市に移管された老舗旅館 ■概要 伊東温泉は東伊豆の大きな温泉地のひとつで、市街を流れる松川沿いに、風情のある木造旅館が並んでいる風景が特徴的だ。 松川沿いにある老舗旅館の東海館は1997年に廃業して、現在は伊東市の文化財として一般公開されている。東海館の浴室は市営の立ち寄り温泉として営業されている。 ![]() 玄関は重厚な唐破風がついていて、鶴と朝日のすばらしい彫刻が施されている。館内も随所に派手ではないが豪華な装飾がある。伊東市が各所を補修して、建築当時のきらびやかさがよみがえっている。 ![]() 館内見学は無料だが、入浴は有料。受付に申し出ると案内してもらえる。大小の浴室があって、時間帯によって男女が入れ替わる。大浴場の男性時間は11:00−13:00、16:00−18:00になっている。 ■所在地 静岡県伊東市東松原町12−10 TEL:0557−36−2004 |
![]() ■印象 浴室はそれほど広くはないが真新しいタイル張りできれいだ。コマイヌ型の湯口から源泉が投入されてかけ流されている。 朝一番に訪れたが窓が小さいので湯気がこもっている。お湯は透明、かなり熱めにしてある。お湯を飲んでみるとかすかに甘く、石膏の香りがする。 サッパリとした浴感でサラサラのお湯だ。 源泉は自家源泉(松原温泉松原25号泉)という。泉質はアルカリ性単純泉、源泉の温度26.3℃、成分総計0.376mg。加温のみ、加水なし、循環ろ過なし、消毒なし。 小浴室の湯口はタコだという。これも面白い。 ![]() 東海館の各所には花が活けてあってとてもよい雰囲気だ。受付の女性がこまかく気をきかせてくれる。高級旅館だったときの雰囲気がよみがえっているようだ。 最上階の鐘楼からは伊東の街と海が見える。レトロな雰囲気、思いのほかきれいな浴室、小粋なかざりつけがあってお勧めする。 |
■営業
■交通 小田原厚木道路の終点から西湘バイパスに入り石橋出口から国道135号線に出る。真鶴道路、熱海ビーチラインを使って伊東温泉に入る。国道135号線本線を走り、松川の橋の手前を右に入る。公共駐車場は国道135号線バイパス沿いで松川の近くにある。 ![]() 調査日:2005年12月 |
■甘味どころ |
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