川湯温泉川湯公衆浴場★★★★ | ![]() |
酸性硫黄泉の素朴な共同浴場 ■概要 川湯温泉は北海道東部を代表する温泉地だ。阿寒国立公園の中心部に位置している観光拠点だ。始まりは明治中期に硫黄山の硫黄採掘の労働者向けの温泉宿だった。国立公園に指定された後は大きく発展してきた。 「川湯」の地名はアイヌ語の「セセクペツ(湯の川)」から来ている。温泉地名の命名のころすでに函館に「湯ノ川温泉」があったので、川湯温泉としたそうだ。 ![]() 大きなホテルが並ぶ温泉街の西、郵便局の隣にに川湯公衆浴場がある。地元向けなのでまったく飾り気はない。公営ではなく、地元の温泉の権利者が集まった川湯温泉(株)が運営している。 ■所在地 北海道川上郡弟子屈町川湯温泉 TEL:01548−3−2043 |
![]() ■印象 浴室は古びていてタイルがはげた所もあるが、使い込まれていてよい感じだ。窓際に2つの浴槽がある。左は熱湯、右はぬる湯だ。どちらもかけ流し、お湯は透き通っている。 お湯には硫黄臭がある。注ぎ口にコップが置いてあるので飲んでみると、レモン汁くらいに酸っぱい。草津温泉にかなり似ている気がする。さっぱりとした浴感で肌がキシキシする。 泉質は含食塩−明礬緑礬泉、 源泉の温度55度、pH=1.6。さすがにすごい酸性泉だ。番台のおじさんに聞くと、源泉は昔から自噴していてるそうだ。また、ぬる湯の浴槽は温泉を混ぜて適当な温度にしているそうだ。 おじさんに建物のことを聞くと、「公営温泉なら立派な建物になるかもしれないけど民営だからね〜」とのこと。 地元用の共同浴場だが、お湯は草津温泉に並ぶような泉質の良いお湯だ。温泉ファンには立ち寄ってもらいたい。 |
■営業
■交通 |
■川湯温泉あし湯 川湯温泉街の中に最近になって、足湯ができた。川湯公衆浴場の道路をはさんで向かい側の川原にある。旅行者に好評のようだ。川湯発祥の説明碑もある。 |
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■硫黄山 噴気が激しい小山で、明治時代から硫黄の採掘が行われ、川湯温泉はこの採掘場によって発展した。 現在は摩周湖とセットの観光地だ。 硫黄山パノラマ |