ヨセミテ滝は3段からなる落差730mの滝です。この滝は、本流マセッド川の流れるヨセミテ谷が氷河によって
深く彫りこまれていったことによってでき上がったものです。本流に流れ込む枝沢の末端が、氷河の侵食によって削り去られ、垂壁とな
ってしまったために、流れてきた水は行き場を失います。そして谷壁の上から、本流の河床の高さまで一気に落下することになります。
ガイドブックには、滝の迫力を楽しむためには、雪解け水の多い春が最良と書かれていますので、晩秋に訪れることになった私は、 滝についてはあまり期待していませんでした。確かに、枯れてはいなくても、水量は少なく迫力に関しては若干もの足りなさが感じられまし たが、一方この季節ゆえに経験できた美しさもありました。黄変した木々の葉の後ろで落下する滝の姿も美しいし、早朝の一部凍結した滝 の姿も自然の厳しさを感じさせるみごとば光景です。秋であっても機会があれば訪れるべきでしょう。
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11月15日朝 |
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Yosemite falls | Upper fall |
11月13日 | |
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Upper fall | Lower fall |
峡谷の天井から落下するupper fallは落差も大きく、峡谷内のいたるところから見ることができます。しかし、その姿は見る場所に
よって大きく異なっています。lower fallと合わせて見るなら、Cook's Meadowからです。ここは、写真撮影の絶好のポイントです。
また、駐車場からlower fallに向かう歩道の途中にも、樹木の切れ目からupper fallが覗く場所があります。valley floorの他の場所では、だいたいlower fallは岩影
に隠れてしまうことから、両滝を同時に見るのは難しいようです。
320feetのlower fallには、Yosemite lodgeの北東のあたりから見物用の遊歩道がつけられていて、滝の手前に架かっている橋までいくことができます。 この橋が、Yosemite滝を見物するためのポイントとなっています。駐車場から500m程度と距離の距離で、容易に歩けますから日帰り観光できた見物人も多く、 けっこう混んでいます。 両滝の間に存在するmiddle fallは、本によってはrapidsやcascadesと紹介されているように、滝というよりは早瀬です。傾斜も小さいことから、上方からしか見ることができない ようです。ちょうど対岸となるGracer pointからは見ることができるようですが、残念ながらここには登る時間は無く、次の機会を待つことになりました。 |
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