浅間温泉仙気の湯★★★


歴史のある浅間温泉の共同湯

■概要

長野県の松本は古くからの城下町だ。松本市の北東部に浅間温泉がある。松本の奥座敷と言われているが、市街地が広がって温泉街は市街地とつながっている。

今回は浅間温泉の共同湯のひとつ仙気の湯を訪れた。温泉街の山側にある。江戸時代からという歴史があるが、建物は2階建で比較的新しい。



標柱によると、江戸時代からの共同湯で温度が高く疝気に効く名湯で、
1950年北仙気の隣よりここに移転、1989年に昭和の湯と合併し新築したとある。2階部分は有料の休憩室になっている。

■所在地

長野県松本市浅間温泉3−4−22
TEL:0263−46−5553



■印象

受付は銭湯形式で、自販機で入湯券を買って番台に出す。浴室はたいへんシンプル。浴室の奥に横幅いっぱいの大きな浴槽がある。

お湯は東京の銭湯なみにかなり熱めだ。無色透明のお湯が浴槽の角の湯口から注がれて静かに溢れている。ケシつぶほどの小さな白い湯の花が舞っている。

コップがあるので飲んでみると、かすかに塩味が感じられた。源泉は浅間温泉混合泉、源泉の温度49.7度、泉質はアルカリ性単純泉、成分総計422mg/kgである。

同浴の人は「ここのお湯は熱いから体にいいんだ」という。離れたところから毎日のように通っているそうだ。「疝気」は下腹部の慢性疼痛のことで、体を温めると良いという。仙気の湯の熱いお湯は、やっぱり疝気に効く名湯らしい。

■営業

営業時間 6:30−20:00
休館日 第2、第4水曜日
料金 250円

交通

長野自動車道の松本ICを降りて、松本駅に向かう。駅前から国道143号線で北上、浅間温泉の案内を見つけて右折、国道254号線に入る。温泉街の入り口を見つけ浅間橋を渡る。温泉街の中心の通りを進む。仙気の湯は道が細くなってきたところ。
駐車場はないので、離れたところにある公共駐車場を利用。JR松本駅から浅間温泉まで頻繁にバス便あり。



調査日:2004年9月

浅間温泉

浅間温泉は平安時代939年に豪族の犬飼氏によって開湯されたと伝えられている。江戸時代は松本藩の殿様や武士が利用する豪華な温泉施設があった。

近代では大正時代になって松本駅との間に電車が開通し温泉街はにぎわった。その後1964年には廃止されている。現在の浅間温泉は静養向けの静かな温泉街だ。


朝市



毎週日曜日7:00から浅間温泉ホットプラザ浅間前で開かれる。

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