下風呂温泉新湯★★★  


津軽海峡の温泉町の浴場

■概要

下風呂温泉は、青森県の下北半島の北、津軽海峡に面した温泉街である。室町時代からの温泉で、ニシン漁師の温泉場としてにぎわったそうだ。井上靖の小説『海峡』の舞台になって、港にその碑がある。現在はイカ漁が中心の漁港があるだけの静かな温泉地である。

温泉街の坂の上に下風呂温泉新湯がある。小さい共同浴場で、地元の共同財産である。生活に密着した温泉という感じだ。



■所在地

青森県下北郡風間浦村下風呂
TEL:0175−35−2111
(風間浦村観光課)



■印象

下風呂温泉のゲートをくぐって、坂をすこし登ると公民館がある。そこで温泉の場所をおしえてもらう。すぐ近くなので、車は公民館の駐車場に置いていきなさいと教わった。

坂の上の正面に新湯がある。自動販売機で券を買って番台に出す。番台では、おばあちゃんがウトウトしていた。浴室はちょっと変わっている。
床と浴槽がきれいにペイントされている。もしかすると船に塗るペイントかもしれない。湯船は水色、床はオレンジ色である。女湯は床も水色だそうだ。(まるで水槽のようだった。)ペイントのせいか床に直に座っても冷たくない。

お湯は透明でかなり熱めだ。湯船は昔風にやや深めになっている。しばらく浸かっていると汗がふきだす。泉質は塩化土類硫化水素泉、源泉の温度は95度である。

■営業

営業時間 7:00−21:00
(4月−10月)
8:00−21:00
(11月−3月)
休館日 火曜日
料金 240円

交通

東北自動車道の青森ICで降りて、青森市から国道4号線で野辺地へ行く。野辺地から国道279号線でむつ市、大畑町を過ぎて下風呂温泉へ行く。大畑町から10km程度。国道から坂を登って一番上になる。
駐車場は少ないので、少し下の公民館の駐車場を利用する。



調査日:1999年8月



大湯

下風呂温泉にもう一つ共同浴場「大湯」がある。新湯から坂を下りて150m程度とかなり近い。残念ながら訪問した日は休館日だった。大湯のほうが一回り大きい。こちらも駐車スペースが狭いので公民館を利用するとよいだろう。


営業時間 7:00−21:00
(5月−10月)
8:00−21:00
(11月−4月)
休館日 月曜日
料金 240円

イカ

下風呂温泉の漁港はイカ漁の基地である。夏場は毎晩たくさんのライトをつけたイカ釣り船が津軽海峡に出る。港にはイカのいけすを備えた活きイカ備蓄センターがある。休日にはそこでイカのレースが行われるそうだ。港の周りの漁師の家や、温泉街でもイカを開いて網の上で干している。このイカの生干しはかなりうまいが、地元でないと手に入らない。


イカの生干しをカラスがひとつ盗むところを目撃しました。やはり美味しいんでしょうね。(クマコ)
海の幸

下風呂温泉街にある郷土料理店「あさの」では地元の魚魚介が食べられる。ウニ・イクラ丼とをアワビ・イクラ丼食べた。写真はウニ・イクラ、大変美味い。

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