熱海温泉日航亭大湯★★

熱海の湯元にある日帰り温泉

■概要

熱海(あたみ)温泉は、あまりにも有名な古くからの歓楽温泉だ。おじいさんの世代は新婚旅行といえば、熱海ということになっていた。いまでもたくさんの温泉旅館があるが、団体客が減ったためか、少し衰退の雰囲気もある。

熱海の歴史は、一説によると今から1200年前に箱根権現の万巻上人が、漁民を救おうと、海中に湧く温泉の泉脈を移して熱海の中腹導き、そこに湯前神社をつくり温泉を利用できるようにしたと言われている。

湯前神社の隣に大湯がある。大湯は徳川家康が入浴したこともあり、「出世の湯」ともいわれている。四代将軍の徳川家綱の頃から御汲湯と称されて、毎年数回このお湯を江戸に運んでいた。



日航亭大湯は大湯の位置にある日帰り温泉だ。昔は温泉旅館だった。入り口には面白い石の門がある。



旅館の広間のような休憩室もある。静かな雰囲気なのでゆっくり休める。

■所在地

静岡県熱海市上宿町5−26
TEL:0557−83−6021
FAX:0557−85−1425


■印象

建物の奥に屋根がかかった湯船が縦長の半露天風呂がある。その左手には同じように縦長の風呂がある。ひとつの大きな風呂の中央に壁を作って内風呂と半露天風呂にしたような造りだ。



壁に湯口があって、たいへん熱い湯が流れこんでいる。お湯に浸かると少し熱めだ。わずかに塩辛い味がする。かすかに湯の花もある。泉質表示はなかったが食塩泉だと思う。半露天風呂からは竹やぶが見える。庭の右手に温泉蒸気のサウナもある。

館内に源泉が2本あり、1日8万リットル自噴しているという。訪れた日は半露天風呂が男性用で、もうひとつの大風呂は女性用だった。日替わりで男女が入れ替わる。貸切の内風呂もある。



お湯はあっさりとしていて、料金が共同浴場としてみるとやや高い。歴史があるお湯なので、一度試してみるものよいだろう。
■営業

営業時間 8:00−21:00
休館日 無休
料金 1000円

交通

小田原厚木道路の小田原西で降りて、そのまま西湘バイパスに入り熱海方向へ。続いて国道135号線と並行する真鶴道路、熱海ビーチラインを通る。熱海に入り国道135号線の一方通行路に入ったらすぐに右折して市街に入る。銀座通りを山に登っていく。
大湯には専用駐車場があるが少ない。満車であれば市役所の有料駐車場も比較的近い。



調査日:2002年6月


湯前神社

歴史は古く、今からおよそ1200年前に創建されたという。当時、熱海の海中に湧いていた熱湯を、高僧万巻上人が山腹に移し、その近くに祀った祠(ほこら)が湯前神社の始まりだ。湯前神社の鳥居の右手には温泉の湧き出し口がある。熱湯だ。このお湯はたいへん塩辛い。




大湯間欠泉

大湯は自噴泉で、古くから有名な間歇泉だった。明治中頃から、次第に噴出は減少し、末ごろには一旦は止ったが、関東大震災で再び噴出した。しかし、その後も噴出回数は減少しつづけ、昭和の始めについに止った。1962年に人工の間歇泉として整備された。現在は観光客向けのアトラクションだ。しばらく見ていると噴きだす。

 

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