2004年1月


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馬鹿になれ!夢を持て!
2004年1月1日(木・祝)

大晦日の夜は格闘技の番組が三つ並んだ。

紅白歌合戦は、斥候を立てておいて、
ELTの出演部分だけを見た。やっぱり
モッチーこと持田香織ちゃんの歌声を聴いて
年を越さないとネ。


さて、
「PRIDE大晦日SP男祭り2003」
「イノキボンバイエ2003馬鹿になれ」
「K−1プレミアム2003Dynamite!」
と並んだわけだが、日本の女性たちの
大晦日の選択肢は極めて限られたものに
なったろう。
「男祭り、って言われてもねえ・・・」
「馬鹿になれ、って いやだわ・・・」
「人類史上最強王決定、なんて・・・」


結局、番組が始まる順に「PRIDE」→
「イノキ」→「K−1」とチャンネルを
替え、最終的には話題のサップ・曙戦を
見て一年が終わった。

最近の「格闘技」というのは全く見たこと
がなかったので、「ふ〜ん、こういうもん
なんだ」と思いながら見た。

相手をロープにぶ〜んと降り投げて大技を
くらわせる「プロレス」を懐かしく思った。

昔の「プロレス」を熱心に見ていたのは
小学校5年〜中学1年の三年間ぐらい、
1975〜1977年のこと。
よく覚えてないけど
全日本プロレス=馬場・坂口・ブッチャー
新日本プロレス=猪木・シン・アンドレ
・・・といた人たちが活躍していた。
吉田光雄のリングネームが「長州力」と
発表された瞬間なども記憶している。
私がプロレス界から去ろうとするころ、
「藤波という素晴らしい新人が出てきた」
という声を頭のうしろのほうで聞いた。


「スカイ・ハイ」というTV化・映画化
されたまんががある。
「スカイ・ハイ」といえば、言うまでも
無くジグソーのヒット曲で、“仮面貴族”
=ミル・マスカラスのテーマ曲である。

プロレスでは、ミル・マスカラスが一番
好きだったなあ・・・。
体育館のマットの上で、飽きることなく
「空中殺法!」とか叫びながら同級生と
フライング・クロスチョップを放ち合って
いたものだ。

ああいう、「ショー」っぽいのが
好きだったんだよね。結局、映画
「マトリックス」の空中での殴り合い
なんか、この世界だと思う。


サップのパンチを食らってマットに
沈んだ曙。うつぶせになったその姿は
「のしもち」を連想させ、人びとを
正月気分にいざなった。
そのように2003年から2004年
へ。

それにしても私は昔習得した猪木の技、
「卍(まんじ)固め」「コブラツイスト」
を二度と放つことは出来ないのだろうか?
正月の実家で甥っ子たちを見ながら
「まだ小さいな。でも、あと三年ぐらい
したら・・・」と、炎のファイターの眼に
なる私。
「馬鹿になれ!」と言われる前に馬鹿で、
「夢を持て!」と言われる前にあやしい
夢をもつ、猪木チルドレンの我々であった。

気付いたら
2004年1月2日(金)

さて、そのようにして私は30代最後の
年を迎えた。そして正月2日。


故・勝新太郎の有名なセリフにこのような
ものがある。

「気付いたら、(大麻が)パンツの中に
入ってたんだよな」

この、“気付いたら”っていうのが凄い
わけだが、このように表現せざるをえない
瞬間が、人生には多々ある。


そして正月2日。

気付いたら、NHK教育で
“アニメ宝箱「カスミン」スペシャル”
を全部見てたんだよな。

いや〜、新年早々おそろしい。


「カスミン」は長期にわたり放映中の人気アニメ。
紹介の必要もないと思うが、元気な少女・
カスミと、妖怪たちの不思議な生活と騒動
を描くお話。たしか番組が始まったのは
2001年10月頃で、第一シリーズの頃は見て
ました。その後ご無沙汰してまして、
この喜ばしき新年に久しぶりに再会した
次第。

たまたまチャンネルをひねったら(←古い
表現)始まったので全部見てしまった。
やっぱり面白いな。これもご縁と、また
見てみようかな。


しかし年明け早々、猪木・勝新という
バカ系キャラクターの話題が続いて
今年は大丈夫かな・・・。

無心で参りましょう。

おお!そうじ!
2004年1月3日(土)

年末に掃除をしなかったので、今日は自分の
部屋のそうじをした。

最近は新刊書は買っていないけれど、
100円の古本をちょこちょこ購入して
いるので、とにかくまんが本が床を占領して
しまい、布団を敷くこともままならない。

そこで、読み終わったまんが本を色々な
ところにしまうこととした。
家具の隙間とかにぎゅうぎゅう詰め込む。


いま、部屋はすっきり。
どれぐらいこの状態を維持できるかな・・・。

彼女の理由。いや、私だ。
2004年1月4日(日)

ちょっとダラダラ書きます。

連休も終わり。
年始には、昨年買っていて読んでいなかった
まんが本を少し読んだ。

今日は志賀君江さんの
「おしゃれなシャンゼリゼ」を読了。

(双葉文庫版。ブックオフで100円)

志賀さんのまんがは初めて読む。
表題作は71〜72年にマーガレットに
掲載されたものだそうだ。

パリを舞台に、女嫌いの四人兄弟と
男嫌いの一人の女の子が、親の再婚
に伴い同居、そこで発生する騒動と
心理を描いた作品。

美人・美男の顔が、少し「下ぶくれ」気味
であることを、許容できるかできないか−
が現時点での評価の分水嶺になるような
気がする。私はOKです。

女の子の愛憎の心理が焦点なのですが、
意外とカラッとしていて、テンポもよく
楽しく読みました。


さて、「テンポもよく楽しい」まんがなら
新しいものでいくらもありそうなのに、
古いまんがばかり読んでいるのは何故で
しょう。その理由は。

(1)経済的問題
独身でお金があったころは、表紙を見て
「面白そう」「絵がかわいい」といった
動機で新刊本も買えた。失敗も多かったが
新しい出会いもあった。しかし、
平成不況の只中で、そのような危険な
購入方法が許されるだろうか?
また、余暇の時間は少ない。老い先も短く
なって、あまり無為な時間を使うことも
出来ない(←寂しいコメント)。
となると、海のものとも山のものとも
つかない新作より、ある程度評価の定まった
作品を死ぬまでに読んでおこう・・・
といった消極的な読書になりがちだ。
金銭的な経済と、時間的な経済。

(2)ナビが無い
「○○が面白いよ」
学生の頃は友人が、実家にいた頃は妹が
教えてくれたものだが、現在はそのような
情報源が無い。まんが売り場のPOP推薦
文は、どうも怪しい。雑誌の書評も、
まゆつば。「煩悩クラス」みたいに書評で
選んで当たり、のこともあるが。
まれに人に教えてもらって、ビンゴ!だと
たいへんうれしい。「げんしけん」とか。
(例がオタクっぽいのばかり・・・)
ともあれ、身近にいて相談できる人からの
情報がないので、まんが状況一般に非常に
疎い。前からだが。

(3)古いまんがが好き
実はこの理由が一番大きいので、これを
最初に書けよ!という気もするが、結局
これなんです。
少女まんがを読み始めたのが78年ぐらい。
それ以前の、私が生きていて読んでなかった
頃の少女まんががすごく気になるんです。
自分がジャンプとチャンピオンを読んでいた
同時期に、このようなものがあったのか、
という新鮮な驚きを常に感じます。
また、「変化」というものにヒジョウに
関心がありまして。例えば今回読んだ
「おしゃれなシャンゼリゼ」でも、
●フランスへの憧れはまだ残存している
●美男の名は「アラン」か・・・
●「女中」が蔑称で使われてる
●華族、とか身分制度があるよ
etc、
表層的な点ばかり挙げたが、30余年を
経て変化したもの、続いているものを
見つめると、我々の現在の表現物というもの
の本質についてフカ〜ク考えさせるものが
あります。もったいつけずに言えば
「ふるきをたずねてあたらしきをしる」
ってやつですね。
精神の退嬰の弁解でしかないのか?
まあ、こころがけ次第でしょう。


ともあれ、同居人を「西谷祥子って面白い
じゃない」と言わせるまでに洗脳成功。
今後も家に古いまんがが流入することは
不可避だろう。

ゆめ
2004年1月5日(月)

昨日の夜は中村玉緒の出てる
「あなたの夢をかなえましょう」とか
そんなようなタイトルの番組を見た。

3時間スペシャルで、過去のベストテン
をやっていたのだが 同居人と
「これ、見たよ」
「これも、見たよ」
と言い合い、どうも毎年見ていたらしい
ことが判明。

「ヤラセっぽいな〜」というものも
あるんだけれど、けっこう面白がって
見てしまう。


うちでは今でも語り草になっているのが、
3、4年前に放映された時の、ある子供の
やりとり。「キミの夢はなに?」と
きかれた子供が・・・

「天国に行きたい」

と返答し、爆笑を誘う。
同じ子が、返事を変える

「ピカチュウになりたい」

そばにいた親が業を煮やして
「本当は何になりたいの!」と
問い詰めると、ポツリと一言

「ペンギン」

・・・笑うしかない。
子供っておもしろいね。


それにしても、マイクを向けられて
とっさに「夢」を語れるのってすごいね。
今年は
□海女になりたい
□催眠術にかかりたい
□関根勤にモノマネを習いたい
□海外留学してる娘に会いたい
□宇宙人と握手したい
など。いかにもヤラセ、もあるけど。

私も、いつなんどきマイクを向けられるか
わからないので、「夢」をたずさえて
おかないといけないなあ。

食べ物・お金・女の子 以外で何か・・・。

いま現在思いつくのは

1□ハンモックで眠りたい
2□ピカチュウの着ぐるみにはいりたい
3□ヘリコプターに乗りたい
4□森に囲まれた青い泉を見たい
5□スカイダイビングがしたい
6□星がいっぱいの夜空が見たい
7□初夏の北海道でサイクリングしたい
8□きれいな海で泳いでみたい

ぐらいかな。つまらなくてすみません。

理由は、
1=なんとなく。映画とかでよく見るから
2=子供達が「わ〜ピカチュウだ〜」とか
言って喜びそうだから。暑くて臭いかな
3=なんとなく。面白そうだから
4=昔からの希望。少女趣味かしら?
5=なんとなく。怖いけど楽しそうだから
6=明日詳述
7=気持ち良さそうだから
8=非常に普通の望みだが、良さそうだから

ひねりがなくて、TVではとりあげられ
なさそうだ。やっぱり
「食べ物・お金・女の子」という3分野
の呪縛は予想以上に強い。

夢をもて!と再度自分に叫びかけたい。
新年らしいね。

♪なみだ なんて ふいて わらって ごらん
2004年1月6日(火)

昨日の「夢」ネタの続き。
二つ、理由を補足。

4□森に囲まれた青い泉を見たい

という夢ですが、これは、小さい時に絵本で
そういう絵を見て、「あーきれいだなー」
と思ったことがまずあって、長いこと忘れて
いたのだが、たまたま5年ぐらい前か、
「MASTERキートン」というまんが
を読んだら見開きでドーンとそういう絵が
あって、ああそういえば・・・と思い出した
次第。
やっぱり数年前にニュース番組で中国の
奥地できれいな泉はっけん!という
ニュースもあったり。
昼のNHKので、秋田だったか、
「青い泉」を探検しに行く番組も
わくわくしながら見た。残念ながら雨の
後で水が濁っていたけど。


6□星がいっぱいの夜空が見たい

私は大都市に生まれ育ったために星空を
見たことがない。というのはウソで、
上を見上げれば星は見えます。
見上げなくても、上から下まで、地平線
まで星がいっぱい−という風景を見て
みたいんです。

生まれてから25年間育ったY市M区。
当時存命だった故・ヤス号と夜の散歩へ
行って(たまに)、家の裏の丘の上から
街を見下ろす。スピルバーグの映画で
よくあるシーンのようである。が、
向こうには眠らない街=伊勢佐木町が
煌々と光を放っていて、空が明るい。
感興をそぐ。

また現在住んでいるN区も、近くに
不夜港=H埠頭が24時間操業していて、
これまた夜空が明るい。

と、いうことで街っ子の私は かような
夢をいだいているわけである。



それとは関係ない話だが、加山雄三には
「星空」「夜空の星」という名曲がある。

「星空」は映画「銀座の若大将」のうた。
♪ほしぞらを みていると〜
なんとなく〜 あいつの ことを〜
おもいだす〜
みたいな、ちょいと感傷的な歌である。

「夜空の星」は映画「エレキの若大将」の
うた。この映画では「君といつまでも」が
あるので隠れがちだが、素晴らしい曲だ。
冒頭タイトルバックの寺内タケシのインスト
版もいいけれど、勝ち抜きエレキ合戦での
加山雄三の唄い出しのタイミングが
素晴らしい。
♪ぼくのゆくところへ〜ついておいでよ〜
よぞらには あんなに ほしがひかる〜

加山雄三は音楽はイイんだけど演技がね・・・。

フールズ・オン・ザ・ヒル(複数形・過去)
2004年1月7日(水)

そういえば昨日書いた「犬の散歩」で
思い出したことで。

わたしは人の見ていないところで子犬を
いじめるような悪い人間だったので
めったに行くことはなかったのですが、
たまに気まぐれに散歩へ行くことがありました。
大学生だったので、学校行かない昼間とか。

彼女(故・ヤス号)の希望する散歩コースは
家の裏の丘なので、引かれるままについて行く。

さて、昨日書いたように丘の頂上まで登って
街を見下ろす。「街」というとかっこいいけど、
実際には「住宅群」です。

通常とは違った視点から、普段暮らしている
場所を見るときの感興−−−というのは、
例えば樹村みのりさんとか、川崎苑子さんとかの
まんがで何度も描かれたモチーフであるけれど、
まあ私の場合は高尚なことを考えているわけでは
なく、なんとなくぼーっとしながら風景を眺めて
いたものでした。好きな時間でした。

で、フト見ると、傍らのヤス号が同じように
遠くを見ていることがあって、これが不思議で。

人間の場合は、ぱーっとひらけた景色を見る
爽快感とか、そういうものがあると思うけど、
犬の場合はどうなのか。やっぱり普段は足元
ばかり見てフガフガ何か臭いをかいでいる
ばかりだが、なにかこのランドスケープに
感じるものがあったのだろうか?

わからんけど、ここは、少女まんがチックに
こう考えておこう

「彼女はきっと風を見ていたのね・・・」

(私が女言葉になる必要は無いが)

最近読んだ本
2004年1月8日(木)

最近読んだ本について。


先日久しぶりに「ベルばら」を読み終え、
これを読んで あれ を読まないのは失礼だろう
と、千明初美さんの「マリー・アントアネット」
を読む。正式名称は
「集英社版・学習漫画 
世界の伝記 マリー・アントアネット
革命に散った悲劇の王妃」
である。(1992年刊)

“シナリオ”担当者がいて、千明初美さんは
作画を担当しているので、千明さんらしさ、
というのは希薄である。
「ベルばら」との比較でいえば、池田版の
力強さにくらべて千明版は「はかなさ」
ですね、やっぱり。

オリジナルの時代物でも、歴史の影に彷徨って
消えていく人たちを描くことが多かった人だけ
に、題材の引き受け方そのものに「らしさ」が
あるわけでしょうか。


昨日犬のことを書いたが、愛犬の死のエピソード
が強烈な印象を残すのが

えにぐまなみ「忘却の人」。

単行本『パラダイス・エッグ・ツアー』に所収。
「えにぐま なみ」さんは雑誌『ぶ〜け』で
描いていた人。同居人が買っていたこの雑誌は
どうも文学的な作品が多くあまりなじめなかった
が、この人は気楽なコメディを描いていたので
好きだった。


その なじめない雑誌の筆頭的存在だった人の
去年の新刊

吉野朔実「透明人間の失踪」

を読む。
小学館に移ってから久しいが、さらに文学性を
増している。理解はできないが、あいかわらず
絵はすごく巧い!

巻末の短編「恋愛家族」からセリフを引用

「アニメのキャラクターしか
好きになれない者の孤独なんて
誰にもわからないわよ!!」


川崎苑子「麦子さんの時間割」(全3巻)

去年からちょこちょこ読んでいて、やっと読了。
良かった。

麦子が数学で0点取る場面で、自分も物理で
0点取ったことを思い出した。あれには驚いた。
まさか、と思った。

この作品、昔も読んでいたはずなのに、
第3巻で「麦子さんの時間割」なるタイトルの
“ゆえん”が語られるシーンには再び泣きました。


続いて「ポテト時代」

昔は気付かなかったけど、川崎作品の笑いって
“土田よしこ”っぽいところもあるんだなあ。

乱暴で無骨な主人公=そよ子が初めて風邪を
ひいて高熱で寝込んだときに、どさくさに
まぎれて周囲の人への感謝や好意を口にする
シーンが良い。私は邪悪な人間なのでそういった
感情は無いが、「感謝や好意」を口にすること
のむずかしさを感じさせる好エピソードだ。

「探偵同盟」
2004年1月9日(金)

三日前に加山雄三のことを書いて思い出した
が、「探偵同盟」というTVドラマをご記憶
だろうか。
私が高校1年の冬に放映されていた番組。
上で無断リンクしたページにも書いてあるが、
「探偵物語」のスタッフ・キャストによる
後続的な作品であった。しかし、私は松田優作
主演の「探偵物語」を一回も見たことがない。
今日に至るまで。初放映された時がちょうど
高校受験の時だったので見逃した。クラスでは
ものすごく話題になっていて、みんな松田優作
や成田三樹夫のモノマネをして再現ドラマを
演じていた。そのため、どういう話かは把握
している。その後、大学の映研で、同期に
優作ファンが二人いて、こいつらがいつも
松田・成田口調でしゃべるのでこちらは
「うるさい!」と思って、それで見ぬままに
来てしまったわけである。人生ではよくある
すれ違い。松田優作は前にも書いたけど比較的
好きなんだけど。「ブラックレイン」は良かった
ので残念。
で、「探偵物語」ではなく「探偵同盟」。
これは初放映時も見て、大学の時にまた再放送
で見るほど好きだったんだけど、一般的には
まるで話題にならなかった。ひゅう(風の音)。
「木曜日マヤは寝坊した 」っていうロバート・
アルトマン的(というかグランド・ホテル形式)
のエピソードがわりと面白かった覚えがある。
でもやっぱり番組でも、加山雄三に無理があった
んだよな・・・。

ちなみにこの番組のオープニング主題歌
「ロンリー・ローラー」、唄うは あがた森魚
のヴァージンVS。とちくるってポップ路線に
転じた彼はこのあとアニメ「うる星やつら」に
「星空サイクリング」も提供している。
この二曲、使われた番組の性格ともども
1980年代という“遊戯的”な時代の幕開けの
雰囲気を、今日に伝える歌曲といえましょう。

三冊
2004年1月10日(土)

あんまり意味が無いけれど、今日たまたま
思い出したことがあったので書き付けておく
だけのことで・・・。


『りぼん』を読み始めるまでは少女まんが
にはあまり注目してませんでした。
妹が学齢期に入って、大ヒットまんが単行本
を買うようになって、家にあるそれらを読む
ようになりました。「ベルばら」「キャンディ
キャンディ」「エースをねらえ」。

さて、妹が買ったまんがで、上記のような
大ヒット作ではないけれど、なんとなく
覚えてるものが以下三冊。


高橋千鶴「LET’S SMILE メグ」

可愛い絵で、けっこう面白かった。
古本屋で見かけるたび久しぶりに読んで
みようかとも思うが、怖いような気も。


いがらしゆみこ「まみむめ見太郎」

双子の女の子の話でしたな。
最後に身体の変化が訪れるという。
すんません。


佐藤まり子「サニーあなたの番よ!」

どういう話かすっかり忘れたけれど。
題名がセリフになっているラストの絵だけ
ありありと思い出せます。



余談ながら「ベルばら」10巻に収録されている
短編「白いエグモンド」を超久しぶりに読んで
感動。すっかり忘れていたので、眠っていた
脳細胞が緊急活性化。
主人公から衝撃的な“忘れ物”を聞かされた
友人のセリフ
「ま、まさかとは思うけど確認しよう」
というセリフ、大好きだったのを思い出し
久々に爆笑。
先日妹Aに「『白いエグモンド』って覚えてる?」
と問うたところ0.01秒後に「覚えてるよ!」
と即答されて、さすが、と思った。

最近読んだ本(2)
2004年1月11日(日)

最近読んだ本について。


川崎苑子『いちご時代』(全3巻)

前作「ポテト時代」とはうってかわって
ソフト&メロウな一作。
「土曜日の絵本」もそうだけど、
こういう掌編を連載で描けるって
ほんとにスゴい。


陸奥A子『ママの恋人』(2002.10刊)

「−名作集−」と銘打った再録集。
「願いごとという宝石」という短編が
良いかな。

『家族の中に愛はある』(2003.03刊)

こちらは「THE BEST」という
ことで。全単行本を持っているのに買う
私もバカだが、集英社の見解も伺いたい
ところ。「滝沢家の怪電話」という
コメディ作品が楽しい。


田渕由美子『オトメの悩み』(2003.01刊)

読んでなかったかな?と思ったけど
既読だった。しかも二度読んでたような
気がする。ボケが始まってるのかも。

37歳の女性が11歳年下の男とつきあう
話。うーん、陸奥先生もそうだけど、こういう
ネタ多いな・・・。昔は年上の彼、今は
年下の彼。やっぱり男は20代のみが恋愛対象
なのでしょうか。

テレビで見た映画
2004年1月12日(月・祝)

2004年。ブラウン管でではありますが、
初めて見た映画


「黄泉<よみ>がえり」

かなり面白かったです。
監督は塩田明彦。けっこう撮っている人
だけど私は宮崎あおい主演の「害虫」しか
見ていない。セリフが少なくてとっつき
にくい映画だったけど、
「語らないことでしか語れないこともある」
とでもいうような凄みがあって、ナカナカ
力のある監督さんだなあ〜と思ってました。
今回は東宝資本のメジャー映画ですが、
やっぱり監督の個性は出ていました。
“よくわからないけど死者が蘇える”と
いう話はよくよく考えるとバカバカしいの
だけど、静かな展開が不思議なリアリティ
を生んでました。多人数が画面に映る場面
での、脇の人物のリアクションが非常に
自然で、感心しました。

原作は梶尾信治ということですが、学生の
頃にこの人の短編、「美亜へ贈る真珠」
「詩帆が去る夏」なんかを読んで感じ入っ
た、というのは昨年書いた通り。
そもそも読んだのは、まんが家の
「わかつきめぐみ」さんが大いに言及して
いたからで。似たような作品も描いて
らしたし。それから「清原なつの」さん
もやっぱりコメントしてたかな? この人
も時間系の抒情編を描いていたし。

話それるが、同じく「わかつきめぐみ」
関連で見たのがGAINAX制作の映画
第一作「王立宇宙軍」(1987年)。
たしか、ヒロインの“リイクニ”の
キャラクター造形は「わかつきめぐみ」
作品にインスパイアされて・・・と当時
何かの記事で読んだ覚えがある。

まあそのようにAを経由してBやCへ、
とつながっていくのは楽しいものでした。


満を持してやっと見たのが

「スター・ウォーズ エピソード2
クローンの攻撃」

で、かなり期待していたのですが・・・。

ルーカス監督らしさを感じるのは主人公が
夕陽をバックに砂漠をバイクで飛ばす
1カットのみ。あとはなんというか・・・
「『スター・ウォーズ』が『スター・
ウォーズ』たる所以は何なのか?」と
考えさせられる一編となってしまいました。
凡百の映画と変わらないじゃん、という
疑念。残念でした。ナタリー・ポートマン
は美人で結構です。

[吹き替え版]で見たのですが、ヨーダ
の声が、永井一郎さんでした。
身体が小さくて、タメを効かせたセリフを
放つ点から、アニメ「うる星やつら」の
“錯乱坊(チェリー)”をいやでも連想させ、
いつ「運命(さだめ)じゃ」と言い出すかと
ハラハラしながら鑑賞しました。

ちなみに「うる星やつら」は、英語の
タイトルを考えた場合

“The Noisy Star Warriors”

といった具合になるのでしょうか。


というのが今年のTV映画鑑賞 事始め、
でした。

YAHOOアワード・映画
2004年1月13日(火)

昨年末に「2003回顧」を書こうとして
いたのですが、何もできませんでした。
年が明けてしまい、もういいかな・・・と
思っていたところ、YAHOOをボンヤリ
眺めていたら
「エンターテインメントアワード2003」
というのがあって、掲載期間がもうすぐ
終わるようなので コピって、これに
ちょこちょこっとコメントを入れて
お茶を濁そう、という安易な企画に
なりました。

音楽とかスポーツとかもあるのですが
ほとんど無知なので、かろうじて関心のある
映画・テレビのみにします。

ちなみにこのランキングは
「Yahoo! JAPANでは、2003年度より
皆さんからの投票をもとにした、「エンター
テインメントアワード」を開催します。
皆さんが選ぶ、今年のベスト・エンター
テインメントです。掲載期間:
2003年11月27日〜2004年1月14日」
とのことです。

パッと見て思うのは・・・
言葉に悪意を込めているつもりはないの
ですが、

「“一般ピープル”の好みだなあ」
ということです。

それでは。○は観たもの、●は未見のもの
です。


映画部門


第1位「踊る大捜査線THE MOVIE2/
レインボーブリッジを封鎖せよ!」
●1作目は観ましたが、けっこう面白かった。
テレビ放映待ち。宝塚の人が出ているそう
なので、ぜひ観てみたい。

第2位「パイレーツ・オブ・カリビアン/
呪われた海賊たち」
●ジョニー・デップがキース・リチャーズを
意識した役作りをしている、というのが
最大の注目点。是非観てみたい。

第3位「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」
●1作目は観ましたが、すごく面白かった。
映画館で観たかったけど・・・WOWOW待ち。

第4位「マトリックス・リローデッド」
○ビデオで鑑賞。ハイウエイでのチェイス
シーンが迫力あって、バイクの逆走に悶絶。
TVのCMでもよくやっていた“100人
スミス”との闘いは わりと平板。

第5位「黄泉<よみ>がえり」
○昨日記述。

第6位「マトリックス・レボリューションズ」
○上映中なので、コメントは控えます。

第7位「キル・ビル VOL.1」
○別名「笑って!笑って!113分」。
そうとうおかしい。
やっぱりタランティーノは音楽の使い方
が独特だ。

第8位「シカゴ」
●思えば、舞台ではミュージカルが
ずっと盛んなのに、映画では成功して
いなかったわけですなあ。

第9位「ラスト・サムライ」
●予告編は良かった。観てみたい。

第10位「猟奇的な彼女」
●面白そうではないですか。しかし
映画館で1800円払って観るのは
ややハードルが高い。

第11位「陰陽師<おんみょうじ>2」
●1作目は観ましたが、マアマアだった。
故郷の地名<ぐみょうじ>に読みが似てる。

第12位「戦場のピアニスト」
○ポランスキーはやっぱりすごい。

第13位「ゲロッパ!」
●常盤貴子が出ているので見たかった。
井筒監督の映画は好きですし。

第14位「チャーリーズ・エンジェル/
フルスロットル」
●1作目は観ましたが、感動しました。
今度はどうなんだろう。

第15位「ターミネーター3」
●1・2は観ました。2が良かった。
3の女ターミネーターは強そうなので
見てみたいが。WOWOW待ちです。

第16位「8Mile」
●「LAコンフィデンシャル」の監督
の映画なので興味はあるものの、
あと一歩が踏み出せない。

第17位「青の炎」
●興味がありません。

第18位「HERO」
○チャン・ツィイーが相変わらず
ばか娘の役で、どうだろうなと思う。

第19位「ファインディング・ニモ」
○上映中なので、コメントは控えます。

第20位「リロ&スティッチ」
○今にして思うと、面白かった。

第21位「ボウリング・フォー・
コロンバイン」
●今月WOWOWで見れそう。
こういえばこの年は“ドキュメンタリー
映画ブーム”だった。

第22位「あずみ」
●賛否両論だったようです。

第23位「バトル・ロワイアル2/
鎮魂歌(レクイエム)」
●1作目は観ましたが、学芸会みたい
でした。今度はどうなのか?

第24位「木更津キャッツアイ・日本シリーズ」
●無知なのでコメントのしようがない。

第25位「座頭市」
●1989年の勝新太郎版は観たけれど、
これはどうか。浅野忠信が出ているので
期待はしているが。

第26位「X−MEN2」
●無知なのでコメントのしようがない。

第27位「ドラゴンヘッド」
●まず、原作を読みたい。
その前に、古本で買った「バタ足金魚」
を読みたい(←5年ぐらい積んだまま)。

第28位「フレディvsジェイソン」
●「フレディ」は1作目は見たが
「13金」は一度も見た事がない。
でも企画そのものは好きです。

第29位「トーク・トゥ・ハー」
●この監督はニガ手です。

第30位「ハルク」
●評判はイマイチだったようだが。
音楽がダニー・エルフマン、という一点
で見て(聞いて)みたい。


【総評】
・続編が多い。
・TVの映画化が多い。
・コミックの映画化が多い。

明日はテレビ。

YAHOOアワード・テレビ
2004年1月14日(水)

続いて、テレビ番組。

○は少しでも観たもの、●は未見のもの。

テレビ部門

第1位「トリビアの泉」
○ゴールデンタイムで始まった頃は楽しく
見ていたが、どうもあのナレーションの
“間”に我慢ができなくて見なくなって
しまった。

第2位「僕の生きる道」
●たぶん矢田亜希子ちゃんが出てたやつ
だと思うが、見ていない。

第3位「ウォーターボーイズ」
●勤務先の若い人がモデルになった高校の
出身だそうで、熱く語っていた。

第4位「Dr.コトー診療所」
●ちょっと吉岡くんは苦手なので。

第5位「GOOD LUCK!!」
●おそらくキムタク氏の出てたドラマ
だろう、という認識レベル。

第6位「木更津キャッツアイ」
●宮藤官九郎だと「ぼくの魔法使い」
なら見てたんですが。面白かったヨ。

第7位「白い巨塔」
●映画なら観た。滝沢修がいい。

第8位「水10!ワンナイR&R」
●全く知らない。

第9位「ヤンキー母校に帰る」
○竹野内くん先生、良かったです。
続編希望。じっくり26回連続で。

第10位「さとうきび畑の唄」
●知らん。

第11位「美女か野獣」
●全然知らん。

第12位「大奥」
●菅野美穂ちゃんが出てたやつかな。

第13位「ビギナー」
○これは、面白かった。
後日詳述したい。

第14位「マイケル・ジャクソンの真実」
●うちの同居人のセリフ
「わたしはマイケルを信じます」

第15位「ブラックジャックによろしく」
●ニュースねたになった「BJ」の海賊版、
読んでみたかったりして。

第16位「Matthew’s
Best Hit TV」
○藤井隆は面白いよね。この番組も
面白いです。

第17位「ニュースステーション」
○ニュース23までのつなぎで見てる。

第18位「英語でしゃべらナイト」
●何すか、これ。

第19位「仮面ライダー555」
●うちのほうでロケしてることも
あるらしい。

第20位「動物のお医者さん」
○数回見たけど、お寒い出来だった。

第21位「特命係長 只野仁」
●高橋克典のかな?

第22位「冬のソナタ」
●NHKでソナタといえば
♪そなたを 知って まろは くらくら
・・・の「おじゃる丸」ですが。

第23位「フジ子・ヘミングの軌跡」
●カンノ?

第24位「スカイハイ」
●釈由美子ちゃんのドラマですな。

第25位「幸福の王子」
●世の中知らないことが多い。

第26位「武蔵」
●大河ドラマを見る習慣が無い。

第27位「こころ」
●連続テレビ小説は時間的に見れない。

第28位「伊東家の食卓」
●見たことが無い番組。

第29位「爆竜戦隊アバレンジャー」
○面白いんだけど、時間が時間だけに。

第30位「発掘!あるある大事典」
●まったく知らない。


【総評】
・つまり全然見ていない、ということを
明らかにしただけ。失敗しました。

以上。

午前3時27分放映
2004年1月15日(木)

火曜日(1/13)の深夜に放映されたアニメ
「なるたる」を見た。

以前に本で読もうとして、まんが喫茶を
2、3軒まわったのですが無くて、
それっきりになっていたもので。

1回目ではなんともいえないが、
まあ今どきのアニメだなあと思います。
何も言ってないのと同じですが。

最近読んだ本(3)
2004年1月16日(金)

最近読んだ本について。


川崎苑子『あけぼの村戦記』

同時収録の連作
「木苺さがし」「天使さがし」が良い良い。


『まさかやっぱりほんとうに?』

「芥川家の人々」で先輩の木立萌子先生が
新人の芥川先生を怒鳴りつける

「口でいってることと胸の中がいつも
同じだなんてどうして言えるの!?」

は名セリフ。


『野葡萄』

大学の時「スノードロップ」を読んで
泣きました・・・。

作曲・中田喜直
2004年1月17日(土)

朝起きたら、雪が降ってました。
クリーニングを取りに外へ。
傘をさして歩いているときに
くちずさむのは「雪の降る街を」

♪ゆ〜きの ふ〜るまちを〜
♪ゆ〜きの ふ〜るまちを〜

ハマりますね・・・。

コンバージョン
2004年1月18日(日)

またも月末にかけて忙しくなり、当面
土日のみの更新となります・・・。


寒い日が続くし、風邪ひかないよう
身体に気をつけないとな・・・と自分に
言い聞かせる。
その声は頭の中では太田裕美さんの歌声に
変換されていて、

「♪でも木枯らしの ビル街〜
身体に 気をつけてね
身体に 気をつけてね〜」

というように響いています。
(「木綿のハンカチーフ」歌詞三番)

今週読んだ本
2004年1月24日(土)


いしいひさいち『眼前の敵』
(2003.10.10刊)

なぜか兄貴からもらった本。サンデー毎日
でもいくらか読んでいる戦争もの。
あいかわらず笑える。


望月峯太郎『バタアシ金魚』全6巻

このあいだ間違えて『バタ足金魚』と
記述してしまいました。すみません。

と、いうことで遅れること20年近く、
やっと読みました。う〜ん、面白い、
自他の境界をめぐる話で。
絵もイイですねー。
もっと早く読んでればよかった。


えにぐまなみ
『よよぎ2−よよぎのじじょう−』
全2巻(1995年刊)

読んでないと思ってたら既読だった。
最近そんなのばっかり。
女子高生に幽霊(死亡時高校生)が
憑依する話だが、主人公の度を越した
他人への献身性が感動を呼ぶ。


沖倉利津子『日曜日はげんき!!』

気が向いて、“セッチ・シリーズ”を
読み返している。
所収の初期短編、「貴ちゃんがかわいい!」
(1976年作品)が本当に可愛い。


『火曜日の条件』

第2作品集。上の単行本もそうだが、
セッチものと、乙女チックものを
あわせて収録されているので、作家研究的
には興味深い。

1月が終わってしまった。
2004年1月31日(土)

うーん、最近は土日も出勤しているので
いかんともしがたい状態。残念です。


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