後生掛温泉★★★★★  


八幡平最大の湯治場

■概要

八幡平(はちまんたい)は岩手、秋田の県境の火山で、付近には温泉がいくつもある。この八幡平温泉郷でも最大の湯治場が後生掛(ごしょがけ)温泉である。付近には沸騰した泥湯沼や蒸気が噴き出す紺屋地獄などがあり火山性の地形になっている。

後生掛温泉は現役の湯治場である。湯治客や宿泊客用の建物がいくつも並び、大きな1軒宿になっている。日帰り客は正面脇奧にある湯治事務所で入浴券を買う。浴場は一番奥にある。


正面の建物をくぐった先が事務所



湯治棟はオンドル(床下暖房)があって冬は快適だと思う。常連客に聞くと半年前から予約する必要があるそうだ。ちょっとのぞいて見ると、年輩の人に混じって若い人も湯治に来ているようだ。我々もぜひ湯治もやってみたいと思った。

所在地

秋田県鹿角市八幡平後生掛
TEL:0186−31−2221



■印象

泉質は酸性単純硫黄泉である。風呂は、神経痛に効く神経痛の湯、泡の出る火山風呂、泥湯、滝湯、箱蒸し風呂、サウナ、露天風呂がある。お湯はやや熱め、白濁していて肌がつるつるになる。

泥湯は宿の裏にある泥湯沼の泥を使ったものである。女性には美肌効果があるので、湯治のおばちゃんがセッセと顔に塗るそうだ。



箱蒸し湯に入ってみた。最初はそれほど熱く感じないが、しばらく入っているとジワジワと汗が出てくる。首の回りにタオルを巻いて蒸気が逃げないようにするのがコツのようだ。



温泉裏の湯沼(そこからホースでお湯を引いている)

温泉の宝庫秋田でも有名な湯治場である。立ち寄りだけではもったいない気がする。ここを堪能するためにはやはり湯治が一番だろう。八幡平もゆっくり見たいのでぜひ再訪したいところだ。

営業

営業時間 7:00−16:00
休館日 無休
料金 400円

入浴休憩
3時間700円
1日1000円

交通

東北自動車道を松尾八幡平ICで降りて、八幡平方向へ。八幡平アスピーテラインで山を越え秋田側へ入る。松尾八幡平ICから後生掛温泉まで35km程度。
冬季はアスピーテラインが閉鎖されるので鹿角八幡平ICで降りて、国道341号線を南下し、トコロ温泉からアスピーテラインに入る。ICから28km程度。
駐車場はあまりない。少し離れるがアスピーテラインの脇の駐車場が広い。



調査日:1998年8月

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