渋温泉大湯★★★★


渋温泉を代表する共同湯

■概要

渋温泉は志賀高原の入り口にある温泉地だ。夜間瀬川に沿って広がる渋・湯田中温泉郷の一角にある雰囲気のよい温泉地だ。温泉街の狭い道は石畳で舗装されていて、歴史のある温泉旅館が軒を連ねている。

渋温泉には9箇所の外湯があって住民のほか温泉宿泊客も利用できる。基本的には立ち寄り客を受け付けていないが、有料駐車場利用客には湯巡り手ぬぐい(300円)を買うと外湯のカギを貸してもらえる。



9箇所の外湯は湯めぐり手ぬぐいにスタンプを押しながら順番に巡ることになっている。今回は全部は回れなかったので、湯巡りの最後に入る大湯を紹介する。

大湯は温泉街の中心、温泉神社「高薬師」の下にある。大湯の建物は坂道の途中にあるので半分埋まっているように見える。屋根の部分には渋温泉を発見したという奈良時代の高僧「行基」の記念碑がある。その隣には足湯ができていた。



■所在地

長野県下高井郡山ノ内町大字平穏
TEL:0269−33−2921(渋温泉旅館組合)




■印象

コンクリートの建物だが浴室は伝統の形式だ。浴槽の周りがすのこ状の洗い場になっている。他の外湯は透明だが、大湯は褐色の濁り湯だ。

角にある湯溜まりからお湯が注がれてかけ流されている。湯溜まりには底の方から大きな泡がボコッボコッ上がってくる。浴槽は2つに仕切られていて奥が熱めだ。かなり熱いので長湯はできない。



お湯をなめて見ると塩味と鉄味とダシ味がする。新鮮な鉄味が口に残るが飲みやすい。残念ながら詳しい泉質は掲示していない。緩和性低張性高温泉、源泉の温度は62.6度という。
脱衣場の反対側には源泉の湯気を使ったミストサウナ風の蒸し風呂もある。



温泉街で見つけた古い写真を見ると昔の大湯は大きな湯殿建築だった。今はコンクリートでやや味気ない。お湯はすばらしいので渋温泉に行ったらぜひ試してもらいたい。

■営業

営業時間 6:00−22:00
休館日 無休
料金 800円(駐車場料金と湯巡り手ぬぐい)

交通

上越自動車道の信州中野ICを降りて、志賀中野道路を経由して国道292号線バイパスに入る。佐野角間ICを降りて、支部温泉方向へ。橋を渡ってすぐ右折、渋温泉街に入って渋湯橋を渡って対岸の有料駐車場に入る。(駐車料金500円)
志賀高原側からだと、沓野渋ICを降りて旧国道を北上する。渋温泉の案内板に従って右折して坂を下る。



調査日:2005年1月

初湯

湯巡りの最初の外湯は初湯だ。やや熱めで少々白濁のお湯。湯口からさらさらと透明なお湯が注がれて溢れている。お湯はかすかに塩味で飲みやすい。墨の香りががする。





■外湯巡りマップ

目洗の湯






目洗の湯は6番目の外湯だ。縦長の大きな浴槽がある。眼病に効くというお湯はかなり熱い。透明だが白い湯花がかすかにある。味はかすかに塩味がする。
七操の湯

七操(ななくり)の湯は7番目の外湯。タイルの浴室で、透明なお湯がかけ流されている。このお湯もかなり熱めだ。湯巡り客がさっと浸かってさっと出て行く。




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