東大沼温泉留の湯★★★


古い歴史のさっぱり湯

■概要

北海道の南部、函館の北に大沼国定公園がある。大沼は道南の名峰駒ケ岳の裾野にあって、冬には白鳥が飛来する美しい湖だ。大沼の東に古くから開けた温泉、留の湯がある。

留の湯は安政時代1856年の駒ケ岳噴火で被害にあった記録があるので、北海道ではかなり古い温泉だ。現在の留の湯は明治時代1876年に開設され、湯治場として利用されてきた。


緑に包まれた広い敷地にがっしりした建物が建っている。温泉旅館だが銭湯としても営業している。浴室は明るいタイル張り、宿泊客は古い浴槽の安政の湯が利用できる。

■所在地

北海道亀田郡七飯町東大沼42
TEL:0138−67−3345
FAX:0138−67−3682



■印象

浴室は広くシンプルだ。窓際に大きな浴槽がある。窓からは裏の森がみえる。お湯が湯船のふちから静かにあふれている。透明なお湯はとろりとした感じだ。ややぬるめでとても気持ちがよい。

泉質は単純温泉、源泉の温度は42℃、 お湯は浴槽の底から供給されている。さわやかな浴感でゆっくり浸かっていられる。やや不便なところにあるので、休日にもかかわらずお客は少なくのんびりできる。



さっぱりしたお湯は湯治に向いていると思う。大沼観光から少し足を伸ばして行って見るのもよいだろう。

■営業

営業時間 8:00−21:00
休館日 無休
料金 370円

交通

函館から国道5号線を北上して、大沼公園入り口を右折。大沼の市街に入って、右折し道道43号線に乗って東へ向かう。8kmほどで留の湯の看板があるので、左折して入る。やや分かりにくいので注意。駐車場は広い。
JR線銚子口駅から北西へ約2kmほど。



調査日:2002年9月



駒ケ岳

留の湯近くから見た駒ケ岳。駒ケ岳は道南を代表する活火山だ。最近2000年9月にも噴火して、現在は登山禁止になっている。

留の湯の側から見ると夕暮れに美しいシルエットが浮かびあがる。左のピークが剣が峰、右のピークが砂原岳、この山の左の裾野に大沼、小沼がある。
 

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