| ニセコ最奥の有名温泉
 
 ■概要
 
 スキー場で有名な山ニセコアンヌプリの裏側、イワオヌプリの麓に五色温泉がある。大湯沼で有名なニセコ湯本温泉のさらに奥だ。温泉地としては比較的新しいが、独特の風情に人気がある。
 
 温泉の発見は昭和初期で、1930年に開業した。豪雪地帯なので冬期の営業は難しく、経営者が何代も変わっている。1998年に新しい経営者が大幅に改装したと聞いたので再訪した。
 
 アンヌプリ峰とイワオヌプリの間の峠にあって、近くの山の家の他には人家はない。倶知安へ続く道があるが冬期は閉鎖されているので、冬の間は昆布温泉から登ってくるしかない。
 
 
  
 左手には湯治場らしい旧館があり、正面にロッジ風の新館があって渡り廊下で結ばれている。昔の壊れかけた湯小屋はなくずいぶん立派になっている。昔はワイルドな混浴の露天風呂が名物で、秘湯という雰囲気そのものだった。
 
 浴室は2箇所あって、奥にあるのが新館建設時からあるから松の湯、手前にあるのが2000年にできた展望風呂だ。どちらにも露天風呂がついている。展望風呂は新しい施設らしくシャワーのお湯もふんだんに出る。
 
 ■所在地
 
 北海道虻田郡ニセコ町ニセコ510
 TEL:0136−58−2707
 FAX:0136−58−2783
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 ■印象
 
 先に新館の展望風呂に入る。硫黄の香りがして気分がもりあがる。浴室には大きな窓があって露天風呂が見える。窓際に大きな浴槽、入り口近くには熱めの小浴槽がある。お湯は透明、微青濁。なめると酸っぱい。泉質は含フッ素・食塩・苦味-硫化水素泉、源泉の温度は79.4℃、蒸発残留物5.113g/kg 
            である。
 
 
  
 展望風呂の外の露天風呂はすっかり雪の中だ。屋根からの雪が1mもせり出していまにも露天風呂に落ちてきそうでヒヤヒヤする。雪が高く積もっているので山は見えないが大変気分がよい。
 
 
   
 唐松の湯は太い唐松を使った湯船だ。こちらには源泉がどぼどぼ注がれてかけ流されている。湯船の底には湯の花が溜まっている。熱くてさっぱりとした浴感はとてもすばらしい。
 
 風情が少なくなったとはいえすばらしいお湯は変わらない。お勧めする。
 | ■営業
 
 
 
              
                
                | 営業時間 | 8:00−21:00 |  
                | 休館日 | 木曜日 |  
                | 料金 | 400円 |  ■交通
 札幌から国道230号線もしくは国道5号線を経由して、ニセコ町に行く。ニセコ町から道道66号線(パノラマライン)に入り、アンヌプリ方面へ進む。昆布川温泉を過ぎ大湯沼の案内を頼りに山道を登る。ニセコ湯本温泉を過ぎてから五色温泉へ。倶知安からも行けるが、冬期は閉鎖されている。駐車場は広い。ニセコ駅からバス便あり。
 
 
   
 調査日:2003年1月
 
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