ぼくはこんなにも原田知世ライブを
About TOMOYO HARADA LIVE !!
たこいきおし

 『糸納豆EXPRESS』誌上に発表され、よくわからないけどなぜか各方面から好評を得ているたこいの日記の電脳版。ネット上からは消失している分についてテーマ別(?)に再編集してみました。
 今回はライブレポート原稿の形にまとまっていなかった原田知世ライブにまつわる部分の抜粋。


1998年4月12日(日)

 朝、すぐにクルマで静岡へ。レコード屋の開店時間に飛び込んで、ぴあ扱いのチケットセンターで原田知世ライブのチケットを無事入手。しかしアリーナ席は流石に手に入らなかったなあ(笑)。でも、あとで聞いた話では発売1時間で完売だったらしいので、手に入っただけでよしとしなくては(笑)。しかし原田知世もすっかり売れっ子(?)になってしまったことであるなあ(笑)。


5月31日(日)

 新宿駅のロッカーに紙袋の荷物を置いて、日清パワーステーションへ。建物の前には人が大勢並んでいる。チケットの整理番号順に入場が可能になるが、整理番号303番では既に座れるところはない(笑)。とはいえ、人垣のちょうど切れたステージのほぼ全景がよく見えるポイントを押さえることができたので、ラッキー(笑)。

 原田知世アコースティックスペシャル『カコ』は今まで観た原田知世のライブの中でいちばんよかった。メンバー全員、なんだかすごくリラックスした雰囲気で、場の空気が妙にほんわかしている上に、ヴォーカルも演奏も非の打ち所なし。詳しくはライブレポート「原田知世 LIVE!! with 鈴木慶一」を参照のこと。


6月10日(水)

 朝はちょっと郵便局に行って、遅れていたクルマの税金と10月の原田知世ライブのチケット予約金を払い込む。こないだのライブの時に配られた先行予約の〆切は12日でちょっと出遅れてしまった。抽選に落ちないといいんだけど(笑)。


10月30日(金)

 出張の用事の後、会社の人と別れてホテルに一度戻り、シャワーをあびで身支度をする。

 八重洲ブックセンター入口で上京したばかりの室本と落ちあう。そのまま大手町までてくてく歩いて地下鉄で赤坂へ。

 2年半ぶりくらいの赤坂BLITZであるが、その登り口にティガとガイアの巨大な像が仲よくそそり立っていたのでびっくりする(笑)。本物(笑)より全体にでぶっちょ(笑)なのはご愛敬か(笑)。ダイナがいないのはなんとなく納得できる気もするが、ちょっとかわいそうかも(笑)。

 ということで、原田知世ライブツアー「BLUE ORANGE」最終日。演奏曲リストは下記の通り。

 「春のうた」
 「1 or 8」
 「雨音を聴きながら」
 「I could be free」
 「PARADE」
 「蜘蛛の糸」
 「Angel」
 「Are you happy?」
 「Blue Moon」
 「ひまわりの丘で」
 「青空と白い花」
 「TOMORROW」
 「自由のドア」
 「Metro」
 「愛のロケット」
 「100 LOVE LETTERS」
 「ロマンス」
 「恋をしよう」
 (アンコール)
 「七色の楽園」
 「シンシア」

 ツアー最終日のせいか、ちょっと声に疲れが入っていた気がする。あと、ヴォーカルが聴き取りにくかったのはどちらかというと会場のミキシングのミスか? スウェーデンから来ているバックバンドはノリよし。後半にポップな曲を集めた構成もよかったのだが、1階席の観客のノリは今ひとつ(笑)であった。ただ立ってるだけってのはいくらなんでもねえ。踊れとまではいわないが(笑)、手拍子くらい参加しろよな、って感じ?

 ライブの後は、下北沢で室本妹と落ちあって、インド料理屋で軽い夕食。その後、DUKEという母体がインディアンジュエリー屋のバーで3人でしばらく飲む。

 井の頭線〜山手線で東京まで戻ろうとしたら山手線が品川で終着してしまい(笑)、タクシーで東京まで帰る。


11月8日(日)

 昼過ぎに新幹線で仙台を出発。

 東京に着いて、すぐ銀座に直行するが、シネスイッチ銀座の場所がわからす10分ほどさまよってしまう(笑)。

 原田知世久しぶりの主演映画『落下する夕方』はすごい傑作。テーマは30歳という年齢を境にしたモラトリアムの終わり、といっていいのかな(若干身につまされなくもない(笑))。どちらかといえば受動的な女性が知人の死や失恋という現実を少しずつ受け入れていく過程を淡々と、そして丹念に描いた作品。女性フェロモンが妙に乏しい(ほめ言葉(笑))原田知世と女性フェロモン出しまくりの菅野美穂のキャスティングがすごくハマっている。「夕方」がテーマだけに夕方の風景が頻繁に画面に出てくるのだが、これがまたどれもこれも嫉妬するほど美しい(たこいは実は夕焼けフェチの気がある(笑))。それに限らず、映像が何ともいえず濃密な感じで、よい。これはもう、映画館で観てよかった、といえる。


1999年4月25日(日)

 レコード屋では発売になっていた原田知世のライブビデオ(LD版)と随分前に注文してあった『ブリキの太鼓』のLDを引き取る。

 夕食食べながらLD観たり本読んだり。原田知世のライブビデオは……自称(笑)宮沢賢治風(?)の新作映像(笑)で脚色してあるのだが、主に音楽部分を期待していたたこいのような人間には、ちょっと味付けが濃すぎる感じ(笑)。というか、ライブの部分を純粋に楽しもうと思っても、すんなり入っていけない。まあ、ライブにいってない人がミュージック・クリップとして観るには、これでいいのかも。でも、ちょっと不満が残った。そうそう、室本らしき人間の後ろ姿は確認できたが、その隣にいた筈のたこいは人の影になっていたな、たぶん(笑)。


9月19日(日)

 朝は9時半過ぎにクルマで出発。10時ちょっと過ぎには静岡の街に到着。すみやのチケットぴあで10月末の原田知世ライブのチケットを無事購入できる。


10月9日(土)

 午後から一番町で室本と待ち合わせて街をぶらつく。ちょうど一番町では「四丁目アート市場」とか称するフリーマーケットが開催されていて、美術系の専門学校の学生が売り手のメインらしいのだが、実にさまざまな物が売られている。こういう雰囲気はけっこう好き。デザイナー志望の女の子のオリジナルデザインらしいトマトジュースを持ったオバケのシンプルな図案に妙に心ひかれて、アイロンプリントのトートバッグを一つ所望してしまう(笑)。

 HMVで原田知世インタビューが載っているHMVのフリペをもらって、原田知世の新譜『a day of my life』とボニー・ピンクの新譜ミニアルバムなど買う。原田知世の方は、HMVで買うとポストカードのオマケつきなのだ(笑)。因みに今回は二人ともタンバリンスタジオではないので、この組み合わせは「トーレさんさようなら(笑)コンビ」ということで(笑)。


10月28日(木)

 午後から半日休暇で東京へ。

 秋葉原でがんこラーメンを食べて、ぶらぶら定点観測。

 夕方から渋谷クラブクアトロで原田知世ライブ。今回は東京は2日連続で、その2日目。既にライブ向きの持ち歌が山ほどあるので、安定して楽しめる。因みに、曲順は以下の通り。

彼と彼女のソネット
I could be free.

PARADE
Road and Blue Sky
花と人

you & me
雨音を聞きながら
シンシア

シンプルラヴ
秘密のキス

a day of my life
LOVE*TEARS

愛のロケット
100 LOVE LETTERS
七色の楽園
ロマンス
君の住む星まで

You can jump into the fire.

(アンコール)
自由のドア
Take me to a place in the sun

 新幹線の終電で帰宅。


2001年5月27日(日)

 朝食はベーコンエッグ。9時20分くらいにはクルマで出発。10時ちょうどくらいに静岡に着く。

 すみやに行ってみると、チケットカウンターに長蛇の列ができているので驚く(笑)。なんでも、宝塚と御三家リサイタル(?)とかの発売日が重なっているとかで、50代とか60代くらいの女性がたくさん並んでいる(笑)。希望のチケットを用紙に記入して提出しておいたのだが、静岡公演以外のチケットはオンラインでちゃっちゃと処理してくれたらしく、御三家の人たちより先にチケットを買うことができる。いや、買ったのは7月6日の渋谷の原田知世ライブのチケットなんだけど(笑)。今回はニューアルバムがカバーアルバムらしいので、『カコ』ライブっぽくなるのではないかと期待している。因みに、チケットに書いてあったのだが、ゲストはGONTITIらしい。これはまたちょっと意外な展開かも。ところで、御三家って誰と誰と誰だっけ(笑)?


6月19日(火)

 帰りがけにレコード屋で原田知世のニューアルバム『Summer breeze』とムーンライダーズのマキシシングルなど買う。

 夕食はワンタンと冷奴。10時のニュースを見ているうちに布団の上で意識を失う。1時過ぎに一度目を覚まして買ってきたCDなど聴いたり個人の楽しみのために焼いたりする。しかし、やっぱりG4キューブのCD焼き環境はWindows上での作業と比べて快適の一語。

 原田知世『Summer breeze』などBGMに就寝。


7月6日(金)

 今日は半日休暇。午後からJRで秋葉原へ。秋葉原改札で光佐子さんと待合せ。そういえば秋葉原駅のあちこちに視力検査表を模した「あずまんが」PRポスターが貼られていたのにはちょっと笑ってしまう(笑)。

 夕方から、今回の上京の本題(笑)である原田知世ライブ「Summer Breeze」。会場のSHIBUYA−AXは最近できたばかりらしい。前の方に椅子が用意されているのは赤坂ブリッツに近い感じ。広さも赤坂ブリッツと同じくらいかな。整理番号B−5、6と比較的若い番号だったので、ステージ中央からやや右手寄りの後ろの方の席をなんとか確保できる。

 ということで2年ぶりの原田知世ライブ。今回はアルバムプロデュースのゴンチチがゲスト……の筈だったんだけど、ゴンザレスさんは今回なんとおたふく風邪(笑)で急遽欠席でゲストはチチさんのみ。で、バックバンドはなんと(!)徳武弘文さんがバンドマスターで、もう一人のギターとベースはDr.Kプロジェクトから。パーカッションはなんと(!)三沢泉さん。ということで、あの伝説(?)のライブ「アコースティック・スペシャル『カコ』」に非常に近い構成。しかも今回のアルバムは『カコ』以来のカバーアルバムということで、洋楽カバーいろいろなので、『カコ』が好きなファンにはちょっとたまらないものが……。

 原田知世本人の登場していきなり「今日は久しぶりに静かに聴けるライブをします」みたいなことをいってたけど、ほんとにそんな感じで、しっとりといいライブでした。ああ、原田知世のファンでよかった(笑)。

 で、一応当日の曲順は下記の通り。

I could be free
消せない大文字I LOVE YOU

アパルトマン
彼と彼女のソネット

早春物語
Tears of Joy

(チチ登場)
Just When I Needed You Most
Scarborough Fair
That's The Easy Part

(チチ独演)
世界で一番陽気な男と世界で一番陰気な女
11時の夜汽車で

異邦人

ロマンス
シンシア

How Deep Is Your Love
Say You Love Me
Sunny

(アンコール)
BOTH SIDES NOW
You've Got A Friend
Moon River

 「今日はいろいろ懐かしい曲も入れてみました」とかMCでもいってはいたんだけど、序盤の「アパルトマン」はまさかライブでもう一度聴けるとは思ってなかったのでけっこううれしかった。しかしまさか「早春物語」とか「Tears of Joy」までやるとは(!)。

 それよりもびっくりしたのはゲストのチチさん独演の後、再登場していきなりの「異邦人」(!)。他に邦楽カバーとかはなかったので何故この1曲だけ? という印象ではあったけど、レアということでいえば、徳武弘文のギターをバックに原田知世が歌う「異邦人」というのはかなりレアではあろう(笑)。

 カバー曲では、アルバムにも収録の「Just When I Needed You Most」は、かの「アコースティック・スペシャル『カコ』」の時に原田知世セレクトのカバー曲としてやっていたので、今回のアルバム収録はちょっとうれしかったかも。アンコールでラストに歌った「Moon River」がライブオリジナルのカバー曲、ということで。

 ライブの後は適当な中華料理屋でビール飲みつつ夕食。


2002年1月12日(土)

 朝は8時くらいにゆっくり目を覚ます。朝のメールチェックをしてみたら、MacintoshWIREで「MACLIFE廃刊」(!)のニュースが流れていて、度肝を抜かれる。が、とりあえず新幹線で東京へ。

 なにぶん日記をさぼっていたので、昼間のことはなんだか忘れている(笑)。

 夕方、原宿へ。原宿から歩いてSHIBUYA-AXへ。原田知世ライブである。以下は当日の曲順。例によって行が空いているところはMC。

「LOVE」(『I could be free』)
「青空と白い花」(『Blue Orange』)

「THE END OF THE WORLD」(『カコ』)
「彼と彼女のソネット」

「you & me」(『a day of my life』)
「ギター弾きを見ませんか」(久保田早紀『夢がたり』)

「雨音を聴きながら」(『I could be free』)
「Walking」(『GARDEN』)

「野営(1912からずっと)」(『Egg Shell』)
「平凡な日々」(シングル「あした」)

「早春物語」(『GARDEN』)
「Tears of Joy」(『Tears of Joy』)

「How Deep Is Your Love」(『Summer Breeze』)
「Say You Love Me」(『Summer Breeze』)

(メンバー紹介)

「戸棚の虹」(『クローバー』)
「ロマンス」(『I could be free』)

「シンシア」

(アンコール)
「青空の種子」(『彩』)
「I could be free」(『I could be free』)
「Moon River」(シングル「Tears of Joy」)

 実にほとんどフォーライフに移籍してからの10年分の活動が集大成されているのはベスト版発売記念のライブなので当然としても、もうライブでは聴くことはないかと思っていたような曲が聴けたのはなかなかにうれしい。特に、「野営」なんてもう絶対ライブでは聴けないと思っていたことであるなあ。

 ライブの後は渋谷駅前の西武の地下のベトナム料理屋で夕食。


7月27日(土)

 4時ちょっと過ぎには山手線で原宿に向かう。原宿駅前のスヌーピーショップで妻と再合流。原宿駅前は、どうも代々木体育館でモーニング娘のコンサートか何かがあったのか、これからあるのかで、ものすごい人があふれかえっている(笑)。その人混みを抜けて、SHIBUYA-AXへ。同じ敷地内ではあるが、別世界のように静かである(笑)。早めに着いてしまったので、しばらく会場前のベンチでお茶など飲みつつのんびりする。

 ということで、本年2回目の原田知世ライブ。今回は、前回参加者向けの優待販売に申し込んだんだけど、ぎりぎりの差で指定席が埋まってしまったとかで立ち席になる(まあ、その分はチケット代の返金があったけど)。とはいえ、立ち席の整理番号は11、12番とかだったので、速攻で入場して指定席のすぐ後ろの手摺のあるスペースはなんとか確保できる。

 以下は当日の曲順。

「T'EN VA PAS」(『カコ』)
「Road and Blue Sky」(『a day of my life』)

「世界で一番退屈な日」(『クローバー』)
「届かないlove song」

「Tears of Joy」(『Tears of Joy』)

「Metro」(『クローバー』)
「空から降ってきた卵色のバカンス」(『Egg Shell』)

「シンシア」

「裸足のマリア」(『クローバー』)
「月が横切る十三夜」(『Egg Shell』)

(Dr.K Project)
「Dial "M" for Murder」(『Dial "M" for Murder』)
「星に願いを」(『Dial "M" for Murder』)
「京都慕情」(『不思議な話』)

(メンバー紹介)
「Say You Love Me」(『Summer Breeze』)

「PARADE」(『I could be free』)
「愛のロケット」(『I could be free』)
「ロマンス」(『I could be free』)

(アンコール)
「自由のドア」(『Blue Orange』)
「Take me to a place in the sun」(『a day of my life』)

「空と糸」

 今回は、ライブに「バンドで行こう!」というサブタイトルがついていたんだけど、バックバンドはDr.K Projectがフルメンバーで参加。プラス、いつもの三沢泉さんがパーカッション&コーラス。実にいい感じの演奏でした。で、中盤にはDr.K Projectのミニライブつき。

 曲の方は、今回もここ10年ほどの中からわりとまんべんなく選んだ、という感じだけど、久しぶりに「彼と彼女のソネット」じゃなくて「T'EN VA PAS」が聴けたのはちょっとうれしかったかも(笑)。あ、あと、今回は久保田早紀とか、持ち歌以外のカバーはなかったですね(笑)。なんにしても、久しぶりに堪能しました。帰りがけには、オリジナルグッズの光るうちわと、Dr.K Projectのアルバム2枚など所望してしまう。


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