下呂温泉噴泉池★★★★


下呂温泉のシンボル

■概要

下呂(げろ)温泉のシンボルは河原にある露天風呂「噴泉池」だ。町の中央を流れる益田川の右岸にあって、下呂大橋のすぐ近にある。

露天風呂の周りにはなにも遮るものがない。そのまま河原が続いている。河原にしっかり石を組んで露天風呂が作ってあってよく整備されている。いわゆる野湯とは違って公園の施設のようだ。

脱衣場もなく、もちろん混浴。橋の上からも良く見えるので女性は気が引けると思うが、水着入浴は許されている。

■印象

お湯は湯口から相当な勢いで供給されている。透明で熱いお湯だ。さすがに温泉地のシンボルだけあって新鮮な源泉がふんだん注がれている。弱い硫黄臭も感じる。

浴感は強いツルスベを感じるもの。観光客でけっこうにぎわっている。 お湯が熱いので裸で風にあたっている人が多い。



なかにはキャンピングカーで来て露天風呂をじっくり楽しんでいる人もいる。気がひける所だが、お湯が良いので温泉ファンならば一度は試してみてもらいたい。

■所在地

岐阜県下呂市幸田
TEL:0576−24−2222(下呂市観光商工部)

■営業


営業時間 24時間
休館日 無休
料金 無料

交通

中央自動車道の中津川ICを降りて中津川市街から国道257号線を北上する。1時間ほどで下呂温泉に着く。中津川ICから53kmほど。下呂大橋を渡って左側。温泉病院の脇から河原に出ると広い駐車場がある。JR高山本線の下呂駅から徒歩5分。



調査日:2005年10月

三名泉

下呂温泉は草津温泉、有馬温泉に並んで全国の三名泉のひとつと言われている。これは江戸時代初めの儒学者・林羅山が紀行漢詩集で下呂を三名泉と歌ったからという。

林羅山は徳川家康から4代の将軍に仕え政治的影響力を持った学者だった。江戸時代の有名人、林羅山によって下呂は有名になった。

下呂温泉にとっては有名にしてもらった恩人なので、町の中央に流れる川の橋の上に銅像を建てている。


白鷺橋にある銅像 猿と遊ぶ羅山

下呂温泉の発見

下呂温泉の発見は平安時代だったそうだ。山の上の方に源泉があったが一時枯れて、鎌倉時代に現在の益田川の河原で再発見された。このとき白鷺が契機になったとの白鷺伝説がある。

源泉

昭和の初めころまで河原に自然湧出していたそうだ。戦後の温泉ブームによって源泉の開発が進み、湯温が低下して乱開発の影響が出てきた。

1974年に源泉の集中管理が始まった。温泉井戸を絞ってお湯を温泉タンクに集めて、温泉街にパイプで供給している。

益田川の左岸にはいくつかの温泉井戸があって、増水時にも大丈夫なようにコンクリートで固めてある。温泉タンクは下呂温泉株式会社の「クアガーデン露天風呂」の隣にある。3階建ほどの高さの巨大なタンクだ。

河原にある源泉のひとつ 後ろは鉄道の鉄橋


巨大な源泉タンク ポンプの音が聞こえる

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