湯村温泉鷲湯★★★


湯村温泉郷の温泉銭湯

■概要

湯村温泉は甲府の北西にある歓楽的な温泉だ。甲府駅から車で15分程の便利なところだ。細い通りに温泉旅館が並んでいる。湯村温泉の中にある共同浴場というか温泉銭湯が鷲湯だ。

鷲湯は古くからの源泉「鷲の湯」の跡にある。鷲の湯の開湯伝説は、昔、一羽の鷲が飛んできて一日に何度も萱の中に出入りしていた。村人が不思議に思って調べると白煙が立っていて、掘るとお湯が出てきたというものだ。

湯村温泉は近年までいくつかの共同浴場があったが、現在はその跡に標しがあるだけだ。なんとか形を残しているのは鷲湯だけだ。



■所在地


山梨県甲府市湯村3−10
TEL:055−252−2261
(湯村温泉旅館協同組合)




■印象

入浴料は甲府の銭湯料金と同じだ。番台のおばさんに払う。浴室はそれほど広くはない。 銭湯として見るとずいぶん小さいが、きれいに掃除されているので気持ちが良い。

横に長い浴槽には、ふしぎな形で仕切られている。 お湯は無色透明、熱めのお湯が注がれている。お湯を口に含んでみると、ほのかに味がある。鷲湯の入り口に1955年の古い分析表が掲示してある。それによると泉質は、含石膏食塩泉、源泉の温度は31度、蒸発残渣1.4g/kgである。



開始時間すぐに訪れたが、既に先客がいる。話を聞くと、湯村温泉の住人で毎日一番風呂に入りにくる常連さんだ。鷲湯は共同浴場の雰囲気を残す温泉銭湯だ。


■営業

営業時間 15:00−21:00
休館日 月曜日
料金 350円

交通

中央自動車道の甲府昭和ICで降りて、アルプス通り(富士見通り)を北上する。、県道6号線にぶつかると左折、すぐに湯村温泉街の入り口に着く。鷲湯は温泉街の通りの奥、道路がクランク状になった地点。駐車場はほとんどないが、鷲湯前に2台ほど置ける。
甲府駅から湯村温泉行きの路線バスがある。



調査日:2001年12月

鷲の湯オフィシャルページ
甲府湯村温泉郷


湯村温泉日帰り可能な宿

施設名 (入館時間) 入浴料
ホテル吉野 (〜21) 500円
旅館明治 (15〜21) 600円
ホテル弘法湯 (10〜20) 700円  楽水園ホテル (10:30〜17)  700円ホテル湯伝 (11〜20) 1000円
湯本ホテル野良湯 (13〜22)  1050円
柳 屋 (12〜21)   1050円
湯村ホテル (7〜21) 1200円
甲府富士屋ホテル (10〜12、14〜22) 1500円

温泉神社

鷲湯の裏手には温泉神社(湯権現)がある。これには鷲の湯の伝説があるので紹介する。

鷲の湯の入り口、鳥居の前に杉の大木があった。鷲の湯は大晦日の夜から元旦の朝までは湯の神が入浴するので人は入ってはいけない決まりだった。あるときそれを無視して男が入浴したところ、翌朝杉の大木に磔になって死んでいたという。


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