板柳温泉★★★


街中にある鄙びた混浴温泉

■概要

板柳町は津軽平野のほぼ中央にあるリンゴ産地だ。駅前に温泉があると聞いて寄ってみることにした。板柳温泉は昔の女学校校舎を使った温泉公衆浴場だが、今回は裏手にある宿泊棟を訪れた。

広い敷地にモルタル2階建ての建物がある。ほとんど崩れ初めているような古い建物だ。一見営業していないと思ったが、お客が来たのでいっしょに入ることにした。



受付のおばあちゃんはすっかり寝入っていて、なかなか起きてくれなかった。聞いてみると宿泊はもうできず、日帰り入浴のみ受け入れているそうだ。

温泉はの歴史はそれほど古くなく、リンゴ冷蔵庫の用水のための井戸を掘っていて温泉が湧き、1960年に開業した。ボーリングによる温泉ではこの地方で始めての温泉だそうだ。


■所在地

青森県北津軽郡板柳町福野田字実田48−13
TEL:0172−73−2152



■印象

浴室は一見男女別に入り口があるが、中は混浴なのでちょと驚いた。大き目の石造りの浴槽があって、注がれたお湯が全体に溢れている。

あわい黄色のお湯で温度もちょうど良い。ちょっと飲んでみると、お吸い物のような昆布ダシのきいた塩味でなかなか飲みやすい。

泉質はナトリウム−塩化物泉、源泉の温度はかなり高いようだ。浴槽のふちには灰色の析出がたまって、腰掛けるとちくちくする。



混浴浴室のほかに、小さな個室が4個所ある。写真は「りんご風呂」。ここも贅沢にかけ流し。お湯に浸かるとザーと溢れてとても気持ちがよい。

時間が止まっているような不思議な空間だ。客が少ないのでかけ流しのお湯を静かに楽しむのによい。できるだけ続けてもらいたいものだ。

■営業

営業時間 時間不詳
休館日 無休
料金 400円

交通

東北自動車道の浪岡ICで降りて、国道7号線を南下、弘前方向へ。藤崎町から国道339号線を北上、JR五能線の板柳駅からすぐ近く。駐車場は広い。



調査日:2003年11月


 TOP  温泉みしゅらん