湯ヶ島温泉湯の国会館★★★


川の展望が良い公営温泉

■概要

伊豆半島の中央を走る国道136号線は、南伊豆に行くときに通る道だ。湯ヶ島温泉街に入る少し手前に、湯の国会館がある。何度も前を通り過ぎているが、今回は気が向いて寄ってみることにした。

湯の国会館は比較的古くからの町営温泉で、近頃の公営温泉と比べるとずいぶん質素な雰囲気だ。目立たず中伊豆の風景に溶け込んでいる。



狩野川を背にして入り口側は平屋、中は2階建てになっている。左手にはまだ新しい貯湯タンクと温泉スタンドがある。(50リットル50円)

南伊豆と西伊豆の分岐点という交通の便が良い所にあって以前はかなり混んでいたので敬遠していた。最近は日帰り温泉施設が増えてきたためか空いているようだ。休憩スペースも広く気兼ねなく利用できる。



■所在地

静岡県伊豆市青羽根188
TEL:0558−87−1192
FAX:0558−87−0153



■印象

浴室は狩野川に向かって一面に大きなガラス窓があって開放的だ。窓の外には遠くに鮎釣りの人も見える。横長の主浴槽には透明なお湯が溢れている。

適温でさっぱりしたお湯はとても気持ちが良い。湯口には白い析出があって、けっこう温泉成分が濃いのがわかる。お湯の香りはほとんどなく消毒臭もほとんど感じない。

浴室左手に露天風呂と薬湯がある。こちらはあまり広くない。この日の薬湯はアオジル風の緑色のお湯だった。

主浴槽と露天風呂には2001年からの新源泉(青羽根2号泉)が使われている。泉質はナトリウム−硫酸塩温泉、源泉の温度51.1℃、湧出量234L、成分総計3.614g。

水風呂と薬湯の源泉は古くからの源泉を使っている。泉質はアルカリ性単純温泉、源泉の温度27.8℃、成分総計215mgとごく薄い温泉だ。

中伊豆の要所にあってなかなかくつろげる公営温泉施設だ。源泉が良くなったので意外に満足できた。

■営業

営業時間 10:00−21:00
休館日 水曜日(祭日のとき翌日)
料金 800円(2時間まで)
1600円(1日)

交通

東名高速道路の沼津ICを降りて、国道136号線を南下する。修善寺を過ぎ、国道414号線との分岐点の少し手前にある。
駐車場は広い。



調査日:2005年9月

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