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 白泉社月刊LaLaの増刊、隔月刊のLaLaDXのインデックスデータ。その2004年版。独断と偏見に満ちた星取表(5点満点)と短評付き。


LaLa Special
表紙水野十子「遥かなる時空の中で」
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「遥かなる時空の中で」水野十子総集編  
「金色のコルダ」呉由姫読切特別編 
「桜蘭高校ホスト部」葉鳥ビスコ読切特別編 
「幸山ミッション」川瀬夏菜読切  
「六花の鎖〜兄妹仇討行〜」唐沢千晶読切  
「ことだまガーディアン」槻宮杏読切  
「黒涙マーダー」都築せつり読切  
「ファーストステップ」七海青読切  
「サンタの忘れた街で。」萩尾彬読切  
「半熟ウルフ」藤原ヒロ読切  
「北極星旋律」八島時読切  
 「遥かなる時空の中で」のアニメ化に合わせて発行されたLaLaDXじゃないA5版の増刊。年号もサブタイトルもなしで「LaLa Special」という誌名はこういう書誌を作っているといかがなものかと思うのだが……(笑)。
 「遥かなる時空の中で」以外にも、同じくゲーム連動の「金色のコルダ」と設定だけはアンジェリーク系(?)の「桜蘭高校ホスト部」の番外編が載っているあたりで想定されている対象読者は明らかかと(笑)。たこいは対象読者じゃないと思ったのと、書誌だけなら広告だけで作れる内容だったので、この号は久しぶりに買いませんでした(笑)。買った人で、上記の書誌情報に間違いをみつけた方はご一報ください(笑)。(2005/02/20)


LaLaDX2004年11月号
表紙水野十子「遥かなる時空の中で」
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「WANTED」樋野まつり読切 ★★★
「Honey〜君は輝ける星〜」橘裕読切#30★★★
「やくみガーデン」江咲桃恵ギャグ 
「楽園ルウト」槻宮杏読切 ★★
「花の名前」斉藤けん読切 ★★★
「オコジョ番長」宇野亜由美ギャグ ★★★
「遥かなる時空の中で」水野十子総集編第1話初出2000年LaLa2月号★★
「CLUSTER EDGE」小松田わん読切第2話★★
「三日月パン」ささだあすか読切7thパン★★★
「暁の魔術師」緑川ゆき読切 ★★★
「ねこらぶ」米沢りかギャグ ★★
「アンティーク鎮魂歌」杜真琴読切 ★★★
「娯楽師」亜和ミチ読切 ★★
「ヤクビョウヒメ」ことぶきつかさギャグ 
「トカゲ王子」和泉明日香読切〜マイ リトル プリンセス〜★★★
「ことのは」麻生みこと読切〜人魚姫の声色〜★★★★
「起承転結DX」にざかねギャグ ★★
「花護人」桜井夜読切(デビュー)★★
「秋色君色」天乃忍読切 ★★★
「火宵の月」平井摩利読切〜火宵的いっぱい聴けて喋れる〜★★★
「とりかえ風花伝」柳原望読切 ★★
「裸足行路」赤井一火読切 ★★
「嫁姑教室」柏屋キクゾーギャグ 
「バファリンの半分はあざとさで」矢倉まきギャグ第152回LMSギャグ特別賞
「メドモワゼルバタフライ」小椋アカネ読切 ★★★
「紅い夢」藤原ヒロ読切第36回LMGフレッシュデビュー賞★★
「恋愛薄命」紗月那名読切第150回LMSベスト・ルーキー賞
「運命の恋」楓石涼読切第151回LMSベスト・ルーキー賞
「うさかめ症候群」嘉咲めいこ読切第152回LMSベスト・ルーキー賞
「無敵のマイブラザー」ふじつか雪読切第153回LMSベスト・ルーキー賞
 「遥かなる時空の中で」のアニメ化が決まったので、パイロット編として第1話のみ再録されている。あと、前号からのアニメコラボ企画「CLUSTER EDGE」も第2話が載っている。こちらはまだ海のものとも山のものともつかないものの、ちょっと前にあったコスプレバンドとのコラボよりは理解しやすいかなあ(笑)?
 樋野まつり「WANTED」はまさかこんな早いペースで第3話が載るとは……(笑)。ただ、最近本誌連載の方で樋野まつりへの個人的評価が上がって来ているので、こちらもそれなりに楽しめた。海賊もので、歌がメインモチーフになっているので、宝塚とかに向く題材かも、と思ってしまったたこいの頭は最近いろいろと毒されているかも(笑)。
 緑川ゆきの新作「暁の魔術師」は珍しくコミカルタッチの学園魔法もの。とぼけた味わいがあってなかなか楽しい。
 あと、麻生みこと『ことのは』は、前作とは全然違う登場人物、シチュエーション。毎回違う登場人物でのテーマ連作みたいな感じになるのかな?(2005/02/20)


LaLaDX2004年9月号
表紙槻宮杏「楽園ルウト」
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「Honey〜君は輝ける星〜」橘裕読切#29★★★
「楽園ルウト」槻宮杏読切 ★★
「オコジョ番長」宇野亜由美ギャグ ★★★
「十二秘色のパレット」草川為読切 ★★★
「地球行進曲」林みかせ読切第6話★★★
「やくみガーデン」江咲桃恵ギャグ 
「CLUSTER EDGE」小松田わん読切 ★★
「起承転結DX」にざかねギャグ ★★
「三日月パン」ささだあすか読切6thパン★★★
「温泉で会いましょう」唐沢千晶読切〜遊の夏休み〜★★
「トカゲ王子」和泉明日香読切[忘却のロマンス]★★★
「ラピスラズリの王冠」川瀬夏菜読切第5話★★
「とりかえ風花伝」柳原望読切 ★★
「シャルル・ララ・ドゥー」亜和ミチ読切 ★★
「火宵の月」平井摩利読切〜傀儡師〜★★★
「ねこらぶ」米沢りかギャグ ★★
「ハヤブサ」六本木綾読切3rd★★★★
「ギンバナ」響ワタル読切 ★★
「POP LIFE」ことぶきつかさギャグ 
「天然色プリンセス」天乃忍読切 ★★★★
「嫁姑教室」柏屋キクゾーギャグ 
「白いオオカミ」八島時読切 ★★
「猫の名前」仲野えみこ読切 ★★
「君の万能な左手」萩尾彬読切 ★★
「クロックマスター」鈴原カナコ読切第36回LMGゴールドデビュー賞★★
「S様のおっしゃるには」桜井夜読切第36回LMGフレッシュデビュー賞★★
「ココロアンバランス」水上衣理読切第147回LMSベスト・ルーキー賞
「ちからくらべ」蒼井ゆき読切第148回LMSベスト・ルーキー賞
「甘やかな魔法」佐和春日子読切第149回LMSベスト・ルーキー賞
 全体に、あんまりぱっとしない印象の号。六本木綾のバンドもの連作『ハヤブサ』が地味にいい味出していて★★★★。あとは、天乃忍「天然色プリンセス」がコミカルとシリアスのバランスが取れていて、独特の味があって★★★★。一昔前の言葉で表現するなら「ジャンル白泉社」という感じなあんだけど、女の子の泣き顔や照れた表情のくしゃくしゃ具合に味があって、このところはけっこう注目している。
 小松田わん「CLUSTER EDGE」はサンライズ(!)とのコラボレーションでアニメ化も予定しているとか言う企画もの。作品としての出来はそこそこだが、小松田わんという人、独特の味のある短編を描く人なので、この手のメディアミックスに起用すると個性が削がれちゃうんじゃないか、というのが若干の懸念かなあ。(2005/02/20)


LaLaDX2004年7月号
表紙筑波さくら「よろしくマスター」
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「楽園ルウト」槻宮杏読切 ★★
「Honey〜君は輝ける星〜」橘裕読切#28★★★
「オコジョ番長」宇野亜由美ギャグ ★★★
「よろしくマスター」筑波さくら読切 ★★★
「温泉で会いましょう」唐沢千晶読切〜激闘!!温泉ジャック!〜★★
「ラピスラズリの王冠」川瀬夏菜読切第4話★★
「三日月パン」ささだあすか読切5thパン★★★
「ねこらぶ」米沢りかギャグ ★★
「トカゲ王子」和泉明日香読切[サマー・ホラー・バケーション]★★★
「やくみガーデン」江咲桃恵ギャグ 
「地球行進曲」林みかせ読切第5話★★★
「POP LIFE」ことぶきつかさギャグ 
「花の名前」斉藤けん読切 ★★★
「アマえんぼガエル」にしだかな読切 
「年下ハニー」三上チト読切 ★★★
「飛行機雲とおく…」青山和希読切 
「緋色の椅子」緑川ゆき読切LAST ACT★★★★
「起承転結DX」にざかねギャグ ★★
「火宵の月」平井摩利読切〜験競べ〜★★★
「クレイジープリンス」大田マリギャグ 
「とりかえ風花伝」柳原望読切 ★★
「レベル1!」赤井一火読切(デビュー)
「嫁姑教室」柏屋キクゾーギャグ 
「THEライバル!」いとうかおり読切 
「海の修道院」四条ハルヤ読切 ★★
「きのこ姫」椎野翠読切 
「ライラ・ライラ」仲野えみこ読切第35回LMGゴールドデビュー賞★★
「少年は夢の中」蘭咲ルイ読切第35回LMGフレッシュデビュー賞
「君が好き」江畠ミソラ読切第146回LMSベスト・ルーキー賞★★
 表紙にもなっている筑波さくら「よろしくマスター」はサンタクロースもの(?)のシリーズ2作目。ううむ(笑)。シリーズになるとは思わなかった(笑)。しかも舞台が夏だし(笑)。
 ★★★★つけたくなるのは最終回になる緑川ゆき「緋色の椅子」くらい。国家の存亡が少人数の閉じた人間関係の中で完結してしまう点と、田舎出で本来何のバックグラウンドもなかったはずのヒロインがたまたま知り合った人々が全てその関係者であった、という中盤の展開に若干ご都合主義的なスケールの小ささを感じたものの、魔法を使わない剣だけの中世風ファンタジーをいい雰囲気で描けていたので、シリーズ全体としても★★★★にしておきたい。(2005/01/30)


LaLaDX2004年5月号
表紙樋野まつり「WANTED」
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「WANTED」樋野まつり読切 ★★★
「起承転結DX」にざかねギャグ ★★
「ラピスラズリの王冠」川瀬夏菜読切 ★★
「楽園ルウト」槻宮杏読切 ★★
「地球行進曲」林みかせ読切 ★★★
「オコジョ番長」宇野亜由美ギャグ ★★★
「トカゲ王子」和泉明日香読切〜王子!王子☆王子?〜★★★
「三日月パン」ささだあすか読切4thパン★★★
「Colors」亜和ミチ読切 ★★
「ハートの王子とスペードの女王」萩尾彬読切 ★★
「少年先生のまほう」にしだかな読切 
「火宵の月」平井摩利読切〜Anniversary〜★★★
「嫁姑教室」柏屋キクゾーギャグ 
「緋色の椅子」緑川ゆき読切ACT.9★★★★
「CLAP!」大樹玉織読切 
「ことのは」麻生みこと読切 ★★★★
「ハヤブサ」六本木綾読切 ★★★★
「とりかえ風花伝」柳原望読切 ★★
「パノラマ時間」山代遠波読切 
「マナモリ〜凌雲の衛り人〜」いちようかゆ読切 
「やくみガーデン」江咲桃恵ギャグ 
「華ふらし雨ふらし」青山和希読切第28回アテナ新人大賞佳作
「めぐる季節の中で」芦沢あみ読切第28回アテナ新人大賞佳作
「パーフェクトガード」七海青読切第35回LMGフレッシュデビュー賞
「桃太郎クライシス」ことぶきつかさギャグ第148回LMSギャグ特別賞
「恋愛小説」田中慧読切第142回LMSベスト・ルーキー賞
「ベビースモーカー」鈴原カナコ読切第143回LMSベスト・ルーキー賞
「三次元のリン」仲野えみこ読切第144回LMSベスト・ルーキー賞
「帰り道、雪の熱」和泉ヒロ読切第145回LMSベスト・ルーキー賞★★
「クレイジープリンス」大田マリギャグ 
 表紙にもなっている樋野まつり「WANTED」はカリブの海賊もののシリーズ2作目。ううむ(笑)。シリーズになるとは思わなかった(笑)。
 ★★★★つけたくなるのは緑川ゆき、麻生みこと、六本木綾の中堅陣くらいで、今回の新人作品は全体に今ひとつ。麻生みこと「ことのは」は書道ネタのロマンスという異色作だが、重要なモチーフである筆字がちゃんと美しいあたりは流石というべきか。これに限らず、選んでいるモチーフを的確に「絵」として表現できるという点で、麻生みことはやはり職人的にうまいマンガ家だと思う。
 あと、にざかなのアイデア担当の「にざ」が久しぶりに登場。ギャグとしては今ひとつぱっとしないカネチクヂュンコと「にざかね」という新ユニット(?)を組んでいたのがちょっと目を引いたけど、「にざかな」ほどのインパクトには欠けるかなあ(笑)。(2004/12/25)


LaLaDX2004年3月号
表紙橘裕「Honey〜君は輝ける星〜」
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「十二秘色のパレット」草川為読切 ★★★
「イツデモイツカ!」カネチクヂュンコギャグ 
「桜蘭高校ホスト部」葉鳥ビスコ読切〜藤岡家の日常〜★★★
「Honey〜君は輝ける星〜」橘裕読切#27★★★
「楽園ルウト」槻宮杏読切 ★★
「やくみガーデン」江咲桃恵ギャグ 
「ハヤブサ」六本木綾読切 ★★★
「嫁姑教室」柏屋キクゾーギャグ 
「ミモザでサラダ」森生まさみ総集編第1話初出2003年LaLa5月号★★★
「ミモザでサラダ」森生まさみ総集編第2話初出2003年LaLa11月号★★★
「うしのほし」白井裕子ギャグ ★★
「オコジョ番長」宇野亜由美ギャグ ★★★
「ラピスラズリの王冠」川瀬夏菜読切 ★★
「緋色の椅子」緑川ゆき読切ACT.8★★★★
「温泉で会いましょう」唐沢千晶読切 ★★★
「トカゲ王子」和泉明日香読切〜星の降る木の下で〜★★★
「とりかえ風花伝」柳原望読切 ★★
「地球行進曲」林みかせ読切 ★★★
「真の花咲け!」いちようかゆ読切 ★★
「三日月パン」ささだあすか読切 ★★★
「いつかここから」北郷あや読切 ★★
「ビター×スイート×チョコレート」天乃忍読切 ★★★★
「王様遊戯」小椋アカネ読切 ★★
「花の名前」斉藤けん読切 ★★★
「ネガレストワールド〜未来の名前〜」亜和ミチ読切第28回アテナ新人大賞優秀新人賞★★
「二葉-scent-」桜井夕弦読切第34回LMGフレッシュデビュー賞
「二葉-ハート花火-」桜井夕弦読切 
「イミテーションロマンス」早乙女陸読切第34回LMGフレッシュデビュー賞★★
「負け犬の恋」青山和希読切第141回LMSベスト・ルーキー賞★★★
 今回も投稿作からのシリーズ化がいくつか。唐沢千晶「温泉で会いましょう」は、絵は達者だと思うが、よくもわるくも水準作という印象。ただ、絵が達者でキャラクターも立ってはいるので、樋野まつりのようなタイプとして大成するかも(?)。和泉明日香「トカゲ王子」も絵が非常に達者で、特に表情の表現は新人とは思えないレベル。前回の投稿作では★★★★をあげてしまったのだが、その時は「ストレートなお伽話」を演出の力で読ませているところを評価してのことだったので、シリーズ化して「お伽話」から「少女マンガ」の方向にシフトしている印象を受けたので、まあ★★★の水準作か。
 ここのところ★★★が続いた緑川ゆき『緋色の椅子』は、各キャラクターがそれぞれに抱える心の闇とその錯綜が語られて、久しぶりに迫力が感じられて★★★★。
 そういえば、LaLaDXとしては久しぶりの総集編ものの森生まさみ『ミモザでサラダ』は、本誌4月号に第3話が載っているのと連動した企画。本誌4月号の方にもコメントしたが、12歳のヒロイン、という時点で完膚無きまでにロリコンものだと思うのだが(笑)、今回描き下ろしの裏話によると、ヒロインの年齢を12歳にしたのは、ヒロインが大人だと「エロくなりすぎるから」(笑)、とのことだが、なんというか、時代認識にいささか欠けるというか(笑)、特定の読者層(笑)にとっては逆にエロすぎ(笑)だと思うのだが、どうか(笑)?
 そういえば、けっこう息が長く続いていた白井裕子「うしのほし」は、路線としては少女マンガ雑誌によくある動物ファンタジーの後継としてはこういうのもありかな、と思っていたのだが、今回で最終回とのこと。作者コメントは、単にこの連載の最終回というより、次号以降姿を消すのかな、と思わせるニュアンスで、そのあたりはどうなんだろうか? 宇野亜由美以外のギャグ陣の中では頭ひとつ抜けていたかな、とは思っていたんだけど、もしこれで姿を消すなら、ちょっと残念かも。
 あと、新人の投稿作の中では、青山和希「負け犬の恋」が、登場人物のむき出しの感情がなかなかよく表現されていて、★★★。顔の表情だけじゃなくて、人物の全身で感情を表現するような作風は、ちょっと橋本みつる的で(一途なヒロインにまっすぐに感情をぶつけられた男の子がほだされてしまう、というストーリーも、橋本みつるの初期作品「ごめんね好きだよ」をちょっと思わせた)、今後に期待。因みに、選評の作者コメントによると好きなマンガ家は緑川ゆきとのことで、さもありなんと思った。なお、この後の投稿作でアテナ新人大賞にも入賞してデビューは決まっているとのこと。(2004/03/14)


LaLaDX2004年1月号
表紙筑波さくら「よろしくマスター」
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「よろしくマスター」筑波さくら読切 ★★★
「うしのほし」白井裕子ギャグ ★★
「楽園ルウト」槻宮杏読切 ★★
「Honey〜君は輝ける星〜」橘裕読切#26★★★
「オコジョ番長」宇野亜由美ギャグ ★★★
「ラピスラズリの王冠」川瀬夏菜読切 ★★★
「緋色の椅子」緑川ゆき読切ACT.7★★★
「やくみガーデン」江咲桃恵ギャグ 
「金色王子」三上チト読切 ★★★
「愛をあげましょう」椎野翠読切 ★★
「とりかえ風花伝」柳原望読切 ★★
「ゼロに立つ」吉川景都読切 ★★
「雫の先に」あきづき空太読切 ★★★★
「地球行進曲」林みかせ読切 ★★★★
「クレイジープリンス」大田マリギャグ 
「三日月パン」ささだあすか読切 ★★★
「僕のココロ星」いちようかゆ読切 ★★
「微熱の記憶」山代遠波読切 
「オールライツ!」羽柴楓読切 
「Moon dish」響ワタル読切 ★★★
「嫁姑教室」柏屋キクゾーギャグ 
「月光スパイス」斉藤けん読切第34回LMGゴールドデビュー賞★★
「さくらゆく」赤井一火読切第34回LMGフレッシュデビュー賞★★
「クマっちネコっち」カネチクヂュンコギャグ 
「王子様の憂鬱」若草裕読切第139回LMSベスト・ルーキー賞
「純愛レシピ」芦沢あみ読切第140回LMSベスト・ルーキー賞
「ゴッドシスター」渡里木野ギャグ 
 筑波さくら「よろしくマスター」は、久しぶりに「目隠しの国」以外のオリジナル短編だが、まあ、ほどほど。個性が確立されているので、わりと安心して読めるか。
 それ以外だと、中堅〜中堅一歩手前くらいの新人のシリーズ作品(槻宮杏「楽園ルウト」、三上チト「金色王子」、椎野翠「愛をあげましょう」、林みかせ「地球行進曲」など)が目立つ。まあ、この中から目玉作品が育つかどうか。個人的には、亡くなった姉の息子を育てる女子高生が主人公の林みかせ「地球行進曲」が頭ひとつ抜けているかな、と思うが……。
 それ以外に新人では、あきづき空太「雫の先に」が、砂漠を舞台にした無国籍ファンタジー(?)で、絵柄が安定しているのもさることながら、世界観に筋が通っていて、キャラクターにも血が通っている感じでなかなか。(2004/03/03)


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