増富温泉金泉湯★★★★


効果が実感できる泉質

■概要

湯治場の雰囲気が色濃く残る増富(ますとみ)温泉の中でも最も奥にある湯治場らしい施設が金泉湯だ。温泉街中央の不楼閣を過ぎ、車がやっと通れる急な坂道を登る。駐車スペースからも金泉湯まで坂道をしばらく歩く。

細い渓流に沿って金泉湯がある。周囲は木が茂って、建物が森に埋まっているように見える。玄関前には日本庭園にありそうな赤い橋がかかっている。渓流の底は温泉の成分で茶色に染まっている。



本館はかなり古い日本旅館。裏手に新館があるがこちらもかなり年季がはいっている。受付の左手奥に浴室がある。混浴の主浴室と女性専用浴室が並んでいる。

■所在地

山梨県北巨摩郡須玉町小尾6722
TEL:0551−45−0211
FAX:0551−45−0021




■印象

浴室には源泉浴槽と加熱浴槽がある。上にある小さい浴槽が加熱浴槽。まずは体を温めるため先に加熱浴槽に入る。加熱浴槽は赤茶色のにごり湯だ。金気臭が強い。

下にある主浴槽が源泉浴槽だ。冷たく感じる透明なお湯だ。しばらく浸かっていると泡つきがすばらしい。泡が背中を伝い登ってくる。冷たいはずだが肌がだんだんほてってくる。

お湯を飲むと塩味のあるサイダーのよう。後味は渋い。鉄分の香りがある。泉質は含ホウ酸炭酸食塩泉、源泉の温度は30.8℃、度成分総計8786mg。

先客が四方山話をしながらじっくり浸かっている。まったくの混浴なので女性は胸にタオルを巻いている。男性もふんどしのような浴衣をつけている人がいる。

浴後も肌のポカポカが残る。温泉の効果がはっきり実感できるところだ。とても鄙びたところだが、すばらしい浴感だ。お勧めする。


■営業

営業時間 10:00−16:00
休館日 無休
料金 600円

交通

中央自動車道の須玉ICを降りて、国道141号線を2kmほど北上する。若神子の交差点で「増富ラジウムライン」の案内に従って右折する。途中みずがき湖を左に見て、トンネルを通る。増富温泉街を過ぎ車がやっと通れる急坂を登る。ICから増富温泉まで30km程度。駐車場は狭い。



調査日:2006年7月

オフィシャルページ

手打ち蕎麦

増富温泉からさらに山奥へ、クリスタルラインを走ると金山平に民宿がある。そこで出す手打ち蕎麦はなかなかすばらしい。

登山客向けの民宿だが、昼は蕎麦を出してくれる。広い座敷もあるが、天気が良いと庭のベンチで金峰山の景色を見ながらいただける。

蕎麦の茹で上がるまでは、おばあちゃんの漬物とお茶が楽しめる。蕎麦は太目の歯ごたえのしっかりした田舎蕎麦。たっぷり盛って出てくる。つゆはやや辛め。なかなかうまい。







金山平 有井館
山梨県須玉町小尾8872−7
TEL:0551−45−0455

もりそば 700円

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