湯本温泉丑の湯★★★  


歴史のある共同浴場

■概要

湯本温泉は湯田温泉郷の一つで、北上川の支流和賀川沿いにある温泉街だ。江戸時代初期(1600年代)に発見されたものだそうだ。現在の湯本温泉は10数軒の温泉旅館があるけれど、少し寂しい雰囲気の温泉街だ。

温泉街の中心部に共同浴場の丑の湯(うしのゆ)がある。表通りからは見えない。狭い中通りを入った所にある。ここが湯本温泉のシンボルである。
隣には本格的な屋内温泉プール、裏には温泉博物館がある。



丑の湯は公民館を思わせるような鉄筋コンクリートの建物だ。大きなのれんがなかったら気がつかないかもしれない。施設は男女別の内風呂と休憩室があるだけのシンプルなものだ。2階も休憩室になっている。


受付は守衛室のような雰囲気



■印象

温泉場のなんとなく華やいだ雰囲気はあまりなくて、北国らしいどこか寂しげな感じがする。特に丑の湯や隣の温水プールが近代的なので、かえってそんな感じがする。

丑の湯は観光客向けではなく、地元の人のための共同浴場である。さすがに温泉場の人用だけあって、お湯は熱い。43度くらいありそうだ。先客は平気で入っている。透明なお湯でさらりとしている。泉質はナトリウム−塩化物・硫酸塩泉(低張性弱アルカリ高温泉)で、源泉の温度は88度、PHは8.3である。

お湯に浸かってぼーっとしてると、先客どうしが話しているが何の話か聞き取れない。地元の言葉でとつとつとした話し声をきいていると、遠いところに来たことがしみじみ感じられる。



入り口の脇に小さいが休憩所がある。細く開けた窓からの風が心地よかった。

■所在地

岩手県和賀郡湯田町湯本
TEL:0197−82−2111
(湯田町観光協会)

■営業

営業時間 6:00−23:00
休館日 掃除日:毎月第2月曜日午前中
(当日が祝祭日のときは翌週)
料金 200円

交通

秋田自動車道の湯田ICを降りて、国道107号線を東へ行く。湯田町中心部を過ぎて左折し、湯本温泉へ向かう。湯本温泉の中心部で、表通りではなく裏通り側にある。町営温水プールを目指して行くとよい。
駐車場はある。



調査日:1999年5月

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