歴史を感じる温泉旅館  
           
          ■概要 
           
          朝虫温泉は青森市の東側にある行楽向きの温泉地だ。開湯伝説として、平安時代に慈覚大師が傷ついた鹿が湯浴みするのを見つけたという。 
           
          江戸時代の旅行家、菅江真澄の旅行記に浅虫温泉の由来がある。それによると、麻の糸をとるため温泉のお湯で蒸したので「麻蒸し」と言っていたが、後に火難を恐れて「浅虫」に改めたそうだ。 
           
          浅虫温泉が行楽地として有名になったのは、1891年に東北本線の浅虫温泉駅ができてからだ。温泉街の中に駅があるので人気がでたそうだ。 
           
            
           
          辰巳館は浅虫温泉の南の端にある。海側はホテル風の新館だが、旧道に面した本館は温泉旅館の風格がある。屋号は浅虫温泉神社が東南(辰巳)の方角に見えることからという。 
           
             
           
          ■所在地 
           
           青森県青森市大字浅虫字山下281  
          TEL:017−752−2222 
          FAX:017−752−2143  | 
         
            
              
             
            ■印象 
             
            浴室は縦長で、奥行きのある岩風呂が造られている。岩風呂の底は青のタイルになっているので青く見えるが、お湯は無色透明でクリアだ。岩を伝って静かにお湯が流し込まれ、かけ流されている。 
             
            浴室から露天風呂のある小さな中庭が眺められる。お湯は少し熱めで、さっぱりする。泉質はナトリウム・カルシウム−硫酸塩・塩化物温泉だ。浅虫温泉のお湯は集中管理されているので、ここもそのお湯と思う。 
             
               
             
            露天風呂も小さい岩風呂風だ。こちらもかけ流し。周囲は建物と高い塀があるので眺めはないが、小さな庭が楽しめる。冬季には雪のために露天風呂は閉鎖される。 
             
            休憩室にはソファーが並べられている。面白いことに卓球台もしっかり置いてある。館内にはあちこちに書が飾られている。休憩室から眺る中庭にはアヒルが泳いでいる。 
             
            浅虫温泉のお湯そのものはそう個性的ではないが、老舗旅館の風情がなかなかうれしい。おちついてお湯を楽しむにはよいところ。 
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        ■営業 
         
        
              
                
                | 営業時間 | 
                  11:00−22:00 
                    (露天風呂は16−21時) | 
             
            
                | 休館日 | 
                無休 | 
             
            
                | 料金 | 
                500円 | 
             
         
         
          ■交通 
             
            東北自動車道の青森ICを降りて、国道5号線を東に向かう。青森市街を過ぎ海岸沿いに走って朝虫温泉へ。辰巳館は浅虫温泉駅前に続く旧道に入ってすぐ。駐車場は3台分程度。道の駅ゆーさ朝虫に駐車場あり。歩いて10分。 
             
              
             
            調査日:2003年10月 
             
            オフィシャルページ  
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