高湯温泉玉子湯★★★★★


茅葺き湯小屋の古湯

■概要

福島の高湯温泉は、山形の蔵王温泉、白布温泉と並んで東北の三高湯とされている。標高700mと高いところにある。温泉街ではなく温泉旅館がぽつぽつとある温泉郷だ。歴史が古い湯治場だったが、現在は磐梯吾妻スカイラインがあるので、観光客向けの温泉になっている。

玉子湯(たまごゆ)は高湯温泉の入り口にあって、茅葺き屋根の湯小屋で有名な温泉である。建物は近代的な温泉旅館だが、裏手の川沿いに露天風呂や湯小屋があって、ひなびた風情を残している。



玉子湯の説明によると慶長年間(300年前)に源泉が発見され、茅葺きの湯小屋(これそのものが玉子湯)は、明治元年の玉子湯の創業時の姿のままだそうだ。

川に沿った下流に茅葺きの脱衣小屋がある。脱衣小屋の左右に露天風呂があって、日によって男女が交代する。女性専用露天風呂も別にある。旅館の内湯も2ヶ所ある。どちらも男女別で、残念ながら混浴はない。


脱衣小屋の左の天渓の湯

■所在地

福島県福島市町庭坂字高湯7
TEL:024−591−1171
TEL:0120−112639
FAX:024−591−4629



■印象

ロビーからエレベーターを降りると旅館の裏玄関に着く。そこでサンダルを借りて温泉めぐりをすることになる。正面は湯小屋の玉子湯がある。訪問した日は初雪の後で、辺りがうっすら雪化粧していていやがうえにも雰囲気が良かった。

湯小屋の隣りに小さな源泉がある。小さな屋根で覆ってしめ縄が架かっている。大切にされていることがよく分かる。ここから硫黄に臭いがする。湧き出してすぐのお湯は透明だ。


玉子湯内部

玉子湯の湯船は小さいが、ひなびた雰囲気がよい。お湯はそう熱くないが、白濁していて温泉らしい。なめてみるとかなり酸っぱい。泉質は硫黄泉(含石膏明ばん硫化水素泉)である。源泉の温度は47度、PHは2.7強い酸性だ。


脱衣所右の天翔の湯

露天風呂はダイナミックな岩風呂だ。きれいに掃除されていて気持ちがよい。山の眺めもなかなかすばらしい。気に入ってずいぶん長湯してしまった。

じっくり濃い温泉を楽しめる。硫黄泉好きにはこたえられないだろう。

■営業

営業時間 10:30−14:00
(詳細は電話確認)
休館日 不定休
料金 500円

交通

東北自動車道の福島西ICで降りて、国道115号線を西へ向かう。上名倉交差点で右折、フルーツラインを北上する。高湯温泉の看板を見て、在庭坂交差点を左折し、磐梯吾妻スカイラインに向って峠道を登る。玉子湯はスカイラインの手前。福島西ICから16km程度。
駐車場は広い。



調査日:1999年11月

オフィシャルページ

追加情報

近くに日帰り専門施設ができたので、営業時間が10:00−16:00が10:30−14:00に、休館日が無休から不定休に変更。(玉子湯さんから2006年4月)


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