Yosemite


制作中 1999/2 戻る
Union Station In LA
Union Station

ロスアンゼルスを出発する

 ヨセミテ公園の入口となるマセッドの町は、ロサンゼルスとサンフランシスコのいずれからもほぼ等距離にあります。 公共交通機関としては、高速バスのグレイハウンドと鉄道のamtrackが利用できます。ロサンゼルスより私は出発することになりました。 マセッドを経由するamtrackのレールはロサンゼルスには達していないので、ロサンゼルスのユニオンステーションからバッカースフィールド駅 まではバスを利用します。連絡バスは駅から運行され、amtrackの料金に入っていますので、予約など特別な手間のかかることはありません。 ちなみに、インターネット時代を実感させたのは、amtrackの予約です。技術的には、日本から瞬時に予約、決済できることは 他の様々なシステムと差はないのだから大したことではないでしょうが、広大な大陸のどこかを走っている電車を、自分のパソコン上で予約して いると思うと感動的になれます。
 ホテルのチェックアウトに手間取り、運転手ををせかしてタクシーでユニオンステーションに向かうことになりました。7:00に駅に 着きましたが、なにしろ大きな駅舎ですから入口から切符売り場まで走るのも大変です。タクシードライバーは駐車場まで入りもっとも近 い入口に止めてくれました。気前よくチップを払って、荷物を下ろしてもらうと、出発までの残り時間はさらに減っていました。
とにかく切符売り場に走りました。数日前、下見をかねてこの駅には来ているので場所の見当はついていますが、今日は荷物もあり動く のは大変です。売り場で予約票をあわててかばんから取り出し渡すと、チケットに加えて、乗り継ぎ時刻を書いたリストをプリントアウトす るから待つように言われました。プリンターが回転するわずかな時間をずいぶん長い時間が過ぎたように感じました。こちらは、このバス に乗り遅れたら計画はすべて変更しなければならないのですからあせりますが、駅員は急ぐ必要はないからと、ホッチキスでとめた搭乗 券3枚と時刻表を見せて確認していきます。  ここで、初めて日本の鉄道とはだいぶ違うことに気づきました。乗客はこれから長い旅を始めるわけで、日本の新幹線に乗るのとは 感覚が違うのでしょう。日本でも飛行機で旅する場合と同じで、サポートする側もサービスは丁寧に行っているのです。
 券を受け取り、バス乗り場に向かいます。ちょうど先ほどタクシーを降りた駐車場です。再び大きな荷物を抱えて駅舎を出ました。 バスが止まっていますが、乗客は数人しかいないようです。すでに発車時刻ですが、まだドライバーは外に立っています。念のため バッカースフィールドに向かうバスか確認すれば、これで良いようです。考えてみれば、途中にバス停が有るわけでもないので、 時間どおり到着しさえすればいいわけで、ドライバーの裁量次第なのかも知れません。
 出発したバスが、市街地を抜けるのはたいして時間がかかりません。貨物の積み卸しをしているような物流拠点のよ うなところを通りすぎ、高速道路I5に入りました。渋滞が始まりました。渋滞を抜けるとアメリカの郊外地区らしい風景にかわりました。 山々の間を道路だけが一直線に走っていきます。木の生えない山の麓にはたまに家々があり、時に大きな町が現れたりといった繰り返 しが展開します。出発して1時間半ほどたち、道路に沿って美しい湖が現れました。そして、バッカースフィールドに向かうためにI5を分かれ わき道に入りました。バッカースフィールドの町は近づいているようです。並木が現れ、バスは左に曲がりました。 9時25分、小さな駅に着きました。 

from Train

バッカースフィールドからマセッドに向かう

マセッドからヨセミテに

帰路:サンフランシスコへ

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