旭岳温泉湧駒荘★★★★★


豊富な源泉を生かした和風モダン

■概要

北海道の最高峰、旭岳の麓に旭岳温泉がある。1914年発見という歴史の浅い温泉地だが、旭岳温泉のいちばんの老舗「湧駒荘(ゆこまんそう)」を訪れた。秘湯を守る会の旅館だ。

旭岳温泉の元の名前は勇駒別(ユコマンベツ)温泉(アイヌ語で「湯の向こうの沢」)と言った。ユコマンベツはアイヌ語で「湯の向こうの沢」という意味。湧駒荘はこれにちなんでいる。温泉名は1982年に旭岳温泉に改められた。



旭岳温泉は大小のホテルが原生林のなかに点在している。湯駒荘も道道からユコマンベツ川を渡ったくぼ地にある。真冬に訪れたので深い雪に埋まっていて、とても静かな雰囲気だ。

建物は4階建てのロッジ。ロビーには暖炉の火があって、おちついたモダンな雰囲気だ。屋内は暖かく、低い音でジャズが流れている。

日帰り入浴施設は旧館を立て替えた浴室棟にある。「神々の湯」と言い2007年に新しく開業した。日帰り客は券売機で券を買って受付に渡す。

モダンなレストラン「神風井(しんぷうい)」もある。湧駒荘は和風モダンな料理も有名で、昼食メニューもこっている。



■所在地

北海道上川郡東川町勇駒別旭岳温泉
TEL:0166-97-2101
FAX:0166-97-2103




■印象

「神々の湯」は3階建ての高さがある大きな浴室だ。床は平石の石畳、天井に届く縦長の窓など和風モダンなデザインだ。手前にあるのが「芒硝泉」、奥に「正苦味泉」があり、外に露天風呂がある。どれも掛け流し。

「芒硝泉」はけっこう熱め、透明でけしつぶほどの茶色の湯花が漂う。香りは温泉らしい。サラサラとしたお湯だ。味は弱いエグミと金気味がある。



「正苦味泉」はややぬるめ。透明で黒い湯花がぽつぽつとある。なめてみるとかすかに塩ぽい味だ。金気の味もある。浴槽はヒバの木を使ったものだ。雰囲気がよい。

のんびりと手足を伸ばし、高い天井を見上げると心からリラックスできる。高いところから吊るされて電灯もよい雰囲気だ。



露天風呂は「芒硝泉」と同じお湯だ。真冬なので外気温はマイナス10℃。熱い湯を大量に掛け流しているので、お湯は42℃ほどに保たれている。宿の裏の雪山から、露天風呂のすぐ近くまで雪が迫ってくる。良い眺めだ。

ふんだんに源泉を掛け流してどれもすっきりした浴感だ。たいへん満足できる。雰囲気も良く、お勧めする。



■営業

営業時間 10:00−19:00
休館日 無休
料金 600円
(キャンペーン中)

交通

道央自動車道の旭川鷹栖ICを降りて、旭川駅前に向かう。旭川駅から道道212号線(旭川大雪山層雲峡線)を南東に向かう。終点が旭岳温泉。湧駒荘は旭岳温泉の入り口にある。駐車場は広い。
JR旭川駅前から旭岳温泉行きのバス便あり。(夏1日4便、冬2便)



調査日:2008年12月

オフィシャルページ

旭山動物園

旭岳温泉は旭川市から行くのが便利がよい。旭川市には、全国的にも有名な旭山動物園がある。せっかくなので訪れた。(旭岳温泉からタクシーで7000円程度)

雪がある間はペンギンの散歩(11:00と14:30の2回)が見られる。当日はちょうど散歩時間に間に合ったので間近で見ることができた。

見物客は散歩コースに沿って200mほど並んで雄ペンギンを出迎える。寒い中待ったかいがあって、目の前でながめられた。

白くまもなかなか面白い。水中の姿がかわいらしい。




旭川市東旭川町倉沼
TEL:0166−36−1104
営業時間10:30−15:30(冬季)
9:30−17:15(夏季)
800円
旭川駅からバスあり。


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