惣滝 [新潟県中頸城郡妙高村]

Sodaki


惣滝  妙高山山裾に点在する温泉郷のなかで最も奥まったところにあるのは、燕温泉である。 数件の宿屋があるから秘湯といえる程ではないが、川原に作られた野天風呂もあって野趣あふれる湯である。 この燕温泉の奥には惣滝がある。滝付近は温泉の源泉でもあるから、歩道には硫黄も付着し、温泉臭が立ちこめている。 茶色の岩肌に、激しい水音とともに落下する豊富な水の組み合わせからなる景観は色彩的にとても美しい。 滝下の祠には不動明王が祭られている。
 苗名滝からは直線距離で5kmほどのところにあるから、私は同時に訪れることにした。 燕温泉行きのバスは関山駅から出ているので、苗名滝を訪れた後、妙高高原駅までもどり信越線に乗る。バスの出発時刻に間に合う 各駅停車の電車はなく、しかたなく一駅間のために、特急券を買った。地方のJR線ではよくある体験ではあるが。 燕温泉行きのバスは、高原の風景の中を走り、関温泉を経、崖下につけられた細い道路を走っていく。
 終点燕温泉で下車し、温泉街の奥から沢沿いを歩く。20分程で吊橋があり、橋下に野 天風呂河原の湯がある。滝にはそのまま直進する。帰路はこの河原の湯に浸かった。脱衣場 のみがある正しく野天風呂。滝を見た後、温泉街に戻ってもバスが来るまで時間があったので、 今度は温泉街裏の野天風呂黄金の湯にはいり直した。こちらも脱衣場と浴槽のみだが、よく整 備されていた。黄金の湯から少し先まで歩けば、滝見台があり、惣滝の遠景を観賞できる。帰り のバスは妙高山の下山者が多かった。風呂もあるから下山に使うには最適だろう。次の機会に は、苗名滝のある杉の沢温泉から山頂に登って燕温泉に下山するコースを取ってみようかと考 えながら、なかなか来ない長野までの電車を待ち続けた。
訪問のために
<交通> JR信越線関山駅から燕温泉行バスで約20分、終点燕温泉で下車。
<地形図> 妙高山(1/5万)
<Web> 妙高村役場
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