三斗小屋温泉
煙草屋旅館★★★★★


那須の山中にある秘湯

■概要

那須の活火山、茶臼岳の裏に車では行けない温泉、三斗小屋(さんどごや)温泉がある。電気も来ないこの温泉はまさしく秘湯の雰囲気が残っている。

江戸時代に那須の裏側に街道が開かれた。この会津と宇都宮を結ぶ会津西街道の宿場が三斗小屋宿である。この宿場から山に入ったところに三斗小屋温泉がある。



三斗小屋温泉は江戸時代は賑わっていたが、今は街道も廃れ、2軒の旅館があるだけだ。今回は露天風呂のある煙草屋旅館に来た。



旅館はほとんど山小屋に近く、自家発電の電気はあるが昼間と夜中は停電だ。暖房も玄関の土間のストーブがあるだけで、部屋の暖房は練炭こたつのみ。

■所在地

栃木県黒磯市三斗小屋温泉
TEL:0287−69−0882
(連絡所)
TEL:080−58−92048
(現地衛星電話)



■印象

峠を越え、上り下りがなくなってからさらに30分程歩くと、森のなかに突然三斗小屋温泉が見えてくる。旅館と言うより大きな山小屋のようだ。

ザックを置いてさっそく露天風呂へ行く。宿から一段高いところに石で囲った露天風呂がある。小さい脱衣小屋があるのみで、周囲に遮るものはない。当然混浴である。(15:00−17:00は女性専用時間)

太いホースから熱い湯が流れてくる。お湯をなめてみると薄い昆布茶の味がする。湯船に仕切があるので、お湯が冷めてちょうど良い温度になる。ゆっくり浸かって遠くの山を見渡すと心が晴れ晴れする。



内風呂も混浴だ。大きな湯船は三つに仕切られている。こちらも熱い源泉をうまく冷ます仕掛けだ。こちらも静かにお湯に浸かると、とてもくつろげる。窓にはもう雪囲いの仕掛けがしてあった。(別に女性専用の内風呂あり。ただし湯船は1畳程度。)

車では来られない山の温泉だ。けっこう歩くが、それほど難しい道ではない。たどりついてお湯に浸かると、秘湯らしくゆっくり時間が流れる。

■営業

営業時間 立ち寄りの営業時間ははっきりしていない
休館日 無休
12月中旬から3月初旬まで休業(正月は営業)
料金 500円

交通

東北自動車道那須ICから県道17号で那須高原に向かう。有料道路の終点、茶臼岳ロープウェイ駐車場に車を置く。そこから登山道を登り、歩いて2から3時間程度。
ロープウェイ駐車場が使えないときは少し下の大丸温泉の駐車場を利用。


<登山道マップ>

調査日:2000年12月

追加情報

残念ながら「日帰り入浴お断り」となったそうです。(masさんから2003年5月)


茶臼岳ハイキング

茶臼岳は那須ロープウェイを使うのが普通だ。山頂から稜線を下って、峰の茶屋に出る。今回はロープウェイが営業していなかったので、もっと下の大丸温泉のバス停から歩いた。体力的にも、ルートファインディング的にも特段難しいコースではない。
峰の茶屋付近は風が収束していて、歩けないほど強くなることがある。以前に三斗小屋に向かったときに、風が強くて断念したことがある。今回は穏やかで楽しいハイキングだった。

茶臼岳の峠の茶屋付近から見た朝日岳のパノラマ(56kB)をご覧下さい。

 TOP  温泉みしゅらん