五色温泉五色の湯★★★★★


松川渓谷の贅沢な露天

■概要

長野県と群馬県の県境から小布施に向かって流れる松川渓谷沿いに点々と鄙びた温泉がある。この一帯を高山温泉郷という。この高山温泉郷の上流部に五色温泉がある。深い渓谷にある一軒宿の温泉だ。

表から見ると鄙びた雰囲気はないが、内風呂も露天風呂もなかなか風情がある。内風呂は古い格式の湯小屋を大事に使っている。露天風呂は3つある。男性脱衣所側と女性脱衣所側、それからその間にももう一つある。



昔はランプの宿だったそうだ。現在は舗装道路があって便利になっているが、今でも秘湯時代の雰囲気を残している。有名人も訪れているようで、宿の廊下はたくさんの色紙が飾られている。



■所在地

長野県上高井郡高山村五色温泉
TEL:026−242−2500
FAX:026−242−2550



■印象

表を掃除していた宿の主人に親切に教えられて、さっそく露天風呂に行く。松川流れのそばにあってすばらしい眺めだ。女性側の露天風呂は冷たかったので男性側で混浴となった。

男性側の露天風呂は2つに仕切ってある。濃く白濁したお湯だ。泉質は含石膏食塩硫化水素泉、源泉の温度は86度。お湯の中は黒く細かい湯の花がまじっている。じっと浸かっていると黒い湯の花が体に集まってくる。

奥奥にある露天風呂は濁りが薄い深緑色のお湯だ。湯の花はあまりないようだ。ホースで導かれるお湯はけっこう熱い。酸味と苦味が混じった味がする。



檜の内風呂も快適だ。露天風呂のお湯の色とは違って、きれいな緑色をしている。お湯はやや熱め、窓の外の緑を眺めながらゆっくりと温泉を楽しむことができる。



お湯がすばらしく、旅館の対応もよい。松川渓谷の眺めも秘湯の雰囲気があってよい。お勧めする。

■営業

営業時間 9:00−15:00
休館日 無休
料金 500円

交通

上信越自動車道の須坂長野東ICで降りて、国道403号線を北上する。須坂市内から県道で山田温泉方面に行く。山田温泉を過ぎ、雷滝、滝の湯温泉を過ぎると県道沿いに五色の湯がある。ICから21km。駐車場は10台程度。



調査日:2000年9月


追加情報

2004年4月から営業終了時間が17時から15時に繰り上がりました。(まなぶさんから:2004年4月)


雷滝

五色温泉から松川を少し下ると、雷滝(かみなりだき)がある。道路から渓谷へ下る階段降りていくと、ごうごうと滝の音が聞こえる。そのうち目の前を滝が流れているのが見える。ちょうど滝の裏に人が通れる大きな窪みがある。そこを通ると小さな展望台に降りることができる。

かなりの水量と轟音でなかなかの迫力だ。滝の裏からは手を伸ばすと滝の水に触ることができる。

高山村教育委員会の雷滝の案内板を下に引用する。

「別名裏見の滝、県道より一四二米奥に位置し、落差二八・五米、付近の川巾二九米、左岸壁の高さ約四〇米である。滝は珪化されて堅くなった凝灰角礫岩でできていて、この岩体の浸食によってつくられたものである。浸食の速度は割合に遅いが、次第に上流に向かって後退する傾向がみられる。落下の様子を裏から見ることができ実に豪快である。」


雷滝の全景(103kB)をごらんください。

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