濁河温泉嶽の湯旅館★★★


濁河温泉で最古の温泉旅館

■概要

木曽御嶽山の西斜面6合目(標高1800m)に濁河(にごりご)温泉がある。12軒の温泉旅館の中で最も古いところが嶽の湯(たけのゆ)旅館だ。

曲がりくねった林道に沿って点々と旅館が並んでいる。嶽の湯旅館は下のほうにある。外見は山小屋風、尖った三角屋根が特徴的だ。



御嶽山は古くから信仰登山の対象だった。岐阜県側からの登山口に濁河温泉があって、江戸時代から利用されていたそうだ。明治初期に濁河温泉に造られた宿泊施設が嶽の湯旅館の前身だ。

濁河温泉では独自源泉を持っている旅館は3軒あって、嶽の湯旅館はそのひとつだ。宿の裏に源泉小屋がある。

■所在地

岐阜県下呂市小坂町落合濁河
TEL:0576−62−3550
FAX:0576−62−3933



■印象

浴室棟は一段低い位置に建っている鉄筋2階建てだ。1階が男湯、2階が女湯になっている。訪れた日は客が少ない平日のため女湯側に案内された。家族風呂のように利用した。

コンクリートの浴室に岩をあしらった浴槽がある。薄い褐色のお湯だ。かなりの勢いで適温のお湯が注がれて、かけ流されている。

お湯をなめると石膏系の甘い味と鉄サビ味がする。どっしりとした浴感だ。泉質表示は見当たらないが、泉質名はナトリウム・マグネシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉と掲示してある。

浴槽の底には赤錆色の湯花が沈んでいて、お湯に入ると舞い上がる。浴槽の縁は白と茶色の混じった析出で覆われていて、水面の部分は析出が盛り上がっている。

浴後はベビーパウダーを使った後のように肌がサラサラした感じがする。残念ながら露天風呂はないが、濁河温泉のどっしりとしたお湯が楽しめるところだ。宿泊したが、料理も満足できた。

■営業

営業時間 8:00−20:00
休館日 無休
料金 500円

交通

中央自動車道の中津川ICを降りて、国道257号線を北上する。下呂から国道41号線で飛騨小阪へ。飛騨小阪市街入り口は立体交差なので、下に降りて県道437号線で濁河温泉方向に。駐車場は10台ほど。



調査日:2005年10月

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