濁河温泉市営露天風呂★★★★


濁河温泉の立ち寄り露天風呂

■概要

御嶽山の西の中腹にある濁河(にごりご)温泉は標高1800mにあって、周年営業されている温泉では最高所にあるという。麓からの道も狭く曲がりくねっていて、いかにも秘湯の雰囲気のある温泉地だ。

濁河温泉には温泉旅館やロッジが曲がりくねった道路に沿って点々と12軒ほどある。温泉街の中ほどに市営露天風呂がある。町村合併前は小坂町営だった。1992年の開設。



濁河川渓谷に沿った森林の中に露天風呂は造られている。旅館御岳の裏手に受け付けと脱衣所を兼ねた小さな建物がある。内湯はない。

濁河の名前は、川の水が温泉成分の反応で濁っていることから付けられている。温泉街のすぐ近くにある白糸の滝で2つの川の水が混じって白濁するそうだ。現在は色は薄くなってしまったが、確かに滝から下流の川床は白くなっている。

■所在地

岐阜県下呂市小坂町落合(濁河温泉)
TEL:0576−62−3373




■印象

ずいぶん大きな露天風呂だ。途中に仕切りがあって、右手がやや熱め、左手はややぬるめになっている。ぬるめの部分に屋根がかかっている。森の中にあってとても静かだ。

お湯は黄色に濁る。濁りはそれほど強くなく露天風呂の底が見える程度だ。底には赤茶色の湯花がたまっている。お湯の温度は適温、弱いキシキシ感がある。浴槽のふちは黄白に染まっている。

露天風呂はもちろんかけ流しだ。木の樋からお湯が勢いよく注がれている。飲んでみると石膏系の味がする。塩味もかすかにするようだ。

温泉小屋の掲示によると、泉質はナトリウム・マグネシウム・カルシウム−硫酸塩・炭酸水素塩泉、源泉の温度53.9℃、pH6.5、ラドン含有量0.83マッヘ。

浴槽の右手の岩の間に別の湯口があった。こちらは透明なお湯でサビ味がする。こちらの湯口付近は析出がないので別源泉のようだ。

浴後は肌がサラサラになって、物がつかみにくい程だ。濁河らしい特徴のあるお湯が楽しめる。森に囲まれて静か気持ちになる。お勧めする。


■営業

営業時間 9:00−16:00(夏季は18:00まで)
休館日 無休
冬季休業(11月上旬−4月上旬 )
料金 500円

交通

中央自動車道の中津川ICを降りて、国道257号線を北上する。下呂から国道41号線で飛騨小阪へ。飛騨小阪市街入り口は立体交差なので、下に降りて県道437号線で濁河温泉方向に。駐車場は10台ほど。



調査日:2005年9月

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