湯西川温泉金井旅館★★★★


お湯のよい湯治旅館

■概要

栃木県の最奥部にある湯西川温泉を訪れた。老舗の萬久旅館が有名だが、共同浴場の隣の金井旅館がよいと聞いて行ってみることにした。

湯西川温泉は鬼怒川支流の湯西川上流部にある。渓谷を縫うように狭い県道が続いていて、今でも秘境に近いロケーションだ。温泉街は小さいながら思ったよりも開けていて、老舗旅館はずいぶん大きな建物だ。



金井旅館は湯西川温泉共同浴場のすぐ隣にある湯治向けの旅館だ。温泉街の中ほどにあるが、県道から奥まったところにあるので一見すると分かりにくい。昭和初期1937年の開業。

4階建ての建物で、ヨシズで囲った露天風呂が川べりにある。すぐ横に橋があるので目隠しが高い。男女の内湯と男女の露天風呂がある。そのほかに小さな混浴露天風呂がある。こちらは目隠しがないので入浴にはちょっと勇気がいるかもしれない。



■所在地

栃木県日光市湯西川822
TEL:0288−98−0331
FAX:0288−98−0334




■印象

フロントで立ち寄り入浴をお願いすると快く案内してくれた。浴室は玄関の階から1階降りたところ。露天風呂は一度外に出る。目の前に囲いのない小露天風呂がある。左手に男女別露天風呂がある。

すぐ近くの橋の上から覗かれないように、露天風呂は高い目隠しのヨシズに囲まれている。
露天風呂は男女別。ヨシズの下の隙間から川の流れが見えて気持ちが良い。

お湯は透明、やや熱め、気持ちよいかけ流しだ。かすかにイオウ臭がある。お湯に浸かって肌をさするとスルスルとツルスベを感じる。口に含むとほんのりタマゴ味とかすかな塩味。

源泉名は天楽堂の湯、泉質はアルカリ性単純温泉、51.6℃、成分総計220mg。源泉は自家源泉で、隣にある共同浴場にも分配している。



内湯もよく磨かれたタイルに透明なお湯がかけ流されている。先客と話をしたところ、何年も湯治に通っているという。湯治料金は3食ついて5000円程とのこと。

川の対岸にも囲いのない露天風呂がある。そこも金井旅館の管理だ。大旅館もよいがお湯を楽しむならここが落ち着けるだろう。


■営業

営業時間 8:00−20:00
休館日 無休
料金 400円

交通

日光宇都宮道路の今市ICを降りて国道121号線を北上する。川治温泉を過ぎて五十里湖畔の湯西川温泉駅前で左折し、県道249号線に入る。湯西川温泉街に入って、土産屋の柏屋の横の路地を左に入る。温泉街の中ほどに市営駐車場がある(無料)。



調査日:2007年8月

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