浅草観音温泉★★


浅草名物の温泉浴場

■概要

浅草の浅草寺近くに温泉がある。浅草観音温泉は台東区の温泉として有名なところだ。表通りからは行きにくいが、浅草寺の西側の遊園地「花やしき」と浅草寺の間にある。

建物は古いビルで、ツタで覆われているのですぐに分かる。1階がフロントと浴室、2階は個室マッサージ(入浴料金4000円)、3階に大広間演芸場がある。大広間演芸場は土・日・休日に休憩室として利用できる。(10:00−16:00、1000円(入浴つき))


温泉の湧出は1957年、当時は花やしきの全盛時代、今の後楽園遊園地にあるラ・クーアのような娯楽施設であったと思う。大変な数の下足入れ、や厚くニスが塗られた内装を見ると当時の賑わいが感じられる。



■所在地

東京都台東区浅草2−7−26
TEL:03−3844−4141



■印象

2階まで吹き抜けの高い天井の浴室には人魚のタイル絵がある。大きな半円形の浴槽は2つに仕切られていて、左側が熱湯だが、お湯の投入量が少ないのか温度差はあまりない。

わずかに黄色みがある透明のお湯だ。元は黒湯だが、ろ過しているそうだ。空いているので手足を伸ばして浸かっていられる。弱いツルスベ感がある。

お湯は残念ながら少しカルキ臭がする。浴槽に数個の白い薬剤があるのがわかる。掲示によると「白い玉は保健所の指導により消毒剤として使用しております。温泉の中にある一般のプールよりも弱PPMですのでご安心下さい。」とのこと。

手書きの成分表が掲示してあった。泉質は重曹泉。「地下3000尺、湯涌量1日8000石、温度28度」と掲示してある。そのまま計算すると地下909m、湧出量100L/分となる。実際はもっと浅いらしい。

その昔は都会のヘルスセンターの先駈けとしてとして大変に混んだであろう。今は時間がそのまま止まったようなレトロな空間だ。

いまでもポツポツとお客はある。50円でタオルもレンタル出来るので、浅草に行ったとき覗いてみるのも一興だ。


■営業

営業時間 6:30−18:00
休館日 水曜日(祝日のとき営業)
料金 700円

交通

首都高の駒形ICを降りて、駒形橋を渡り浅草方面へ行く。浅草寺付近には駐車場が少ないので、河童橋通り近くを探すとよい。営団地下鉄銀座線の浅草駅から歩いて10分程度。浅草寺本堂から左手にまっすぐ歩くと境内のすぐ外。



調査日:2004年11月

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