古湯「走り湯」の共同浴場 ■概要 熱海の町に入る手前の山の中腹が伊豆山(いずさん)温泉だ。ここは奈良時代に発見されたといわれのある古い温泉「走り湯」があるところだ。走り湯に入れる共同浴場があると聞いて訪れた。 海岸近くにある走り湯から山の上にある伊豆山神社まで、延々と続く参道の階段がある。国道からこの階段を少し降りたところに浜会館がある。ピンク色の概観のビルなのでけっこう目立つ。 地区の集会場にもなっている浜会館の1階に、共同浴場である伊豆山浜浴場がある。般若院共同浴場が取り壊されてしまったので、伊豆山でただひとつの共同浴場だ。 質素な普段着の温泉という雰囲気の温泉浴場で、ほとんど地元の人用だ。番台があって話し好きな年配の女性が番をしている。 ■所在地 静岡県熱海市伊豆山579 TEL:0557−80−0210 |
お湯は緑のささにごり、ぬる湯の方は適温だ。もう一方は足がしびれるほどの劇熱。さすが温泉地の共同浴場は強烈だ。 |
■営業
■交通 小田原厚木道路の小田原西ICを降りて、国道135号線を南下。真鶴を過ぎて熱海市街に入る手前、伊豆山温泉がある。熱海市の伊豆山出張所を過ぎ、逢初橋の手前を左折して狭い道を下る。 小さな公園の近くが浜浴場だ。温泉旅館偕楽園をめざすとよい。駐車場は広い。 JR熱海駅から湯河原・伊豆山行きバス、「逢初橋」下車。 調査日:2006年4月 |
■走り湯 |
腰をかがめて入るトンネルから湯気が出ている。奥には勢い良く噴出している源泉がある。そこから樋を伝ってトンネル出口にお湯が流されている。触ってみるとほとんど熱湯だ。 1200年前に発見されたといわれていて、道後、有馬に並ぶ古湯だという。江戸時代は有名な修験道の道場だった。伊豆山神社や般若院にその名残がある。 |