銀山温泉共同浴場★★★


「おしん」で有名な温泉街

■概要

山形県の尾花沢市の東、宮城県との県境に近い山の中に銀山温泉がある。銀山川の上流で谷幅が狭まったところに忽然と温泉街がある。

銀山川の両岸に木造の3階建てや4階建ての旅館が並んでいる。後ろはすぐ崖になっているので、建物は川に迫ってに建っている。狭い温泉街の中央に共同浴場の大湯がある。



銀山温泉の由来の
延沢銀山は江戸時代初期に盛んに採掘されたが、江戸中期には廃鉱となった。偶然発見された温泉はその後湯治場として賑わった。

■所在地

山形県尾花沢市大字銀山新畑字南515
TEL:0237−22−1111
(尾花沢市役所商工観光課)



■印象

古びた共同浴場は川にせり出すように建っている。重い扉を開けて入ると、すぐに脱衣場だ。浴室も広くはないが鄙びた雰囲気がおもしろい。さっそくお湯に浸かる。

お湯はけっこう熱い。白濁していて、細かい湯ノ花がある。泉質は含硫黄・ナトリウム・塩化物硫酸塩泉(含茫硝食塩硫化水素泉)、源泉の温度は59.1度だ。注ぎ口のお湯を飲んでみると硫黄臭で薄い塩味だ。



古い温泉街の共同浴場は、熱いけれどさっぱりする。観光地なので休日は落ち着けないかもしれないが、温泉情緒は十分だ。

■営業

営業時間 8:00−20:00
それ以外は地元利用者のみ
休館日 無休
料金 100円

交通

山形自動車道の山形北ICを降りて国道13号線を北上、尾花沢市から、国道347号線を東に向かう。鶴巻田で右折して南下、下柳渡戸で左折してあとは終点まで。
温泉街には駐車場はなく、非常に渋滞する。1km程手前に駐車場がある。
JR大石田駅から1日7本のバスがある。




調査日:2001年5月


銀山温泉街

銀山温泉は銀山川の上流部にあって、渓谷の幅が狭まった所にある。銀山温泉尾入り口から温泉街を見ると、川にへばりつくように旅館街がある。崖地はコンクリートで覆われているのでその部分は風情がない。

延沢銀山は1456年に発見され、江戸時代には幕府直轄の鉱山となって盛んに掘られ1700年頃にはほぼ掘り尽くされ山崩れで廃鉱となった。温泉は1640年頃から一般に利用されていたそうだ。


銀山温泉の入り口から
銀山温泉は湯治場としての歴史は古く、現在は国民保養温泉地に指定されている。温泉街は木造の大きな旅館が並んでいるので有名だ。大正初めに洪水で温泉街が流され、その時期に再建されたので、大正時代の雰囲気が旅館街に残されている。



川の両側に木造旅館が並ぶ独独の雰囲気は観光名所にふさわしい。
1981年のNHKの連続ドラマ「おしん」の舞台になったところで、それをきっかけに有名になった。「おしん」はアジア諸国でも見られ、その国からも観光客が来るそうだ。

最も有名な能登屋旅館(木造4階建て、国の文化財に指定)

 TOP  温泉みしゅらん