開放感たっぷりの源泉露天風呂
■概要
大沢温泉は、南伊豆の松崎から少し内陸に入ったところにある小さな温泉場だ。温泉旅館の一軒、大沢荘の日帰り施設である山の家露天風呂が温泉ファンの間で有名なところだ。
大沢温泉の中心部は那賀川沿いにあるが、山の家は少し奥にある那賀川支流の池代川沿いにある。川沿いの狭い道を走ると、小さな木の橋の向こう側に山小屋のような建物が見える。
周囲は谷が狭まって川沿いにへばりつくように建物がある。バス停が小さな橋の目の前にある。松崎から1日5本。
大沢温泉は古くからの湯治場で、明治の温泉リスト「日本鉱泉誌」にも載っている。山の家も昔は湯治場だったらしく、今は使われていないが宿泊室もある。

■所在地
静岡県賀茂郡松崎町大沢字川之本445−2
TEL:0558−43−0031(大沢荘) |

■印象
木の橋を渡って、正面が川に面した休憩室。露天風呂は建物の裏にある。休憩室で料金を払って裏手の脱衣小屋に入る。
露天風呂は岩壁をそのまま利用した半天然の岩風呂だ。ちょっと前までは半混浴だったが、今は男女がしっかり区切られている。
男女の仕切りの壁の底の方からゴボッ、ゴボッとすごい勢いでお湯が湧き上がってくる。 完全なかけ流しだ。
お湯に入るとけっこう深く腰まである。温度もちょうど良い。源泉そのままで適温の温泉はそうそうないのでとてもうれしい。
お湯は無色透明。温泉らしい香りがほのかにある。なめてみると、ほとんど味がないが、わずかに石膏系の味があるかもしれない。
源泉は大沢8号、泉質はカルシウム・ナトリウム−硫酸塩温泉、源泉の温度47.3℃、pH=8.6、成分総計1.187g、自噴。
岩壁によりかかって空を見上げると木が覆い被さるように見える。正面は川のせせらぎがあって、静かにしているとしみじみうれしくなる。
休憩室は川の屈曲点にあるので、川にせり出したような感じで、窓いっぱいに川の流れが見える。地元の常連さんがのんびりしている。
豊富な源泉にそのまま浸かれる貴重なところだ。お勧めする。
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■営業
営業時間 |
7:00−20:00 |
休館日 |
無休 |
料金 |
500円 |
■交通
東名自動車道の沼津ICを降りて国道136号線を南下する。松崎町市街から県道15号線に入る。松崎から7kmで道の駅「花の三聖苑伊豆松崎」がある。少し過ぎると大沢温泉に入る狭い道がある。川を渡って大沢温泉ホテルの前を過ぎ400mほど上流。駐車場は200mほど手前にある。

調査日:2006年2月
オフィシャルページ
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