2004年5月


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GW連休日記
2004年5月5日(水・祝)

4/29〜5/5は7連休。こんな感じでした。


■4/29(木・祝)
先週から衛星放送が見ることができなくなった
ので、午前中自分で調べたが直らず、電気屋
を呼ぶ。先週の風の強い日にアンテナが動いた
らしい。調整の結果、直る。しかし痛い出費。

録り溜まっていたTVアニメ番組を観る。
「牧場の少女カトリ」
→最終回が近いが、別枠で1話からの再放送
が始まって、うれしい。
「火の鳥(黎明編)」
→ダイジェストだな〜。見るのやめようかな・・・。

ぼんやりしていて、夜の萩尾望都さん出演番組
を忘れてた。最後の15分ぐらいだけ見た。


■4/30(金)
さすがに銀行はどこも混んでいる。長蛇の列。
青江三奈の「伊勢佐木町ブルース」で有名な
伊勢佐木町へ出かけ、本屋で 
こうの史代さんの「ぴっぴら帳 完結編」
を買う。
→さっそく読んだが、面白い。

録り溜めていたビデオで
「3年B組金八先生(第3シリーズ)」を見る。
→萩原聖人が生徒で出ているが、さすがに
演技が巧い。といいますか、怖い。
生徒のお母さん役で田島令子さんが出演
していた。第5シリーズでも別のお母さん
で登場しているが、いつもノイローゼ気味の
人物を演じている。

ビデオで映画。
「ゴジラ2000(ミレニアム)」
→平成ゴジラで唯一見逃していたもの。
好きな西田尚美が出てたので、許す。
「ブレイド2」
→吸血鬼ハンターものの、ヘンな映画。
監督が日本のアニメの大ファンらしい、と
いうことで見たが、確かにそれらしい。

気分がすぐれず早く寝る。

が、夜起き上がって
「伝説のロックスター QUEEN特集」を見る。
→ライブ映像がたくさん見れてよかった。


■5/1(土)
きょうからWOWOWで「クレヨンしんちゃん」
の映画を5日間連続で放映。@を観る。

ビデオで小津安二郎監督の「浮草」を観る。
12月・1月に連続放映された現存の全作品、
これにてやっと観終える。
→感想は後日。

東京MXテレビで19時から放映のアニメ映画
「カムイの剣」を観る。
→感想は後日。


■5/2(日)
映画「クレヨンしんちゃん」A

ビデオで一昨日放映の
「朝まで生テレビ」を見る。イラク問題。

夜、NHKアーカイブスの
「KISSライブ」を見る。
→よかった。昔、見たと思う(中1か)。
洋楽ファンではないが、話題に誘われてテレビで
見た二大バンド。
一つはKISS。
もう一つは、ランナウェイズ(下着で歌う、と!)。


■5/3(月・祝)
映画「クレヨンしんちゃん」B

図書館へ。
樋口尚文著「黒澤明の映画術」を読了。
→テーマ別に、技術面から黒澤映画を考察
した本。晩年の作品も視野に入れているところ
が良いけれど、やや分量が少ない、の感。


■5/4(火・祝)
映画「クレヨンしんちゃん」C

ビデオで録ってあった
「セブン」を観る。
→オープニングタイトルがカットされていて
がっかり。それが観たかったのに・・・。


■5/5(水・祝)
映画「クレヨンしんちゃん」D

図書館へ。
「谷岡ヤスジ傑作選 天才の証明」
を読む。
→兄貴が昔ラクガキで書いていたマンガは
谷岡ヤスジ調だったことを思い出した。

WOWOWで放映された
「雨月物語」を観る(録画)。
→森雅之・田中絹代の夫婦・・・というのは
市川崑監督の映画で二度見たなあ。
「おとうと」では幸田露伴とその妻。
「太平洋ひとりぼっち」では堀江謙一をモデル
にした青年の両親役。この映画のラスト近くの
記者会見のシーンの森雅之の姿を最近よく
思い出していました。彼は「息子が世間を騒が
せてすみません。日本に帰ってきたらお詫びを
させます」と言うのだ・・・。



ということで大連休は終了。
感想としては

○「しんちゃん」映画はなかなか面白い。
○太陽の光をあまり見なかった。もっと光を。

ということか。TVドラマの「光とともに・・・」は
見ているが。以上。

カムイの剣
2004年5月6日(木)

テレビで久しぶりに観た角川アニメ映画
「カムイの剣」。面白かったです。

封切りでは観なくて、初見はビデオだった
ように思うが、その時の感想は「?」でした。
普通に考える“冒険活劇”とはいちじるしく
異なる作品だったので。ただ映像と音楽は
非常に気に入り、サントラ盤の「カセットテープ」
を購入してよく聴いてました。

今回久しぶりに観たけれど、やっぱり不思議
な映画だなあ。マッドハウス(製作会社)+
りんたろう(監督)の15年後の「メトロポリス」も
同様に不思議な映画だったけど。こちらは
脚本の真崎守テイストも濃厚で、かなり
一筋縄ではいかない世界である。

なんといっても、主人公の存在感が希薄な上に、
血縁者がどしどし死んでいくだけの話である。
育ての親・姉、実父、実母と殺されて、異母妹
も死亡、祖父も殺され・・・という展開。最後は
犬だけ連れていずこへか去っていって終わり。
セリフも少なく、主人公に共感する機会は
観客にほとんど与えられない。ネタバレで書くと、
ラストカットは主人公の脇を吹き抜けていく
「風の主観カット」で、どうもこの作品は、
比喩ではなく、
「歴史の転換期に吹き抜けた一陣の風」
の視点で描かれた風景、であるようなのだ。
なんつー実験作か。

それでいて、画面はメチャクチャに凝っていると
いう一種分裂的な構造でもあるようだが、
そのへんの引き裂けぶりが魅力なんだなあ。

特に、「お雪」が次郎を襲撃する場面、彼女の
着物の模様の紅い花が 蝶の群れになる
カット(CMでも使われていた)は凄く良い
です!

結論的には、作品構造が「冒険」な活劇を
製作した当時の角川映画の冒険心を
ほめたたえたい、です。

今日は七日です。
2004年5月7日(金)

TV放映されてからだいぶたってしまったが、
アカデミー賞の時期にBS2で録画した
古いアメリカ映画の「第七天国」を観た。
1927年(昭和2年)の作品。

先日見た小津安二郎監督のサイレント映画、
「若き日」だったかな、で題名が出てきたこと
もあって観てみたわけなのだが、いやいや
ナカナカ良い映画だった。

貧しい男女のラブロマンスもので、題名は
ボロアパートの7階のこと。ちなみに小津映画
では貧乏学生が「僕の第七天国はここさ」と
指差すのが、近所の“質屋”。 “七屋”?と
かけたダジャレか。現代の学生が自分の
汚い部屋を指して「僕のマトリックスへようこそ」
と言うような感じだらふか。閑話休題。

しかし、まだ若いメディアの、シンプルな表現
は時に胸打つものがあるね。その粗末な部屋で、
ウエディングドレスを着た彼女を彼が抱き上げると
まさしく「天使」がそこに居るように見えるから
不思議である。映画のマジックがここに。
技術がプアー(今に比べると)でも、心情が
こもった描写は時を越えて残るものである。

ちなみに「7」と言えば、「セブン」という映画を
最近見ました。こちらもキリスト教ベースの
7のお題の映画なワケだが、上記作品との
あまりの違いに思わず笑ってしまう。

「第七天国」の監督はフランク・ボーゼージで、
私は中学の時に映画館で「歴史は夜作られる」
というのを観ました。テアトル銀座で「或る夜の
出来事」と二本立てでリバイバル公開されて
いたので。
ディアナ・ダービンの「春の序曲」もこの監督
さんで、見たいと思いつつ機会無く今日に
至る、です。

フランス映画
2004年5月8日(土)

WOWOWで録ってあったフランス映画を二本
見た。

その一はフランソワ・オゾン監督の「まぼろし」。
若手の話題の監督とのことで観てみたが
確かに映像の切り取り方にセンスのある人で
退屈することなく引き込まれて観れた映画でした。
しかし何と言っても主演のシャーロット・ランプリング。
まんがの「気分はもう戦争」の引用も懐かしいが
私は大島渚監督の「マックス・モン・アムール」の
演技に感心したものでしたが。
いわゆる「舞台演技」ではない、フォトジェニーと
いうものを心得た?素晴らしいルックでした。

その二は、「ル・ブレ」。リュック・ベッソンぽい
アクション映画を期待して見たら、さにあらず、
「ミスター・ブー」みたいなバカ映画でした。
いや、まだホイ3兄弟のほうが繊細かもしれない。
フランス映画が全てエスプリの映画ではない、
という当たり前の事実をベタベタな笑い(笑えんけど)
の連続で痛感させられました。グローバル化、か?

「ごめん」
2004年5月9日(日)

新作「鉄人28号」の公開を控える冨樫森監督の
一昨年の映画「ごめん」を見た(WOWOW録画)。

そんなに期待してなかったのですが、笑えて
泣ける映画でした。予備知識として
「少年の性の目覚めを描く」作品、と聞いていたが
それはマアそうなのだが、登場人物たちの成長
物語としてささやかながら良い味わいを出して
いました。

主人公の、大阪の小学6年生の男の子が
京都の中学2年生の女の子に「ひとめぼれ」して、
遠距離恋愛?的に奮闘するのがメインの話。
二人とも関西弁なので、やりとりが面白い。
ボケとツッコミになっているのだが、ボケに
とどまらない主人公の頑張りが心打つよ。

作中、某有名アニメの某動物キャラクターが
印象的に登場するのが好感度大。
エンドクレジットで「日本アニメーション」の
文字がでます。

しかし何よりこの映画、夕暮れ時の柔らかい
逆光で人物を彩っているのが最高の映像効果
で、いつまでも観ていたい気持ちにさせるの
でした。

スチームボーイ
2004年5月10日(月)

コンビニへ行くと、アニメ映画「スチームボーイ」
の大きなポスターが貼ってあった。
ああ、やっと大友克洋の新作が見れるのだなあ。
今年はアニメの話題作が目白押しだけど、
最高の注目作であることは間違いない。
早く見たい・・・

・・・と思いつつ。
さて、この「スチームボーイ」というタイトルから、
人は或る一つの映像作品を思い出すことだろう。

スチーム・ボーイ・・・蒸気の少年・・・・

と連想すると、耳の奥で蒸気機関車の汽笛の
音が鳴り、吹き上げる蒸気が目に浮かび
次のフレーズを口にすることだろう

「どっこい どっこい」

そう、TVドラマの「どっこい大作」だ。

泥臭いドラマだったように思うが、細かい内容は
忘れても あのフレーズだけは多くの人の
記憶に残っていることだろう。

この夏、ファミリーマートの店頭で多くの男達が
同じ連想経路をたどることだろう。
間違いない。(←やや軽薄か。。。)

岡崎律子さん逝去
2004年5月12日(水)

朝、バスの中で新聞を読んでいたら訃報欄に
岡崎律子さんの名前を見つけて驚く。

ネット記事

3年前か、アニメ「フルーツバスケット」の主題歌に
魅了され、これは私の“21世紀アニメ熱”再燃の
火種の一つでもありました・・・。
そして次の「プリンセスチュチュ」の主題歌は
CDシングルを買うまでに気に入ってました。
アニメの主題歌シングルを買ったのは、
1986年の「火の鳥」渡辺典子【レコード】以来の
ことでありました。

まだまだ新曲を聴きたかったのに残念。

ご冥福をお祈りいたします。

戦後生まれのわたし。
2004年5月11日(火)

たまたま見つけたこのページ。

G町の歴史

私の生地はI町なのだが、近接し母の実家があり
鉄道最寄駅もあるこのG町はまあホームグラウンド
と言っても良いであろう。

なんでこんなものを見つけたかと言うと。


同年輩の職場の人たちと飲みに行ったときに
「“貸本屋”を知っているか?」
という話になった。
今で言うレンタルビデオ店のような「貸本屋」は
全国に数多くあったそうだが、1970年代には
衰退して消滅していった、と聞く。

近所に無くて私は利用したことは無いが、
少し離れたところにあって、兄貴がそこで借りてきた
「少年チャンピオン」を読んだ覚えがある。たしか
料金は30円だ、と聞いたような気が。

さて、なぜ私が直接その店に行ったことがないかと
いうと、その貸本屋があった「通町」というところ
にはストリップ劇場があったのだ。その名も
「春風座」。
で、それが何の関係があるかというと。
小学生の世界では、その「通町」で姿を見られた者は

「あいつは春風座に行った」

というレッテルを貼られてしまう風潮があったのだ!
汚名である。ノトーリアス。
その危険を回避するため、その界隈に行くことは
はばかられた、というわけである。


そんなことで名前を思い出した春風座。

「しゅんぷうざ」

予備知識なしに虚心に聞けば、なんともいえぬ
大らかでおだやかな館名ではないか。
シアター・オブ・スプリング・ウインド。
想像であるが、終戦後の、さまざまな呪縛を解かれた
自由な空気を感じさせるものがある。

でもって、その来歴を記したページがないものか、と
キーワード「横浜 通町 春風座」で検索した結果
ヒットしたのが冒頭のページであるわけ。

初めは映画館で、その後ストリップ劇場に
なったことがわかった。
まあそれだけわかればいいか。

このページでG町の歴史を復習した。寺のうんぬんは
小学生の時に夏休みの自由研究で調べたので
知っていたが、映画館が三館あった、というのは
知らなかった。さすがに映画全盛期だったのだなあと
遠い目になってしまう。


しかし、このページを作ったのは某質屋のようだが
この質屋の隣の歯医者にはずいぶん世話になった。
その前は別の歯医者に行っていたが母親から

「ここの先生は軍医だったので治療が早い」

と言われてこちらにした。たしかに早かったが、
やたらと痛くされた。その痛みが戦後生まれの
私の間接的な戦争体験であった。(のか?)

少女Aと映画Aの出合い(前編)
2004年5月15日(土)

私の知っている「A子さん」という女性がいる。
この人がいま日本にいないことから、この隙に
A子さんについて一つ書いておく。

題して「A子さんと映画『アリゲーター』」


A子は1969年生まれの女の子だった。
ごく普通の家庭に育ちごく普通の学校生活を
送っていた彼女。
しかし、はた目には判らなかったが、彼女の
心の内側では、何かが起こっていた。

そんな1981年の春に、事は起こった。


さて、ここで二つのことを確認したい。
一つは、小さい女の子は、あまり一人で
映画を観に行くことはない、ということだ。
映画を見る子でも、友達やグループで行く
のが普通だろう。
例えば、早熟の天才と言われた少女まんが家
のKMさんという人は、中学の頃に映画の魅力に
目覚め、東京の繁華街の名画座で古い映画
(「怒りの葡萄」とか)を一人で観たというが、
これは“文学少女の行動”であり、一般的とは
いえないだろう。

もう一つ確認したいのは、年齢に関係なく
女の人はいわゆる“ゲテモノ映画”を見ない
ものだ。
怪獣が出てきたり、人が次々に殺されたり映画は
好まれない。また、“ゲテモノ映画”はえてして
“チープ”なものだが、やはり女性は一般的に
“ゴージャス”な作品を好んで安っぽい映画は
避けるものと思われる。
例えば「私は『悪魔の毒々モンスター』が好き」
「この間『地獄の女囚コマンド』見ちゃった」
などというセリフを女性の口から聞いたことは
無い。

と、確認が長くなったが、本論に戻る。


1981年の春のある日。
A子はある映画館の前に立っていた。
シネコンのさきがけであるその映画館では
窓口で作品名を告げてチケットを買わねば
ならない。
A子は、窓口のお姉さんに告げた

「『アリゲーター』いちまい」


(後編に続く)

少女Aと映画Aの出合い(後編)
2004年5月16日(日)

(前編から続き)


さて、諸君は「アリゲーター」という映画を
知っているだろうか。
スピルバーグ監督の「ジョーズ」の超大ヒット
以降、それを模した“動物パニック映画”が
大量に製作された。
大きい熊、大きいタコ、蜂の群れ、ミミズ・・・
70年代末のスクリーン上では、さまざまな
動物たちが人間を襲った。
その流れの一本に、巨大化したワニが人間を
襲うパニック映画である「アリゲーター」も
あったのだ。
この映画、日本では1981年の4月25日に
封切られている(←いちおう調べた)。

ちなみに、私はこの映画見たことはないのだが、
TVで途中を1分ほど眺めた時、ワニが「ぶ〜ん」
とシッポを振るうと「うわ〜」と周りの人間が
吹っ飛ぶ、といったイカニモ・・・な場面を垣間
見た。

しかし、そのような映画の主たる観客は
何者であったか?
人生に疲れたオヤジ、ボンクラ学生、映画マニア・・・
いずれにせよ、多数派とはなりえない
マイノリティ・パーソンズであったに違いない。
性別は、100%男であったろう。


そんなシャドウ・プレースにひっそりと腰を下ろした
一人の少女。
暗闇で、ワニが大暴れする画面を見つめる、
その瞳に写るものは何?(←佐野元春調)

ある人は言う、気まぐれであろうと。
またある人は言う、それは人食いワニに身を
託して自己を変革しようとした彼女の儀式
だったのだ、と。

だが人が何を思おうと、結局それは推測に
過ぎない。
隠すことなく

「『アリゲーター』観てきた」

とカミングアウトしたが彼女だが
人が問う「なぜ?」に対しての答えはなかった。


幸いにもA子は その後 その手の映画の
マニアになったわけではなく、「ピラニア」
「殺人魚フライングキラー」を見た形跡もなく
普通の人生を歩んでいる。
それが余計に、この出来事の神秘性を高めて
いるようだ。こんな不可解な彼女は、わたしの
妹であるような気さえする。


ちなみに映画は、昨年発売されたDVD
「アリゲーター リミテッド・パック」
で見ることができる。このジャケ写真はカワイイ。


最後に。
この、少女Aと映画Aの出合いは、以下の
モノローグで締めくくりたい。

「アリゲーター」−−−
それはわたしが
青春のはじめに出合った
いちばん魅力的な友だち


おまけ。
ちなみに家族全員がこの映画のことは
メタメタな駄目映画だと思っていたが
どうやらこの映画は
いまやカンヌ映画祭審査委員長の
クエンティン・タランティーノ監督が
十本の指に入るほど好きな映画で
あったらしいのだった
(つまり真性B級ってことだが)


彼女が帰国する前にこのコーナーは削除して
おこう。。。

「Uボート」の監督の新作封切にあたり
2004年5月22日(土)

ややオヤジネタです。


大作映画「トロイ」の公開にあたってはTVや新聞
等で大々的な宣伝が行なわれている。

この映画タイトル、発声時に抑揚を変えると
日本語の「トロい」になってしまう。
「トロいやっちゃな」みたいな。

さてこの映画の監督は
ウォルフガング・ペーターゼン。
「エアフォース・ワン」とか「パーフェクト・ストーム」
などの大作を手がけている。
私たちは20年前に「Uボート」という戦争映画で
名前を覚えた監督さんだ。なかなか迫力のある
潜水艦映画だった。

この「Uボート」に関してはヘンな思い出があって。


大学生のころ、設計事務所で雑用(ワープロ打ち
など)のバイトをしていたのだが、その事務所は
怪しい繁華街に近接していた。
そのため、そこへ出勤するには、風俗営業店・・・
当時の呼称でいえば「○○○」(中東の某国名)
の前を通過する必要があった。その店は
「都(みやこ)」という屋号だった。

さてまさに当時、その某国の一青年の「呼び名を
やめてほしい」という抗議から、呼称を改めよう
ということになり さまざまな試行錯誤がなされた。
そして、その店も「○○○・都」から「湯房・都」に
改称された。
その看板を見て、私は思った。

「湯房・都」→「ゆぼう・と」→「Uボート」

・・・何の意味もなく、誰にも共感を得ることは
出来ない脳内駄洒落だった。
店の名前はその後、なんとかランドになった。
それから20年近くが経った今、初めてここに、
この話題を世に問うてみた次第。


「Uボート」の監督の新作が封切られるたびに
思い起こされる、大岡川沿いの風景であった。
念のため言うと、利用していないのであしからず。


ちなみに映画「Uボート」のサントラから
古いドイツの唄
「Muss i denn」
を拝借して自作の8ミリ映画のオープニング
タイトル曲にしたことがありました。

ドイツの唄ではもう一つ、映画「バルジ大作戦」
で若い兵隊達が熱唱していた
「Panzerlied」
をビデオからラジカセに録音して、
やっぱり自作の8ミリ短編のエンディング曲に
借用させてもらったことがあります。

上記2曲ともココに説明あり(無断リンク)。

不思議な鑑賞歴を探して
2004年5月23日(日)

さて先日、ある女性があるパニック映画を観た
事について くどくどと述べてしまったが、私は

「この人がアノ映画を見ている意外性」
「この人がアノ映画を好きだと言う意外性」

というものに関心があって、日夜ヒアリング調査を
続けている。

例えば、映画ではなく まんがの話だが
内省的で誠実な作風で知られるKM先生は
「つる姫じゃ〜っ!!」を寝る前に好んで
読んでいた、という事例など。

私の見聞した二、三の事例。
その人物のプロフィールと作品、私のコメント。


人物:A子さん(普通の女性)
映画:「アリゲーター」(B級パニック映画)
コメント:外見からは想像がつかない代表例。


人物:I子さん(まじめな女性)
まんが:「ドクター秩父山」(シモネタ満載)
コメント:福祉方面に進んだ女性だが、
この作品や「傷だらけの天使達」のような
下品なまんがに妙にウケていた。


人物:Aさん(硬派の左翼青年)
映画:「時をかける少女」など知世ちゃん作品
コメント:女なんか・・・というタイプのようでいて
実は知世ちゃんが好き、というタイプは多く
存在していたようだが、身近に見ると不思議。


人物:E子さん(優等生少女)
映画:「レベル・ポイント」(不良が暴れる映画)
コメント:品行方正な彼女が「映画に行く」と
いうことすら驚きだったが、非行少年たちの
乱暴狼藉を描いた作品を見に行ったというのに
はさらに驚いた。但し、ちゃんと親に報告して
いたところはさすがにお育ちがよろしい。


人物:Hさん(スマートなビジネスマン)
映画:「鬼畜」(親が子供を殺す暗い映画)
コメント:非常に都会的で洗練されたHさんだが
昔見た映画を聞いたら真っ先に出てきたのが
「鬼畜」とは。他に「誘拐報道」も見てるそうで
人の心というものは深くて読めない。


人物:Oさん(スポーツマンタイプの青年)
映画:「ワイルド・アット・ハート」
コメント:あまり映画を見ないそうだが、
「タイトル忘れちゃったんですけど 最後に
良い魔女が出てくる映画見たんですよ」
と聞かれて、「それって『ワイルド・アット・ハート』
じゃないの?」と答えたらそうだとのこと。
ヘンタイ映画で、健康的な青年が見る映画じゃ
ないんだけどねえ。


あまり事例をあげられませんでしたが、
かように 外見的なイメージと異なる鑑賞履歴
というのは興味深いものがあります。
さらにフィールド調査を続けていこう。

日記ふうに
2004年5月29日(土)

どうも「日記」というより「週末記」というあんばいに
なっています。土日のみか。
♪土曜の夜と日曜の〜
という歌謡曲の一節も思い起こされますが、
特に意味はありません。カラオケ行きたいな。
「土曜の夜と日曜の朝」というイギリス映画が
ありましたが、正直なところあまり面白くなかった。
女優さんがきれいだったことしか覚えてないや。

さて、週の感想を述べればまず言いたいことは
「暑い!」ということでしょうか。
髪を伸ばしていて、肩まで伸びて君と同じに
なったら・・・などと考えていたのだが、
あまりの暑さに散髪へいって給与生活者の
髪型に戻しました。
そして、本棚の上の「モスボックス」を下ろして
夏スーツを取り出し。
ころもがえ、ですね。
自分でそう思っていたところ、某アニメ番組の
次週予告で主人公の女の子が夏制服に
なっていたので「ああ、おたくもですか」と
思った次第。
夏は来ぬ。

わたしの近況
2004年5月30日(日)

情緒に欠けるため、身辺雑記的なことが書けない
ものですから、最近見ているテレビ番組の一言
コメントを綴って代わりにします。

【日曜】

■「特捜戦隊デカレンジャー」
仙ちゃん、かっこ良かった。デカマスター強すぎ。

■「ふたりはプリキュア」
鏡の世界での闘いがちょっとJoJoぽかった。

■「火の鳥」
見るのやめようかな・・・と思うたび美少女が登場
する。手塚美女キャラには弱いなア。

■「新選組!」
デカレンジャーのエンディング曲歌唱の
ささきいさお氏が登場。♪熱いぜ〜

【月曜】

■「ガンバの冒険」
ボーボの初恋の相手=イエナちゃん(リス)の
杉山佳寿子さんの美声にウットリ。

【火曜】

なし。休肝日みたいな「休テレ日」。

【水曜】

■「ふしぎの海のナディア」
なかなか面白くならないな・・・。

■「光とともに・・・」
鈴木杏樹(の役)の揺れ動きに注目して見ています。

■「鉄人28号」
日本の“敗戦”にこだわったドラマツルギーが
アクチュアルだと思うよ。

■「サムライチャンプルー」
まだ一回しか見てないが、現在の日本のアニメ水準を
目撃できる。と思う。

【木曜】

■「電池が切れるまで」
前回の主役の女の子、二人とも演技が上手で
たいへん感心しました。カンヌ効果か。
病室に貼ってある「思いやり」という習字がいいネ。

【金曜】

休テレ日。週に二日は設けましょう(厚生省)。

【土曜】

■「エースをねらえ!」
放映されない週は悲しい。折れたラケットの気分。

■「カードキャプターさくら」
さくらのライバルが登場したが、さて、どうなるか。

【平日(月−金)】

忘れてた。これがあるから「休テレ日」無いんだ・・・。

■「3年B組金八先生4」
受験が始まった。女子高の面接官が大方斐紗子さん
だった。映画「ホルスの大冒険」でホルスの声を演じた
人です。

■「牧場の少女カトリ」
カトリが病気になって、直りかけてるところ。

以上が私の生活です。


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