飯坂温泉導専の湯★★★


熱くてさわやかなお湯の共同湯

■概要

飯坂温泉には9ヶ所の共同浴場があり、福島市が条例で定めて管理している。飯坂町内を流れる摺上川ぞいの共同浴場は古くからあるものだが、住宅街にも地元用の共同浴場がある。

飯坂温泉駅から十綱橋を渡り、そのまま進んで坂を登り突き当りにあるのが導専の湯(どうせんのゆ)だ。鯖湖湯意外ではいちばん分かりやすいところかもしれない。



白塗りのコンクリート造のいたってシンプルな共同浴場だ。町内住宅街の共同浴場はみな似たような雰囲気があるのは、同じような時期に造られたからかもしれない。

導専の湯の開業は1962年、飯坂町財産区公衆浴場のひとつだ。利用するには入浴券を買う必要がある。鯖湖湯に自動販売機があるほか、共同湯の近所の店で買うことができる。

■所在地

福島市飯坂町湯野字導専16
TEL:0245−42−4241(飯坂温泉観光協会)



■印象

受付には誰もいないので、料金箱に入浴券を入れる。意外に広い浴室に、中央に楕円形の浴槽がある。お湯は浴槽中央の柱から注がれて、かけ流されている。

浴室のタイルはよく掃除されていて清潔な感じだ。カランがないので、体を洗うためには浴槽のお湯を汲んで使う。

お湯はとても熱い。湯口についている温度計は45℃、湯量が多いので浴槽全部が熱湯だ。先客が「水をいれてもよいよ」と声をかけてくれたので、ホースの水を入れてやっと浸かることができた。

サラサラとした浴感。ほんわかと石膏泉の甘い香りがする。飲んでみるとかすかに塩味を感じる。源泉名:若竹分湯槽、泉質は単純温泉(ナトリウム−硫酸塩型)、源泉の温度60℃、成分総計809.5mg、pH=8.6。

熱いお湯がぜいたくにも大量にかけ流されている。共同湯らしい共同湯だ。導専の湯は飯坂温泉の共同湯としては分かりやすいところにある。鯖湖湯だけでなく地元の普段着の温泉に入るのもなかなか楽しい。

■営業

営業時間 6:00−22:00
休館日 200円(入浴券)
料金 金曜日

交通

東北自動車道の福島飯坂ICを降りて、国道13号線を北へ1km程、平野交差点で右折、3kmで飯坂温泉街に入る。飯坂温泉駅から十綱橋を渡り、そのまま進んだ突き当り。住宅街のなかで駐車できないが、愛宕山公園に公営駐車あり。



調査日:2007年6月

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