水上温泉の湯元旅館 ■概要 水上(みなかみ)温泉は歓楽的な温泉地という先入観があって、なかなか足が向かなかったが、温泉仲間の誘いで水上温泉湯本の旅館藤屋を訪れた。藤屋は温泉街の中心部にあって、源泉地のすぐ隣にある。 このあたりでは利根川切り立った渓谷状になっていて、温泉街は川の両側に広がっている。藤屋は利根川にせり出すように建っている。鉄筋コンクリートの大きな建物だが、昭和初期の建物なのでかなり古びた感じだ。 ![]() 水上温泉の源泉は利根川右岸の崖の途中から湧出している。崖の壁面に大きく源泉と書かれていて、藤屋の前にある水上橋から見下ろすことができる。 水上温泉は1563年ごろに発見されたと言われている。崖の途中から湧き出している湯を、当時の寺の住職である海翁和尚が苦労して上に導いて利用できるようにした、という開湯伝説がある。 ■所在地 群馬県利根郡みなかみ町湯原719 TEL:0278-72-3270 FAX:0278-72-3276 |
![]() ■印象 早めの時間に立ち寄り入浴をお願いしたところ、浴槽に湯が溜まるまで待つことになった。ロビーからは利根川渓谷が見下ろせる。 浴室は1階下がったところにある。男湯のオーロラ風呂と女湯のエンゼル風呂がある。 オーロラ風呂は大きな円形浴槽で、きれいなタイル張りの浴室だ。湯口の上には女神の彫像が飾ってある。浴槽の中央には背中合わせの腰掛がある。昭和の建物らしくレトロな雰囲気が面白い。 柔らかい石膏泉系の香りがしている。寒い季節なので浴室には湯気がたちこめている。適温のお湯がたっぷり掛け流されている。ドッシリとした浴感だ。源泉から直引きという鮮度を感じる。 水上温泉(旧湯)、泉質はカルシウム・ナトリウム−硫酸塩・塩化物温泉、源泉の温度46.2℃、成分総計1.08g。 浴後は思ったより体に効いた気がする。肌はスベスベになった。いままであまり期待していなかった分だけ、水上温泉のお湯の実力を再認識した。さすがに湯元の宿だけはある。ちょっと古びてはいるが、お湯好きの人にはお勧めする。 |
■営業
■交通 上越自動車道の水上ICを降りて、国道291号線を北上する。湯原交差点で右折して水上温泉街に入る。坂道を登って右に入ると藤屋旅館だ。日帰り客は玄関前に車が停められないので、100mほど離れた公園の駐車場に停める。JR水上駅から歩いて10分程度。 ![]() 調査日:2009年1月 オフィシャルページ |