大湯温泉阿部旅館★★★★  


川風呂が名物の秘湯

■概要

秋田、岩手、宮城の3県にまたがる栗駒山系から秋田県側に流れる皆瀬川(みなせがわ)の最上流部にある温泉が大湯温泉だ。皆瀬川にそって国道398号線があり、栗駒山系を越えて宮城県に向かっている。398号線の峠越えは冬季閉鎖になる。秋田県側からは大湯温泉が除雪の最終地点である。



大湯温泉は皆瀬川と大湯ノ沢の合流点にあり、大湯ノ沢が温泉の湧出点になっている。ここには川の中に温泉が涌く川風呂がある。ぜひ入ってみたかったが、まだ雪解け水が多いので利用できなかった。川風呂は
6〜9月の晴天時のみ利用できるそうだ。



阿部旅館は大湯温泉の一軒宿で母屋と湯小屋がある。湯小屋は男女別の内風呂がある。その外には男女別の露天風呂がある。さらに川にせり出した露天風呂のかじかの湯(男性用)とせせらぎの湯(女性用)がある。川風呂はもちろん川の中で混浴だそうだ。

■所在地

秋田県雄勝郡皆瀬村奥小安国有林34
TEL:0183−47−5102
FAX:0183−47−5838



■印象

国道398号線は大型バスも通れる立派な道路だ。そのすぐ近くに阿部旅館がある。日本秘湯を守る会の宿だが、そこだけ見ると秘湯の雰囲気はない。大湯ノ沢の川岸から湯煙が上がっているのを見て秘湯気分になってきた。



母屋の玄関で料金を払ってさっそく湯小屋に行く。お湯はそれほど熱くなく、わずかに緑色のやわらかいお湯だ。先客の親子連れもお湯を楽しんでいる。湯小屋の隣りに新しい露天風呂がある。四角い御影石の湯船だ。ここからでも川は眺められるが、その先の古い露天風呂に入る。湯船が川の中にせり出しているので眺めは最高だ。



古い露天風呂の先に源泉の湯溜まりがある。そこからモウモウと湯煙が上がっている。あとで近づいて見ると温泉玉子が軽くできる熱湯だ。大湯温泉の泉質は単純硫黄泉、源泉は98度である。

ここまで来たのだから、ぜひ川風呂に入ってみたかった。今回は残念だったが、また来てみたいところだ。

■営業

営業時間 日帰りの営業時間は未確認
訪れた日は15:00ごろでした。
休館日 無休
料金 400円

交通

秋田自動車道の横手ICから湯沢横手道路に入り、湯沢ICで降りる。国道398号線を東へ向かう。小安峡温泉を過ぎて3kmほどのところ。湯沢ICから30km程度。
駐車場は10台程度。



調査日:1999年5月


小安峡

皆瀬川の上流部は美しい渓谷で、小安峡(おやすきょう)のあたりは
切り立った崖になっている。その狭い渓谷に温泉と蒸気が噴き出ているところが大噴湯だ。国道脇の駐車場に車を置いて、長い階段を下りていくと川岸の遊歩道に出る。岩壁のあちこちからお湯がにじみ出ている。
遊歩道の先に大噴湯がある。大変強く蒸気が噴き出ている。対岸の同じ高さのところからも少し湯気が出ている。訪れた日は川が増水して遊歩道の一部が冠水していた。

大噴湯の真上に橋が架かっている。橋の上からのパノラマ写真(102kB)をごらんください。

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