Mugikusa
積雪した国道299号線
Mugikusa  国道299号線は長野県茅野市を起点に山岳地を縦断していく。この国道の終点が埼玉県の入間市にあるのは意外な感じがしたが、 地図で見てみれば秩父から正丸峠を越える道路がこの続きである。
 茅野市から八ヶ岳の北方を越えて千曲川の谷筋、佐久に出る部分には麦草峠がある。ここは標高2120メートルで、 全国の国道の中でも最高地点となっている。
 そしてこの区間は積雪のため毎年冬季閉鎖される。車の通らなくなった車道は、絶好のバックカントリースキーコースを提供する。 蓼科の別荘地の奥にある車止めから峠まで、7キロメートルでちょうど日帰りで往復できる距離である。国道であるのだから、充分な道幅が確保されているし、 勾配も限られている。その上このあたりはよく自然が残されているのだから、私のようになまくらにスキー散策しさらに景色がよくないと気がすまない者には最適だ。
 スキーを着け歩き始める。カーブがくると少しだけ傾斜が増すが、全般には緩い坂が続いている。道端の展望台に登る。見晴らしはよいが、周りで雪の 積もっているのはスキー場だけである。横岳のロープウェイからくる林間のコースが合流してくる。こちらはより本格的な山中の散策ができるコースである。
 道路がほぼ直線になるといよいよ峠に近づく。傾斜はなくなり、少し風が出てきた。出発してから2時間が過ぎている。体も冷えてきたので、峠のわきの麦草ヒュッテ で休息することにした。雪を落とし、戸を開けて中に入ると薪ストーブが焚かれていた。外の寒さとは別世界の温もりでしばらくここにいたい気分である。 今度はここをベースに歩き回るのも楽しそうである。今日は日の暮れないうちにもどりたいから、いつまでもいられない。雪の積もる外に出た。
 帰りは、当然のことであるが下りのみとなるから、必要な時間は半減した。あっと言う間に車止めに着いてしまった。 ヒュッテで、もう少しストーブにあたっていてもよかったかもしれない。
Mugikusa Mugikusa


訪問のために
地形図 蓼科 2万5千分の1
宿泊施設の連絡先
 蓼科温泉旅館組合 0266−67−2222
バックカントリースキーの宿
 ロッジ満天星  0266−37−3100
 ペンション山の朝 0266−67−4640
 麦草ヒュッテ 0266−67−2990
 ロッジ満天星は、このコース入口、国道299号に沿ってある。ペンション山の朝はピラタススキー場のすぐ下にあるので、 横岳ロープウェイを使ったコースの場合に便利だろう。麦草ヒュッテは峠のすぐわき、泊まりがけで行く場合に 利用できる。このあたりには、他に青苔荘、高見石小屋、縞枯山荘がある。いずれの宿でも道具のレンタルをしている。

蓼科山 蓼科の奥にそびえる火山。標高2000メートルの独立峰で、視界がきわめてよいことで知られていますが、 私が昨年夏に登った時には、霧に包まれていて、全くなにも見えませんでした。
白駒池 麦草峠の少し先には、鬱蒼とした森に囲まれた小さな湖、白駒池があります。 だいぶ前になりますが、夏季ここを訪れた時の写真はこちらのページにあります。
backcountry skiing 私がXCスキーで歩いたところ

私がクロスカントリースキーで歩いたところ
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