磐梯熱海温泉元湯★★★ | ![]() |
磐梯熱海本来の湯治湯 ■概要 郡山市の西、猪苗代湖に向かう途中に磐梯熱海温泉がある。磐梯熱海温泉は郡山の奥座敷として団体宴会向けに発展してきた温泉地だ。大きな温泉旅館が多いが近年はやや寂れた雰囲気がある。 今回は温泉街の共同浴場という古い形を残す磐梯熱海温泉元湯を訪れた。駅前から湯の町通りに入って、左手の元湯旅館を見つけ、その隣の路地を入ったところに元湯の入り口がある。 ![]() たいへん古びてはいるがコンクリート製の比較的大きな建物だ。路地のさらに奥には源泉小屋がある。付近の大きな温泉旅館は共同管理のお湯だが、ここは古くからの独自源泉のままで、付近とはまったく違う湯治場の雰囲気だ。 ![]() 温泉の発見は室町時代に遡ると言われているが、発展したのは江戸時代以降。明治中期までは共同浴場だけだったという。 磐梯熱海の「熱海」という地名は伊豆の熱海と関係がある。源頼朝が奥州藤原氏を征伐したとき、この地を治めた伊東裕長が故郷の伊豆の地名をとって「熱海」と名付けたという。 ■所在地 福島県郡山市熱海町熱海4−22 TEL:0249−84−2690 |
![]() ■印象 浴室はタイル張りでほとんど銭湯の雰囲気。ただしカランは水用でお湯が出ない。中央に大浴槽、右手窓際に小浴槽がある。 大浴槽のお湯はかすかに白濁して透明だ。2つのパイプからお湯が注がれ静かに溢れている。お湯に入ると一瞬震えるほど冷たく感じる。深めの浴槽にそろそろと浸かる。先客はじっと目をつぶって動かない。 しばらく浸かっていると体が慣れて冷たく感じなくなる。そうなると意外に気持ち良い。掲示によると「ここの温泉は大きい浴槽の冷たい方が名湯で、マムシ噛マレ、オデキ等皮膚病一般に効く」とある。 |
■営業
■交通 磐越自動車道の磐梯熱海ICを降りて、県道24号線を熱海温泉方向へ。温泉街に入ったらJR磐梯熱海駅まで行く。駅前左斜めの湯の町通りに入ってすぐ。駐車場は元湯旅館前に6台ほど。 ![]() 調査日:2005年2月 |