三内温泉★★★★


硫黄臭たっぷりの温泉センター

■概要

青森市は八甲田山などの郊外に有名温泉があるが、市街地にも意外に濃い温泉がある。縄文時代の遺跡で有名な三内丸山遺跡の近くに、イオウ臭の濃い温泉があると聞いて行ってみた。

青森ICと墓地にはさまれた所に三内(さんない)温泉三内ヘルスセンターがある。湯治客や地元の人に親しまれている温泉センターだ。建物は大きいがちょっと地味めだ。近づくと硫黄の香りが漂ってくる。



内部はひなびた雰囲気、入り口付近に売店、左手に休憩所と男女別の浴室、右手に食堂と宴会場がある。宴会場での休憩は800円(入浴料込み)。

■所在地

青森県青森市三内字沢部306−1
TEL:017−766−0185
FAX:017−766−4649



■印象

浴室に入ると硫黄の香りに体が包まれる。広い縦長のドーム状の浴室に、縦長の大きな浴槽がある。お湯は黄緑かかって笹にごりだ。床は溢れたお湯で黄色く染まっている。

熱いかと思ったが意外に適温のお湯だ。浴室の中央の壁の上からお湯が注がれている。白タイルの壁はお湯のしぶきで黒く染まって、黄色い析出もある。

お湯をなめると塩辛い味噌汁ほど塩味だ。泉質は含硫黄−ナトリウム−塩化物泉(硫化水素型)、源泉の温度46℃、成分総計14.68g/kg。
地下750mから汲み上げそのまま掛流している。

浴室の奥には湯桶を枕にしてトドのように寝転んでいる人が何人もいる。いかにも湯治温泉という風情だ。

濃い硫黄臭のある特徴的な温泉だ。温泉ファンを喜ばせるこんな温泉が市街地にある。車で青森に行くなら寄ってもらいたい。

■営業

営業時間 8:30−21:00
休館日 無休
料金 350円

交通

東北自動車道の青森ICを降りて、国道7号線から三内丸山遺跡方向曲がる。遺跡には入らず青森ICの外側を北上して、三内墓地手前を左折、すぐに三内温泉がある。駐車場は広い。

青森駅から近い古川バス停からバス便あり。「岩渡・つくしヶ丘病院」行きで三内温泉下車。



調査日:2003年9月


三内丸山遺跡

三内丸山遺跡は江戸時代から知られていたそうだが、青森県総合運動公園を拡張工事のときの発掘調査で1994年に大発見があった。

直径1mの柱の跡(大型掘立柱建物跡と呼ばれる)が発見され、縄文時代の巨大建築があったことが分かって、それ以来有名になった。

青森県が保存発掘に力を入れて国の特別史跡に指定されている。遺跡は建物が復元されて公園になっている。2002年にりっぱな公園センターがオープンした。



高床倉庫、竪穴住居、太い柱の塔などの復元建物が見て回れる。ボランティアガイドが説明をしながら案内してくれるので、時間があれば聞くのがよいだろう。
 

遺跡オフィシャルページ

縄文時遊館(公園センター)
開館時間は9−19時 (11月−3月は17時まで)、入館無料。 駐車場も無料。
TEL:017−766−8282

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