2003年6月


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履いた以上は、踊り続けます。
2003年6月1日(日)

再来週の日曜に久しぶりにバレエの舞台を
見に行くので わくわくしています。

その牧阿佐美バレエ団のことなんですが。

昔、ここの人が主演していたTVドラマが
ありました。「赤い靴」という番組です。
(1972−73年の放映)

我が家に これの“ソノシート”がありまし
た。歌とドラマ入り。今にして思うと、
なぜあったのか?学年誌の付録だったか。

で、この主題歌がとても良くて、だいたい
覚えているんだけど歌詞のほんの一部が
思い出せない。これにより長く苦しい思い
をしていました。

ところがなんのことはない、インターネット
で検索してみたら、アッサリわかりました。
掲載してあるけど、権利はどうなんだろう。
無法地帯? 有り難いんだけどね。私も後ろ
に手がまわる覚悟で無断コピペしてみます。



踊ろう 赤い靴
光の湖で 小鳥が舞うように
きれいな 輪を描こう
はてない美しさ もとめる赤い靴
しらべの波間から 沸きたつ夢
心と心の窓を ひらいてゆくこの靴音
みんなが辛いとき 私も辛いけど
えらんだ道だから 歩いてゆく♪


そうそう、そうなのよ!

これこれ、これなのよ!

2行目と5行目の
“光の湖”、“しらべの波間”
が わかんなかったんだ。
30年の時を経て、すっきりしました。

作詞は岩谷時子さんだそうです。
何よりも抜きんでて優れた詞とは言わない
けれど、曲が付くとね・・・いいんだよ〜。
特に、転調してサビになる

“心と心の窓を ひらいてゆくこの靴音”

のところの高揚感といったら!
声には出さず口ずさんでいるだけで
泣けます(←ばか丸だし)。

自分の好みをつぶさに分析していくと、
どうも熱血ドラマにおける 感傷性 が好き
だったらしいんだよね。心理学の本によると
この傾向は人格的に未成熟であることを示す
らしいので・・・。
ハァーッ(←これは ためいき)

ともあれ、辛いこともあるけれど 自分が
えらんだ道だから 歩いてゆきます。
(一部借用しました)


【関心のある方へ】
試聴できます!ここで。だけど45秒なんで
ちょうどイイところでフェードアウトしちゃ
います・・・

彼女たち自身のリーグ(前)
2003年6月2日(月)

「A LEAGUE OF THEIR OWN」を観ました。
1992年のアメリカ映画で、監督は
ペニー・マーシャル。ちなみに邦題はこれ
がために見逃している人も多いだろう・・・
「プリティ・リーグ」。へんなタイトル。

実在した“全米女性野球リーグ”を描いた
作品です。見たいと思いつつ見逃し(タイ
トルの責任も大きい)10年以上経過して
しまいました。

お話は、
(1)戦時下(1943)にリーグが創設された
経緯とと関係者の苦労
(2)姉妹選手の活躍と確執
(3)姉さんの方の選手と、監督との微妙な
心理
といったところを主軸に展開します。

わたし的に興味深かったのは、
「題材」と「作劇」
の絡ませ方で、成否はともかくとして
面白く見ました。

映画の“製作目的”は、最後に献辞が出るよう
に、今はなく歴史に埋没した女性野球リーグの
当事者たちに「みなさんよくやりましたね」と
敬意を表することだと思われます。
それだけだったら、紙に書いてどこかの壁に
貼っておけば良いことですが、映画とするから
にはいかなる工夫がなされているのか・・・
というのが関心事項であります。

姉さん選手=ドティ(ジーナ・デイビス)の
心理の動きが、この映画のキモであるようです。

妹=キット(ロリ・ペティ)と田舎で草野球を
やっているところをスカウトされるんだけど、
姉さんドティは全然乗り気なし。夫が戦争に
行ってるし、牧場の仕事もあるし。
優秀な姉さんにコンプレックスがある妹の
キットの強い勧めがあって「しかたないな〜」
という感じで都会に出ることに。

いよいよチームが編成されるが、監督(トム・
ハンクス)は元大選手だが今はアル中。試合中
も寝ている。仕方ないのでドティが監督を代行
するがその活躍に一目置いて、まじめに監督を
するようになる。

やっぱりこの映画では、トム・ハンクスと
ジーナ・デイビスの芝居場が見せます。
二人そろった画面はすごい安定感。それに
してもジーナ・デイビスはデカい。190
ぐらいあるのかな。トム・ハンクスと並んで
立って目線水平。

でまあ二人ともお互いを憎からずおもうわけ
ですが、ドティは出征してる夫もいるので、
秘めたるおもいで終わるんだけどね。

そもそも、女性リーグというのは、野球選手の
男たちがみんな戦争に行ってしまうので、
じゃあ、ということで創設されたもの。
戦況が変わって男たちが還ってくると、じゃあ
もうやめよう、ということになるわけで。

戦争中の つかの間のことだったのね・・・
という二人のロマンスが、はからずも全米野球
リーグの意味合いに重なっているようです。

彼女たち自身のリーグ(後)
2003年6月3日(火)

でもって、姉妹の確執のほう。
正確に言うと妹キットの方が意識している
だけなのですが。

ビジュアル的にも、ジーナ・デイビスはロリ・
ペティより頭ひとつ大きく、妹にとっては文字
通り“大きな存在”であります。
ちなみに面白いのが、キットの背番号が「23」
であること。これは姉さんがいる限りどうやっ
ても「1」になれないことを象徴しているので
しょう・・・たぶん。

いさかいがあって、妹だけトレードに出されて
しまい、ワールドシリーズで くしくも姉妹で
対決することとなる。

最後の打者がキットで、キャッチャーのドティ
が「妹は高めの速球が打てない」とピッチャー
にそれを要求するが、キットはそれを気合で
打つ。長打になって、本塁クロスプレーで姉妹
激突、激しい当りに姉さんが落球して妹が勝つ。

兄弟の上のほうが、人格的に完成しているが
ゆえに下のほうを“無意識に”スポイルして
いる、というケースは ままあると思う。
下のほうが克服できないことゆえに、じりじり
するのも見慣れた風景であろう。

この映画では、妹がいつのまにか成長していた
・・・という過程が今ひとつ描写不足で、
やや唐突感があったけれど。でも対決シーンは
迫力があって、見ごたえがありました。

試合後、ドティは夫が帰還したので引退する
ことにして、妹はリーグに残ると宣言して
二人は別れる。その後長い時間が流れる。
ドティはその後野球に関わることなく、今では
孫もいる。そんなある日、全米女性野球リーグ
が野球殿堂に表彰される式典に呼ばれる。
「もう野球なんか・・・」とイヤイヤ行くが
今でもプレーする同僚の姿を見、妹とも久しぶ
りに再会して、

「自分は好きだとも思っていなかったんだけど
野球が好きだったんだなア・・・あれは素晴ら
しいことだったんだなア・・・」

と気づいて終わる。

ドティは意外と「べつに〜ふつうに生活してれ
ばいいや〜」みたいな人なのだが、
(無意識に)軽んじていた妹によってひっぱり
こまれたものだけど、得がたい経験をしていた
のだ〜。長いこと忘れていたけれど、いいもん
だったよアリガトウ・・・という主人公の気付き
の心理が、題材に重ねあわされる − という
のが、この作品のポイントなのでありましょう。

と、
まあ観た後で考えたことは色々あるのですが、

この映画の一番の見どころ

は、

ロリ・ペティの投球フォーム

であります。
腕の振りはややボールを置きに行く感じなのです
が、投球後に後ろ足が大きくハネ上がるのが特長
で、コレオグラフィ(振り付け)の一種でありま
しょう。
「個性」の描出の上で大きな意味があると思います。
これはたいへん良かったです!

新聞
2003年6月4日(水)

今日の朝日新聞・朝刊を開いておどろいた人
は少なくないだろう。

のぼるくんが、変人美少女=月子さんに
くちびるをうばわれてしまいました!

連載まんが「ののちゃん」の話です。
おとといから月子・貼り紙ネタが始まったの
で 例によってしばらく続くのかと思ったら
この展開。2コマ目のキッス・シーンですが
新聞まんがで こんなのは非常に珍しい!
驚きました。

朝日新聞の連載まんがは「サザエさん」終了
後(っていつからよ)、長い冬の時代が続いて
いましたが、今では毎日いしいひさいちと
しりあがり寿が読めるので、高い購買料も
むだではないですね。


新聞といえば、最近はそうでもありませんが
あの

“強引な勧誘”

について誰でもひとつふたつのエピソードを
持っていると思います。東映映画「社葬」で
は冒頭に“新聞はインテリがつくってヤクザ
が売る”という字幕が出ました。まんが「天然
コケッコー」でもたしか新聞勧誘員におびえて
都会から田舎に戻ってくる女性の話があった
ような。

■ Y新聞の恐怖体験は、良く聞く。■

【私の体験】
あれは平成3年だったか。最寄駅から「着い
たよー」と電話をかけて、家へ向かう。6分
後には夕ご飯である。
アパートの前に人影。そして、その男が
「Y新聞とってくれませんか」と語りかける。
いらない、と言うが、しつこくあきらめない。
ちなみに男はからだがデカイ。はじめニコヤカ
で、だんだんカラミ調になってくる。「家に
はいらせろ!」というと「誰が入らせないと
言った!出るとこ出てもいいが俺は何もして
ねえぞ!」らちがあかない。
近くのバンを指差し、「あそこにジイサンが
乗ってんだよ。身体が不自由なんだ。あんた
本当に新聞とってくれない?」文法的には
文の前後に論理的な関係は無いのだが、脅迫
的なニュアンスが漂う。
疲れてきたので「いつまでも話しててもいい
けど、駅前の交番の前でやらない?それじゃあ
行こう」と言うと、二言三言捨て台詞を残して
去っていった。やっと家に入ると「なんで駅から
1時間もかかるの?!」という言葉と冷え切った
料理が私を待っていました。ドアから5メートル
のところにいたんだけどね・・・

【聞いた話】
会社の先輩Mさんの体験。
日曜の夜、のんびりしていたらY新聞のヤーサン
風勧誘員が来たそうだ。ドア越しに応対していた
のだが、やはりラチがあかず、激しい怒号のやり
とりの後、警察を呼ぶぞ!というと

「オレをただの新聞屋だと思うなよ!」

と怒鳴って去っていった。ヤレヤレ、とやっと眠る。
次の朝、会社へ行こうとドアをあけると、明らかに
人間のものである・・・UNKOがあったそうです。

たしかにただの新聞屋ではありません!心胆寒から
しめる恐怖体験であります。


今はもうそんな勧誘ないだろうけど・・・私は
今後も、Y新聞は とる予定ありません。

日本公開題名(1)
2003年6月5日(木)

〜 概 論 篇 〜

先日、「プリティ・リーグ」という日本公開
題名は ヘンではないか?と書きました。
全米女性野球リーグというものがキワモノで
なく、身体能力によって自己表現を行なった
ものデアル、という作品内容と相反するもの
であったからです。

それはそれとして、外国映画の日本語タイトル
については、賛同・不満、いろいろな意見が
あると思います。

私も、映画雑誌でまず原題を知り、なんという
題名になるのだろう・・・と待っていると
ああこんなタイトルで公開するの、と知った
時に、納得・失望・驚嘆・・・といった感情が
わきおこります。

まあもちろん、ヨーロッパ映画やアジア映画
は、原題が理解不能であるため、そういうこと
は無いのですが。あくまでも英語圏(英米映画)
のハナシで。

さて、日本語公開題名のことでよく語られる
のは

(A)昔はいいものが多かった
(B)近年は苦し紛れの“パターンもの”が多い
(C)最近は原題をカタカナにしたものばかり

といったところでしょうか。
このへんについては既に語りつくされている
のでサラッと。

(A)大昔

原題「7月14日」を「巴里祭」とした気転、
なんていうのが伝説めいて語られています。
「セントルイス魂号」が「翼よ!あれがパリの
灯だ」とか、「幻想的な航海」が「ミクロの
決死圏」なんていうのも。
そういう結構な例もあるけど、「ウォーター
ルー橋」→「哀愁」とか、「サマータイム」
→「旅情」といった、日本的文学趣味の犠牲
になった(と敢えて言おう)作品も多いよ!

(B)パターン
“華麗なる○○”、“愛の△△”、
“おかしなおかしな××”
こういうのは、さすがに最近は少なくなった。

“○○と××の・・・”
これは80年代初頭の、「愛と哀しみのボレロ」
「愛と青春の旅立ち」のヒット以来、たくさん
たくさん出ましたね。うんざりしたヨ!

“□□物語”
「キタキツネ物語」のヒットがハシリだった
かな。「南極物語」の超大入りで頂点に達した
感があります。洋画でも便利なので良く使われ
ていました。

(C)まんまカタカナ

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・
アメリカ」っていうのには驚いたねー。
そのまんま、という以上に、英語の発音を
無視した強引さに、ビックリしたものです。
復活したザ・タイガースが

♪ワサポナタ〜はるかなゆ〜め〜

と佳曲「十年ロマンス」で歌ったように、
“ワンス・アポン・ア”は無いだろう。
“ワサポナ”と発音しなければ、
(覚えている人は少ないと思うが)
ラジオ番組『百万人の英語』のハイディ矢野
に「その発音、ダメーーーーッ!」と叱られる
ことは必定。
え?貴方は「English道場」を知らない?

一方こちらは教育的観点からの問題は無いが
「リバー・ランズ・スルー・イット」も
多少驚きました。日本国の語学水準の向上を
端的に示す出来事といえるでしょう。

つい最近でもスピルバーグ監督の
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」。
もう、こういうのは完全にOKなんですね。
私はどういう邦題になるのか楽しみに・・・
たとえば
「逃げ切りたい犯人、捕まえたい刑事」
「偽札づくりをつかまえて」(新訳版)
といった書籍風のものを想像していたのですが。

しかし
「コラテラル・ダメージ」とか
「エグゼクティブ・デシジョン」みたいな
覚えられない題名でも商売になるんでしょうか。
「トゥー・ウィークス・ノーティス」
って言われて、あなた、なんだかわかりますか?
新聞記事で説明があったので教えましょう。
「二週間前の告知」っていう意味よ!

日本公開題名(2)
2003年6月5日(木)

〜 魔 界 篇 〜

訳がおかしいとか、文法的におかしいとか指摘
したところで、結局は

“商品名”

でありますから、目立てばなんでもOKよ、と
いうのはわかっているのですが。

なので、批判的に取り上げてもヤボくさいので
いくつかの例を積極的に楽しんでみたいと思い
ます。


KRAMER VS. KRAMER
→「クレイマー、クレイマー」

なんでこうなるの!?というコント55号感覚
100%の珍タイトル。
「猪木対アリ」が「猪木、アリ」だとしたら
あなたはどう思いますか。


Jerry Maguire
→「ザ・エージェント」

トム・クルーズ主演のナカナカ良かった映画。
エージェントはいいけど、なんで「ザ」なの。
「ジ」じゃないの?という疑問は、多くの人
が指摘しています。前にも「ザ・アマチュア」
「ザ・エージェンシー」「ザ・インターネット」
なんてのもあったんだけど。
なぜ、母音の前の定冠詞の発音ルールを無視
するのか?
「ジ」とした場合、多くの人は発音上
「ジ」==>「ヂ」==>「ぢ」==>
「ぢ/ヒサヤ大黒堂」
を連想するから、洋画会社宣伝部は避けている
のではないか?
というのが私の推論です。
現在評判の「めぐりあう時間たち」も
THE HOURS(ぢ・アワーズ)であるため
改名したようです。


Dr.StrangeLove
→「博士の異常な愛情」

キューブリック監督の傑作映画ですが、
日本語題名がもう破格の“超訳”です。
人名(ストレンジラブ博士)を

Dr./Strange/Love
博士/異常な/愛情

と前から順番に訳して・・・このタイトル。
ちなみに大昔の「駅馬車」という映画、
Stagecoach という原題なのですが あやうく
「舞台監督」という邦題になるところだった
というハナシをきいたことがあります。
たしかにステージ・コーチだけど・・・。

それにしてもDr.Strangelove、このパターン
が許容されるのであれば、映画じゃないけど、
S&Gの曲「ミセス・ロビンソン」Mrs.Robinson


Mrs./Robin/Son
婦人/ロビン/息子

ということで
「婦人はロビンの息子」
という題名になります。
つまりあの曲は、ロビンという父親を持つ
ニューハーフの人、を描いたものだという
ことになります。日本では・・・。

日本公開題名(3)
2003年6月6日(金)

〜 野 望 篇 〜

【その1】

英語だけでは何か物足りないのか不安なのか、
余分な日本語を付け加えてしまうパターンが
あります。

たとえば、バーブラ主演・監督の「Yentl」が
「愛のイェントル」になってしまうような。
最近ではポランスキーの「The Pianist」が
「戦場のピアニスト」に。どうですか。
たいがいは、余分・・・という感じになるの
ですが。

ただの「Melody」を「小さな恋のメロディ」に
したのは、日本では受け入れられたようです。
でもメロディって女の子の名前なんだよね。
うまくだましたものね!(←Cきんどーちゃん)
日本で言えば“唄子”とでもいったところか。
「小さな恋の唄子」・・・。啓助・唄子で
観たかったような気もする。京唄子、好きなん
だよ。二人がトロッコで逃走して大阪に到着、
漫才で身を立てるも夫婦仲が悪くなり離婚。
しかし、「離婚してもコンビは解消しない」
と宣言。啓助が息を引き取るまでの日々・・・
これこそ、小さな恋の物語だなア。

【その2】

最近のアニメ映画で
「スピリット きれいな涙」っていうのが
あったけど、宣伝コピーなのか題名なのか
ハッキリしてくれい!

と、いうことで、“サブタイトル”も映画
ファンを悩ませるものの一つです。


「ゴースト/ニューヨークの幻」って言われ
ても、幽霊なのか幻なのかどっちなのか。

♪まぼろしさ

と言われればマッチの「ブルージーンズ・
メモリー」だとわかるのだが(意味不明)。


「フォレスト・ガンプ/一期一会」は
なんで「フォレスト・ガンプ」だけじゃだめ
なの? 日本の漢字文化に食い込むためか。
四文字熟語の普及のためか。しからば
「フォレスト・ガンプ/一喜一憂」では如何。
「フォレスト・ガンプ/十年一日」
「フォレスト・ガンプ/一騎当千」
どれもイケるような気もするが。
「フォレスト・ガンプ/十人十色」
「フォレスト・ガンプ/十月十日」
う、産まれる・・・。体育の日とも言う。


「ロッキー4/炎の友情」は納得の題名。
過不足無く、かつ的確に内容が表現されて
います。ただの「Rocky IV」よりグンと
良いですね。茶々を入れる余地がありません。
ただし、「Rocky V」→
「ロッキー5/最後のドラマ」は

♪おいらはドラマ〜 最後のドラマ〜

と、つい石原裕次郎の歌声になってしまうのが
難点でしょう。

日本公開題名(4)
2003年6月6日(金)

〜 転 生 篇 〜

リバイバル公開時にタイトルが変更になる
場合があります。

「007/危機一髪」
→「007/ロシアより愛をこめて」

ショーン・コネリーの髪が薄くなったので
「一髪」という表現がまずくなったので
しょうか。

ともあれ、これは原題に近づける−というのが
パターンですね。

「荒野の決闘」→「いとしのクレメンタイン」
「突然炎のごとく」→「ジュールとジム」

よろこばしいことだと思います。
バーブラの「追憶」なんかも、もう
「The Way We Were」にしてあげていいんじゃ
ないの。CHEMISTRYとかいう日本の人が
アルバムタイトルにしたこともあるし。
ただ、データベースの保守の問題もあるから
容易なことじゃないか。

●個人的な意見

原題に近づける、のが“まっとうな道”では
あるのですが、逆に日本語にしたほうがいい
んじゃないの?というものもあります。

「スター・ウォーズ」なんですけど。

なんか「ウォーズ」っていうのが音(おと)的に
おさまりが悪い気がします。
最初に予定されていた「惑星大戦争」って
いうのは論外として・・・。
連続ものだし、子供も見るし、それらしいもの
がいいなあ。例えば「ゲド戦記」に対抗して

「ほし戦記」

っていうのはどうでしょう。スーパー個人的
には気に入っているのですが。

「ほし戦記」シリーズ

1.みえない敵
2.分身たちが攻めてきた
3.(未確認)
4.あたらしい希望
5.帝国軍のはんげき
6.騎士団の帰還

・・・なんとなく岩波書店・全6巻−という
雰囲気が出るのではないでしょうか。

全然関係ないですが、“星 飛雄馬”って
英語名は「スター・ホース」になります。

日本公開題名(5・最終回)
2003年6月7日(土)

〜 激 愛 篇 〜

今回の文章では除外していますが、
アジア映画は良い題名が多いですね。

中国映画の「我的父親、母親」は 英語タイトル
「The road Home」なんだけど、日本では
「初恋の来た道」となりました。世界で最高の
出来だと思います。

タイ映画の「アタック・ナンバーハーフ」が
近年の最大の成功例でしょう。意外性がある上に
内容とも完全にマッチしているし。ポスターの
“協力:浦野千賀子”というクレジットが
泣かせます。

今回の文の主旨から外れますが、日本映画の
「魔女の宅急便」って、なんで皆んな無条件に
OKなんでしょうか。原作からそうなんだけど。
“宅急便”というヤマト運輸の商標に、違和感
ないですか?
「魔女のペリカン便」でもいいですか?
「魔女のこぐま名鉄便」も?


ということで 最後に♪
私の気に入ってる日本語タイトルを二三
あげて終わりにします。


@ジョン・ランディスの映画

An American Werewolf In London
→「狼男アメリカン」
Coming To America
→「星の王子ニューヨークへ行く」

前者:
たしかCMで、「狼男、水で割ったら
アメリカン」という意味の無いコピーが
使われていてアキレた覚えがある。
原題は「巴里のアメリカ人」のパロディ
なんだけど・・・そのニュアンスは完全
消滅。

後者:
てっきり「カミング・トゥ・アメリカ」で
公開されると思っていたら・・・卒倒する
ような珍タイトルで、ひっくりかえりました。
しかもこれでヒットするんだから二度吃驚。
笑点&三遊亭円楽(星の王子様)のイメージの
強さを見せ付けられた事態でした。

Aジョン・ヒューズの映画

Planes, Trains and Automobiles
→「大災難 P.T.A.」
Ferris Bueller's Day Off
→「フェリスはある朝突然に」

前者:
英語の頭文字を取った「PTA」の意味の無さ
加減がハンパでない。ここまで来ると天晴れと
いう気がする。ただしほとんどお客は入らな
かったらしいが。

後者:
個人的にはヒューズ映画の代表作ではないかと
たいへん気に入っている映画。フェリス君が
学校をサボる一日を描いた作品ですが、邦題は
映画の気分をよく伝えていると思います。


そんなこんなで、この項

ザ・エンド(←わざと間違えました)

10年遅れで騒ぐ奴
2003年6月8日(日)

BSでジャッキー・チェンの小特集があって、
見逃していた作品を観ました。

「ポリス・ストーリー3」

1992年の作品です。たいへん面白かった
のですが、なんといってもこの映画は

ミシェール・ヨー

の魅力に尽きる、と申せましょう。

出演作

画像

私は「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」と
「グリーン・デスティニー」しか観ていないの
ですが、どちらもミシェール・ヨーはたいへん
良かったです。しかし今回観た「ポリス・・・」
はもっと良かった!

中国の国家公安部の部長さん役で、ジャッキー
扮する香港の刑事と反目しつつも協力して危険
な麻薬組織に潜入し、ボスを倒すまでの話です。

最初のアクション・シーンが凄い。開始後40分
ぐらいのところ。
ジャッキーの妹に化けていて、おさげ髪で赤い
セーターを着ている。すでにこれだけで心臓を
なかば鷲づかみにされているところで・・・。
中国公安に逮捕されたジャッキーを奪回。まず
3メートルぐらいジャンプ、開脚キックで男
二名の頭を急襲。そのままカンフー技で兵隊
数人をなぎ倒す。むちゃむちゃ強い。蹴りの
足の動きが凄く綺麗。最後に残った一人に
向かって、手足を伸ばして鶴のような威嚇の
ポーズをとるところで、もう参りました!

その後も銃撃戦があったり、高速走行するバン
の上から後続のオープンカーのボンネットに
転落したり、停車してるオートバイに2メートル
ぐらいジャンプして飛び乗りそのまま発進したり
・・・明らかにノースタント(NG集で確認
できる)でとんでもないアクションの数々。
白眉は、バイクでジャンプして列車に跳び乗る
シーン!
申し訳ないけど、この映画では完全にジャッキー
が食われてました。珍しいことです。

彼女の略歴を調べてみたら、長くバレエをやって
いた人のようです。並外れた身体能力と、動きの
美しさを考えると、やっぱり・・・って感じ
です。

「グリーン・デスティニー」で大怪我をされた
そうで、アクションはもう難しい・・・という
話も聞きますが、非アクションでも演技力がある
ので十分いけるでしょう。がんばっていただき
たいものです。

賢者のいし
2003年6月9日(月)

基本的に ここでは悪口は書かないことに
しているのですが、あんまり腹が立ったので
書きます。

映画「ハリー・ポッターと賢者の石」

WOWOWで放映されたので観てみたんです。

養父母のもとで虐待されていた少年が実は
由緒正しい魔法使いの子で、魔法学校に
入学。恵まれた才能で活躍する・・・という
お話。

SFXがふんだんに駆使された大作映画。
私が観て思ったことは下記2点

(1)説明ばかり

「○○って何?」
「○○というのは、××が△△したものだヨ」

こんなセリフのやりとりが、2時間半の長尺の
中で何十回も繰り返される。都度私の頭の中で

バカバカしい

という言葉が浮かぶ。何がかというと、

工夫が無いこと

が腹立たしいのである。本なら気にならない
んだろうけど、用語の説明の繰り返しは勘弁
してほしい。

(2)主人公の魅力ゼロ

通常、児童文学でも娯楽映画でも、開始時点と
終了時点では、劇中の事件を通じて主人公の
心理に何らかの変化があると思う。「ポリス・
ストーリー3」でさえも、ジャッキー・チェン
とミシェール・ヨーの間に連帯感が芽生え、
ジャッキーの女性上司への偏見は無くなって
いるではないか。

しかしハリー・ポッター。彼は恵まれた能力で
事件を解決するだけ。見てるこちらとしては

勝手にやって

とシラけるばかり。人間関係も、最初に提示さ
れた「この人とは仲良し」「こいつは悪い奴」
というイメージを反復するだけ。これなら
「サザエさん」を観てるほうがよっぽど有意義
かもしれない(比較に意味はありません)。


ただし、
監督のクリス・コロンバスの個性なのか、
「悪いヤツ」「嫌なヤツ」の描写だけはナカナカ
精彩に富んでおり、特に養父母一家のバカさ加減
はけっこう面白かったです。ラストシーンとして
もう一度登場させても良かったのに。


最後に一句


悪口を 書かないことが 賢者の意思(字余り)


25点には あともう少し
2003年6月10日(火)

今は6月。

必要もないのに、セブン・イレブンで
コロッケパン買ったりしています。

「世界名作劇場」絵皿プレゼント

ラスカルやフランダースの犬にはあんまり
関心がないけれど、「赤毛のアン」のお皿は
欲しいのであります。

まあ、これはシールを集めれば もれなく
もらえるヤツだから、そんなに熱くなる
必要もないんだけどね。

プレゼントもので、思い出されるのは・・・

■わたしの必死体験■

「スター・ウォーズ」の第一作(今では
第四作と言うのか・・・1978年)の
公開前にコカ・コーラが行なったキャン
ペーン。王冠のウラブタを集めて送ると、

抽選で「R2−D2のラジオ」が当たる

というのがありました。
これが欲しくて・・・。自分でコーラを
飲むのは勿論のこと、こんなことまで。

家からは自転車で10分ぐらいのところ、
O川沿い(Mグラウンドそば)の自動車
整備工場。そこにコカコーラのビンの
自動販売機がありました。
もう当時は缶の販売機が主で、ビンのは
街中には無かったのです。
スター・ウォーズには何の関心も無い
クラブの友人Y君を道連れに工場に潜入。
そして工場のアンチャンたちが飲み捨てて
いった王冠をゴッソリ不法回収して、
走って逃げて来ました。たくさんあった
なあ!
それで、大量に応募したんだけど・・・
全部ハズれました。Y君には二個当たったら
一個あげると約束してたのに。

ガッカリはしましたが、あらゆる努力には
成果があるもので、このコーラの夏から

炭酸飲料が飲めるようになりました(笑)

それまで炭酸、ニガ手だったのです。人の
家で出されても、炭酸抜けるまで辛抱して
たんだよね。
ありがとう、手には入らなかったR2D2
ラジオよ!

偏食(1)
2003年6月11日(水)

恥ずかしいことだという自覚はあります。
しかし、まあ既に克服したことであるので、
何でそうだったのか考える意味で書き記して
みたいと思います。

まず、偏食の無い人には理解できないこと
だと思いますので、

「なんで食べられないのか?」

のメカニズムを分析してみたいと思います。

原因(1)視覚
原因(2)臭覚
原因(3)食感
原因(4)連想

といったものが挙げられますが、順番に。

(1)
見るからに食べられない、というもので、
「食わず嫌い」と同類でしょうか。
(2)
納豆はあの臭いがダメ、という人が多い。
(3)
口に入れたときに、あの感触がイヤなのよ、
という類のもの。
(4)
昔、ゴボウで殴られたことがあり、それを
思い出してしまうので食べられないとか。
トラウマ系。

一般的な話でしたが、自分の場合はどれに
該当するのか。本当に恥ずかしいが食べられ
なかった品目を挙げると
@卵(マヨネーズ、タルタルソース含む)
A魚の刺身
B野菜(ねぎ、なす、にんじん、じゃがいも、
ごぼう、ピーマン、グリーンピース など)
Cカレー
Dはんぺん、こんにゃく、納豆、しなちく
Eレバー
F炭酸飲料
Gカスタードクリーム
など。じゃあ何が食べられるの?と言いたい。
(過去の話です。今は@以外は全てOK)

たとえば卵。別に臭いがするわけでもなく、
トラウマも無い。しかるに、なんで食べられ
ないのか?
マヨネーズのチューブをくわえて、口中に
ニュ〜ッと注入する事態を考えてみよう。
これが生クリームならば、ああ甘いなあ、
で済むだろう。

しかしマヨ。

・背筋に冷たいものが走る
・ウッと来る
それで、吐き出すだろう。

何故と問われても、イヤなものはイヤなのよ
としか言えない。冒頭で「分析してみたい」
と宣言したのに、不合理な結論ですみません。
まあ、もう解消してるんだから一品ぐらい
いいだろうと思うんだけど。

しかし、失ったものはあまりに大きい・・・。
明日は、あまり意味の無い「思い出話」で
お茶を濁します。親不孝者ですみません。

偏食(2・終わり)
2003年6月12日(木)

食にまつわる思い出話を思いつくままに。

【最古の話】
幼稚園の“お泊り会”でのことか。
部屋に園児が集まっていて、園長先生
が、今夜はスイカが出るよ、と宣言。
「この中でスイカが嫌いな人はいませんね?」
と問いかけ、手を挙げた子供が一人。
私です。
たぶんこれが、公の場で、自分の特殊な性向
に気付かされた初めての瞬間だったと思います。
スイカはあの妙な甘ったるさが嫌でね・・・。
今では食べますが決して好きではない。

【トラウマにはならず】
小さい頃、近所のわるいおニイさんに
「ラムネだよ」と差し出され、石灰岩を
口に入れたことがあります。ゲ〜〜。

【給食】
偏食の子供には拷問。小学校2年の時の
担任の女の先生が“食べ物の好き嫌い”に
キビしくて。半ベソかきながら昼休みナシ、
だった場面などを思い出し・・・たくないなア。
「献立予定表」を見てはタメイキついてました。

【♪シュークリームはね】
シュークリームって食べられるジャン、と
気付いて、大量に買い食いしたら、やっぱり
気持ち悪くなりました。小6の時か。
なんであんなに濃い味なんだろう。シューの
食感も気に入らない!食べられるけど嫌いよ。


たくさんあるような気がしたが、
無理矢理記憶から消そうとしてきたせいか、
あまり思い出せない。読んで楽しい話でも
ないので、早々に終わり。


ついで書き・・・で申し訳ないですが
山岸凉子さんのまんが

「恐怖の甘いもの一家」

はたいへん面白い。
甘いものが大好きな家族の中で、一人
だけ甘いものが食べられないR子ちゃん
(作者本人、実体験と思われる)が
苦しむさまが描かれています。

「偏食」の話ではないのですが、
ただ食べられない描写として、

●オハギをただ楊枝でチョンチョン突付いてる
だけ。食べては茶を飲み食べては茶を飲む
●和菓子の中で“桜餅”だけ、苦味を頼りに
何とか食べられる
●親戚宅で食べられないものをドーンと
出された時の絶望

・・・こういった場面が非常にリアルに
えがかれていて、思わず涙を落としました。
まんが自体はコミカルに書かれているものの、
規範を強要された少女の悲劇がテーマで、
山岸さんらしい作品と言えましょう。

♪好きな も〜の
2003年6月13日(金)

口直しに、好きな「お菓子」のことでも
書きますか。

●マーブルチョコレート

♪マーブルマーブルマーブルマーブル
マーブルチョコレート(ポン!)
という、上原ゆかりさんが出ていたCMが
ありました。今では「M&Mチョコ」なんて
いうのもありますが、マーブルのほうが
好みです。

●エンゼルパイ

♪あーのこどこのこかっこいじゃないか
エンゼルパイを持ってるね
というCMソングも懐かしいですが
このお菓子、味が何度か変わって嫌いな時期
もありましたが、今はおいしくなりました。

●かりんとう

かながわ生協の100円のやつがベスト。

●カンパン

これは非常食ではなく、常備食です。
甘ったるくないのが好ましい。

●しょうゆせんべい

焦げてるヤツがいいです。

●グミ

歯ごたえのなさ、脱力感。ハマる。

●オールレーズン

表面がコゲてるのが美味。

●ベビースターラーメン

駄菓子の延長ですな。

●バウムクーヘン

おいしい。名前もカッコいい。

●不二家のドーナツ

永遠のおやつ。臨死状態で食べたら
蘇生するかも。

●神田精養軒のマドレーヌ

永遠の手土産。(次点:カステラ)



ポテトチップとか、油っぽいのはニガ手だ。
板チョコとか、丸々チョコレートというもの
も厳しい。
ゴテゴテしたものはダメだね。単純なやつ
がイイです。しかし保守派だね・・・。
それと高級菓子はあまり受けつけない。

【男の子たちへ】
CAUTION! ALART!
将来、「どうせ作った料理よりお菓子のほうが
好きなんでしょ」と言われないよう細心の注意
を払え!

【補足】
説明するまでもないかもしれませんが、
本日のタイトルは
「黒ネコのタンゴ」(皆川おさむ)の
レコードB面、
「ニッキ・ニャッキ」の歌詞より取りました。

グレゴリー・ペック氏 死去
2003年6月14日(土)

6月12日、俳優のグレゴリー・ペック氏が
死去したとのこと。享年87。

ついこのあいだ(6月4日)米国映画協会
(AFI)が発表した
「アメリカ映画のヒーローBEST50」で
グレゴリー・ペックが演じたフィンチ弁護士
が1位に選出されたばかりだった。
「アラバマ物語」はアメリカでは人気がある
んだよね〜。3年ぐらい前の映画「あの頃、
ペニーレインと」では、母親が息子に「アラ
バマ物語」を見せて、彼が「僕も大人になっ
たら弁護士になる!」というのを聞いてニン
マリする・・・というシーンがありました。
日本ではフィンチ弁護士WHO?かなあ。

新聞記者ジョー・ブラッドリー

この役こそが、彼が日本で人気のある理由で
すね。「ローマの休日」の記者役ははじめは
他の人がオファーされていたという話も聞い
たことがあるけれど(たしかケーリー・グラ
ントだったかな?)、もうそれは考えられな
いです。グレゴリー・ペックは“大根役者”
といわれることが多く、たしかに巧くはない。
ただし、この映画ではそれが逆に“イイ味”
になってまして。たとえば、眠り込んでる
アン王女をベッドに寝せようとして、向きが
違うので いったりきたりするシーンがある
んだけど、ここは器用な役者がやれば
「面白く笑える」のでしょうが、ペック氏が
デカイ体をもてあましながらウロウロしてい
ると、「なんだかしらんユーモア」があって
イイんですよね。それにしても、彼が万感の
想いを胸に静かに歩むラストシーンに中学生
の私はどれだけ泣かされたか・・・。

ウイリアム・ワイラー監督とは傑作「大いな
る西部」でも組んでいるけど、西部にやって
きた東部の男、にうまくハマっていたと思い
ます。

ほかに観た映画は「白い恐怖」「白鯨」
「西部開拓史」「ナバロンの要塞」
「アラベスク」「渚にて」「レッド・ムーン」
「オーメン」「マッカーサー」
「ブラジルから来た少年」
「ケープ・フィアー」
といったところかな。
それぞれコメントしたい! 良い映画ばかり
だが、キリがなくなりそうなので又いずれ
・・・ということで。

「子鹿物語」を見逃しているので観たい。
BSでやってくれないかなー。

ちなみに、グレゴリー・ペックは
エイブ・リンカーンの研究者であったと聞く。
今アメリカが建国以来最悪の大統領をいだく
時期に亡くなったのは、何か考えさせるもの
がある・・・。合掌。


余談。10年ぐらい前のことですが。
親戚の叔母さんから

「最近の石黒賢は若い頃のグレゴリー・ペック
に似てるわ」

と言われ エ〜と思ったけれど、何かで見たら
たしかに似ていた! 感じがね。
私は映画「ホワイト・アウト」の死んじゃう男
役以来見てないけど・・・亡きペックの分まで
がんばれ石黒賢(本人そう言われても困ると
思うが)。

対極
2003年6月15日(日)

県民ホールで「白鳥の湖」見ました。
上野水香さんのオデット&オディール、
素晴らしかったです。


しかし一幕で携帯電話鳴らしたヤツ、殺す!
どういう神経なんだろう。

幕間で一生懸命携帯メール見てる人、多数。
そんなに気になるか。

なんだかなあ・・・。携帯電話というものが
非常に落ち着きのない世界を作っているよう
な気がする。

私は携帯電話が嫌いです(←英文和訳調)。

コラムニストの中野翠氏がかつて書いていた

携帯電話の使用には重税を課せ

という主張に強く賛成します(※1)。
世の中の流れ?通信の自由化?
関係ないね(←柴田恭平調。古いか)

美の世界から遠く離れた話になってしまい
すみません。人間の感性を減ずる現象に
怒りをおぼえたもので。


※1・・・ただし、聴覚障害者などの使用
に関しては対象外。
サラリーマンとか、無駄(←敢えて言う)に
使ってる連中について言っています。

「高原へいらっしゃい」田宮二郎
2003年6月16日(月)

たわむれにこの一週間、むかし(30年前)
小学館の学年誌に載っていた「曜日の英語の
覚え方」を紹介しましょう。

−(月曜)−−−−−−−−−−−−−−−−
「月曜 学校 休マンデイ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

朝、新聞のテレビ欄を見ると、
TBSの15:55から

「高原へいらっしゃい」

とあって驚く。いつからやってたのか?
あわてて古新聞で探すと、どうも先週の金曜
かららしい。

前にご贔屓スター一覧を書くときに漏らして
しまったのですが、田宮二郎さん、大好き
なんですよ。
うちらの世代だと「クイズタイムショックの
ヒト」という印象が強いようですが(私は見て
いないけど)。
昔の大映映画観ると、カッコいいんだこれが。
代表作「白い巨塔」。勝新太郎と共演の「悪名」
シリーズ。「黒」シリーズなど。特に「続悪名」
で演じた“モートルの貞”が殺される場面は
日本映画史上に残る名シーン。

わたし的には「犬」シリーズが大大大好き。
http://kadokawa-daiei.com/soft/inu/
主人公・鴨井大介のバカバカしいほどの
アクロバティックなガンプレイ、調子のいい
関西弁(脚本は藤本義一)、最高です。

「高原へいらっしゃい」は小学生の時でして
兄貴が見てたからみてただけなんだけど、
夢の実現に苦闘しつつ表面上はニコやかな
田宮二郎の表情は良く覚えています。
小室等の主題歌「お早うの朝」は名曲です。
久々に見てみようか・・・。

「だめだこりゃ」いかりや長介
2003年6月17日(火)

−(火曜)−−−−−−−−−−−−−−−
「火に みずを 注ズデイ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

なんで再放送が始まったのかと思ったら、
佐藤浩市主演でリメイクされるのですね。

「高原へいらっしゃい」27年ぶり復活

で、検索してたら
いかりや長介が入院「高原へ・・・」降板
なんていうニュースがある。うむむ・・・。
シェフ役は、昔のでは益田喜屯が演じていたか。

実はついこのあいだ、いかりや長介・自伝
「だめだこりゃ」
を図書館で借りて読んだばかりでした。この本、
読もうと思いつつ月日がたっていました。
荒井注の死をきっかけに、彼の思い出を記すため
に執筆を思い立ったとのこと。

ゴーストライター(←だと思う。推測で失礼)の
文章が巧すぎてやや白けることを除けば、冷静な
語り口に好感が持てる本です。
前に加藤茶の芸名由来について疑問を呈したの
ですが、この本に書いてありました。
ザ・ドリフターズ5人の芸名は、あるパーティで
酔っ払ったハナ肇(ナベプロの大先輩)が命名
したそうで、「カトチャンだから茶にしろ」という
一言で決定した模様。ロシアの文化とは何の関係も
無いようです。

とまれ、いかりや長介氏の回復を祈念いたします。

「大左ェ門・恋に夢中だす!!」
2003年6月18日(水)

−(水曜)−−−−−−−−−−−−−−−
「水田に 苗を 植えンズデイ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

最近セブンイレブンによく行きます。
(理由は先日記述の通り)

コンビニの雑誌コーナーに廉価版コミックが
並んでいます。「ジョジョの奇妙な冒険」
以外は買ったことが無かったのですが、
一冊衝動買い。

「いなかっぺ大将」
〜「大左ェ門・恋に夢中だす!!」

たぶん「いなかっぺ大将」の廉価版としては
三冊目だと思うが、いままでは買わず、今回は
購入したのはやはりキクちゃん・ハナちゃん
目当てだろう、と言われても否定はできない。

しかし川崎のぼるのマンガを読むのは久しぶり
だ。この「いなかっぺ大将」、内容は本当に
バカバカしいというか、たわいないのだが
画がキッチリしてるのがアンバランスでおか
しい。

それにしても大ちゃんモテモテだな〜。
格闘系だしね。


一応お詫びしておくと、

キクちゃん=都会の子
ハナちゃん=田舎の子

なのですが、名前を逆に認識してました。
もしかしたらこの日記でも間違えた記述
をしていたかもしれません。
でも、アニメを見ていた人間としては
キクちゃん命(声・岡本茉莉さん)である
ことには変わりありません。
参考
ああ、ハナちゃんの声は杉山佳寿子さん
だったのか・・・。出番も少ないし
気付かなかったよ。

ベッカムコ
2003年6月19日(木)

−(木曜)−−−−−−−−−−−−−−−
「木刀 腰に 差ーズデイ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

イギリスのサッカー選手のベッカム選手が
来日して、大騒ぎになっているらしい。
TVニュースを見ると、ファンが名前を
連呼している。

これを聞いて私が連想するのは
藤子不二雄原作のTVアニメ
「ジャングル黒べえ」
黒べえというのは謎の呪術を操るアブないやつ
なのだが、呪文の最後に

「ベッカンコ〜」

と言うんだよね。(主題歌参照)

たしか「新・オバケのQ太郎」の後番組だった
ような気がしますが、けっこう好きで見てました。
“パオパオ”という丸いゾウがお気に入りで。

今回番組データを見たら、しし男くんの声が
杉山佳寿子さん。われわれの感性の数値が
100だとしたら、33ぐらいは杉山さんに
支配されているのかもしれません(冗談です)。

なお、“黒べえ”と聞いて、「スター誕生」など
に出ていたタレントの黒部幸英さんを連想した人
もいるかもしれません。この方、私のイトコと
同じ学校だったそうです(←だから何系)。

「さよなら、クロ」
2003年6月20日(金)

−(金曜)−−−−−−−−−−−−−−−
「金曜 おかずは フライデイ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

昨日の朝日新聞夕刊で、見開き2頁の
「さよなら、クロ」
映画広告が掲載されていた。

映画内容

この映画には期待してます。
監督が松岡錠司なので。
この人の映画はいいんですよ〜。
デビュー作の「バタアシ金魚」から近作の
「アカシアの道」まで、ほぼハズレが無い
です。個人的に一番好きなのは、見てる人
が少ないけど「トイレの花子さん」。
前田愛をはじめとする子役たちの演技が
素晴らしかったです。

あと、松岡映画では撮影を笠松則通という
人が担当しているんだけど、この人がカメラ
を手がけた作品の映像はどれも良いです。
最近も阪本順治監督の「KT」なんか
最高でした。冴えてます。

「さよなら、クロ」には、「アカシアの道」
で圧倒的な演技力をみせつけた渡辺美佐子
さんが引き続き出演。
主演は人気の妻夫木クンでもあるので、
ヒットしてほしいものです。

「プロジェクトS」ミシェール・ヨー
2003年6月21日(土)

−(土曜)−−−−−−−−−−−−−−−
「ドイツの友は ごぶサタデイ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

レンタル店から借りてきて、ミシェール・ヨー
の「プロジェクトS」を観る。

「ポリスストーリー3」で好評だったホアを
主人公にしての続編。なかなか良かったです。
国家公安局のホアは事件を追って香港へ。
かつての恋人が犯人で、苦悩しつつ事件を
解決します。

「ポリスストーリー3」でのバイクで電車
飛び乗り、というほどの仰天アクションは
ありませんでしたが、やっぱり彼女はカッコ
いい。
180度開脚のスライディング銃撃とか、
ビールマン・スピンもかくやという後方
脳天キックとか、身体能力の高さを生かした
ワザの美しいことといったらありません。

前作で共演したジャッキー・チェンがカメオ
出演。女装でのアクションに爆笑。


ミシェール・ヨーは「グリーン・デスティニー」
でも共演したチョウ・ユンファと再び組んで
大作映画に主演する、と今日発売の『プレミア』
8月号に出ていました。楽しみ。

あのキリっとした表情が好きなんだよね。

ビューティフル・サンデー
2003年6月22日(日)

−(日曜)−−−−−−−−−−−−−−−
「日曜 父さん 起こサンデイ」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

一週間の英語シリーズ、以上です。
小さい子供たち、覚えてくれましたか?
それじゃあまた!



ランダムに。



本屋で見た雑誌タイトル
「ぜったい泣けるミステリー」(秋田書店)


動物園からレッサーパンダが盗まれた
らしい。


横浜ベイスターズ10連敗


都バス80周年記念でホームページ
「みんくる小学校」開設(7月予定)


山岸凉子「舞姫 テレプシコーラ 4巻」
6月23日発売


沢田研二の誕生日は6月25日

ダム映画(ガン・・じゃないです)
2003年6月23日(月)

毎年のことながら、梅雨どきは苦手ですね。
蒸したり、涼しかったり、日によって変わる
のが、困るんだよね。あー早く梅雨明けしない
かな。気持ちも晴れませんね。
でも雨降らないと夏に水不足になるしな。
ダムに水がたまらないと・・・。

気晴らしにダムが出てくる映画を挙げてみよう。

「ホワイトアウト」
なんであんなにヒットしたんだろう。冗長な
作品だった。

「ブラジルから来た少年」
グレゴリー・ペックが悪役を演じるということ
で期待されたのに、日本未公開だった(のち
にTVで放映された)。

「スーパーマン」
ダムが決壊するが、彼が直す。

「黒部の太陽」
裕次郎の17回忌で、特別上映されるらしい。
元祖プロジェクトXか。

「逃亡者」
観てないんだけど。たしか予告編でハリソン・
フォードが飛び降りてたような。

「ナバロンの嵐」
そういえばH・フォードが爆破してたな。


実物は出てこないけど話題が出るもの

「ふるさと」
加藤嘉の演技が絶賛された、ダムの底に沈む
村の話。ちなみに回想シーンで、加藤嘉は
青年時代、篠田三郎だった(奥さんは岡田奈々
で、二人とも好きだな)。

「スミス都へ行く」
J・スチュアート議員が青年キャンプ場を
作ろうとしたところが、ダム建設予定地に
なってしまう。

「チャイナタウン」
この映画はいいなあ。たしかダム建設を
めぐる事件だったような。

「金環食」
九頭竜川ダム建設をめぐる汚職事件を描いた
作品。宇野重吉の演技が最高。

「オー・ブラザー!」
コーエン兄弟のヘンな映画。金をかくした
場所がダムになるってんで脱獄する犯罪者
のハナシ。


ダメだ、もう浮かばない。

そういえば新作
「チャーリーズ・エンジェル 
フルスロットル」
の予告編でダムが出てたな。楽しみ。

カエル映画
2003年6月24日(火)

梅雨の雨といえばアマガエル、ということで
カエルの出てくる映画を思い出してみよう。

「E.T」
解剖せずに解放してしまう。
声に出して読むと、ややダジャレ調。

「オー・ブラザー!」
またか・・・。登場人物の一人が魔法で
カエルになる。

「千と千尋の神隠し」
風呂屋にカエル店員がいた。

「ハリー・ポッターと賢者の石」
カエルのチョコレートが出てくる。

「スター・ウォーズ ジェダイの復讐」
ジャバ・ザ・ハットというキャラが
カエルそっくり

実物は出てこないけど、話題がでてくるもの。

「クライング・ゲーム」
サソリを背負って川を渡るカエルの話が出て
くる。われわれ的には「サイボーグ009」
が思い出される挿話だが。

連想系・連想系

「喜びも悲しみも幾年月」
名作映画でカエルは出てこないがタイトルから
♪うれしいときも ケロヨ〜ン
♪かなしいときも ケロヨ〜ン
という木馬座の歌が連想される。

以下、観てはいないが

「暗黒街の弾痕」
フリッツ・ラングが1937年に撮った映画だが、
象徴的な意味合いでカエルが使用されている
らしい。中学の時にテアトル銀座でリバイバル
上映されたんだけど見逃した。H・フォンダ
の恋人役=シルヴィア・シドニーは、のちに
「マーズ・アタック!」で地球を救っている。

「○○○○○」
わりと最近のアメリカ映画で、たくさん出て
くるのがあるらしい。ネタバレになるので
タイトル伏せ。

「も〜っと!おジャ魔女どれみ
『カエル石のひみつ』」
2001年の劇場版。見逃し中。

ついでにTV

「仮面の忍者・赤影」
にんじゃモノなので、大きいカエルが出る。

「おはよう こどもショー」
ろばくんとガマおやぶんが対決する。

「バドワイザー?のCM」
カエルが製品名で鳴く。

定番
「ど根性ガエル」
ひろしの母親が小原乃梨子さま。
ちなみに「教師生活25年」ならば大卒として
47歳。けっこう若かった、あの先生。


なお、ダジャレになってしまうので小林旭の
「渡り鳥北へカエル」「渡り鳥故郷へカエル」
などは挙げませんでした。

♪春の風がやさしく〜
2003年6月25日(水)

6月も終わりに近づきましたが、どうにか
「赤毛のアン」絵皿を2枚入手しました。
儲けさせてしまったなセブンイレブン。

ポイントシールの貼付台紙に「ご意見・ご感想
などございましたらご記入ください。」という
欄があったので、書いておきました。


今度は「ペリーヌ物語」お願いします。


と。
とりあえず

聴きましょう。

歌いましょう。(カラオケ)

一言申し添えますならば、兄貴が好きだった番組
で、私は横目で見てただけです。

薬師丸ひろ子(1)
2003年6月26日(木)

終わってしまいましたが、松本明子主演の
NHKドラマ「女神の恋」。主題歌が島谷
ひとみの歌う「元気をだして」でした。

“竹内まりやの曲をカヴァー”という
取り上げられ方をされていまして、まあ
それはその通りなのですが、違和感を感じた
人も少なくなかったでしょう。

そう、あれは

“薬師丸ひろ子の曲”

という言い方をしなければおかしい。
そう思った人は私だけではないハズ・・・。

そんなわけで、押入れの奥からカセット
テープ「薬師丸ひろ子ベストコレクション」
(むかし貸レコードから録音したもの)
を取り出して、洗濯や洗い物をしながら
久々に聴いてみました。

うーん・・・。

以前シルベスター・スタローンのことを
書いた時に、なぜファンでもないのに
これほど熱く語っている自分?と不思議
な気がしましたが、薬師丸ひろ子について
も何やら色々なことが思い出され・・・。

スタローンと薬師丸ひろ子に共通点は
ないけど。離婚したことぐらいしか...。
まあ、どちらも70年代末から80年代
中期にかけて映画界で大きな活躍をした人
ですね。
その頃に“ハイティーン”(という言い方
は最近余りしないか)であった私にとっても、
知らず知らず心のなかで大きな存在になって
いたようです。

HPの自己紹介ページでずうずうしく
“薬師丸ひろ子さんと同学年です”と
書きましたが、それは実は常々意識して
いたことなんですよね。

と、いうことで頭に浮かんだことを順繰りに
書いてみることにします。

(そんなに長くならないと思います。たぶん)

薬師丸ひろ子(2)
2003年6月26日(木)

とりあえずビール・・・みたいな感じで、
とりあえず出演映画についてワンコメント。


野性の証明(1978年)
●未見。いくらなんでもあの原作では
なア・・・一生見ないと思う。

戦国自衛隊(1979年)
●若武者役でカメオ出演。特筆することも
ないが、映画自体は合戦のシーンがスゴい。

地球へ・・・(1980年)
●声の出演。ちょっと浮いてました。
わたし的には原作より映画のほうが好き。

翔んだカップル(1980年)
●この映画は傑作!薬師丸ひろ子も悪くない。
(悪くないって、エラそうな言い方でスマン)

ねらわれた学園(1981年)
●この映画については語りつくせぬものが
あるよ・・・。

セーラー服と機関銃(1981年)
●ヘンな映画なんだけど・・・大ヒット。

探偵物語(1983年)
●松田優作がビジュアル的にいちばん
カッコいい映画。

里見八犬伝(1983年)
●これもヘンな映画だったけど・・・
深作監督らしいこだわりは感じました。

メイン・テーマ(1984年)
●ある意味では薬師丸ひろ子の代表作で
あろう。

Wの悲劇(1984年)
●たいへん見ごたえのある映画でした。

野蛮人のように(1985年)
●超個人的に思い入れの深い映画です。

紳士同盟(1986年)
●出演者が個性的すぎて、相殺しあって
しまった作品。キャスティングは難しい。

ダウンタウン・ヒーローズ(1988年)
●未見。山田洋次監督だけど

レディ!レディ(1989年)
●未見。丸山昇一脚本だけど

病院へ行こう(1990年)
●真田広之の階段落ちがすごかったなあー
ということしか覚えていない。

タスマニア物語(1990年)
●未見。いかにもフジテレビ的な題材・・・
一生見ないと思う。

きらきらひかる(1992年)
●未見。松岡錠司監督のうえに
豊川悦司共演だけど

ナースコール(1993年)
●未見。長崎俊一監督だけど


こちらが社会人になってから(87年以降)は
映画を観る機会が減ったせいもあって未見
ばかりです。

あ、そうそう昨日書き忘れましたが、この
シリーズでは呼称を「薬師丸ひろ子」に
統一させてもらってます。
「薬師丸ひろ子さん」だと8文字もあって
あまりにも長いし、
「薬師丸」もしくは「ひろ子」というのも
何か違う・・・。

やはり「薬師丸ひろ子」と書いてこその
薬師丸ひろ子であるような気がします。

今、読んだ人からの圧倒的な“同意”の
気を感じました。(←バカ)

薬師丸ひろ子(3)
2003年6月27日(金)


●女優やのォー


角川映画のオーディションで選ばれた、
という記事を読んだときは、たしか

“薬師丸博子”

という表記であったと思います。

私がそれを見た時に連想したのは、
まんが「嗚呼!花の応援団」の

“薬痴寺先輩”

という登場人物の名前でありました。
決めゼリフはあの有名な
「や、役者やのォー」

さて、それから10年後に彼女は
「Wの悲劇」という映画で難しい役を
演じきって、たいへん評価されました。
映画の中での
「顔ぶたないで!私、女優なんだから」
というセリフは大変印象的でありました。
この映画のラスト・シーンについて小林
信彦氏は「泣き笑いの表情でカーテン・
コールを模した仕草をする薬師丸ひろ子は
素晴らしいが、同時にアイドルとしての
自分に幕を下ろしてしまったかの感もある」
というような評を記していて、うまいこと
言うなあ・・・と感心したのですが、
私は同じシーンを観て、こう頭の中でつぶや
いていました。

「や、役者やのォー」


(自分の面目丸つぶれ、と思います)

薬師丸ひろ子(4)
2003年6月27日(金)


●失礼しました・・・


薬師丸ひろ子が「翔んだカップル」に主演
する、と聞いた時には相当な違和感がありま
した。原作は、兄貴がどこからかドカっと
借りてきたのを読んでいたので。
どこで観たかは忘れたけど、封切りではなか
ったので併映のアニメ「まことちゃん」は
観ていません。どこかの二番館だったか。
当時はお金ももったいなかったのでロード
ショーが終わったばかりの映画を三本立てで
低料金で観れる二番館・・・横浜でいうと
東映名画座(黄金町)
ライオン座(天王町)
八景アポロ座(金沢八景)
綱島映画(綱島)
・・・なんてところで観たものです。

「翔んだカップル」は、脇役がみんな良かった
です。特に尾美としのり。それにしてもあの
有名な“モグラ叩きのシーン”には感心しま
した。これがデビュー作という監督の名前は
相米慎二。

薬師丸ひろ子の続く作品は「セーラー服と
機関銃」で、このころはまだ“赤川次郎原作”
というところにセールス・ポイントがあった
んだよね。お正月映画として封切られ、
私は観る予定も無かったのですが、もの凄い
大ヒットと聞き、主題歌も売れ、セリフも
流行語となるような竜巻のような状況で、
「ちょっと観てみようかな・・・」という
気になり冬休みも終わり近い日の午後に
伊勢佐木町東映へ。

大混雑だ。圧倒される。

なにより驚いたのは、頭にプロモみたいな
ショートフィルムが付いていて、
“ひょうたん三銃士”なる三人組が
「センセーショナルHIROKO」
という応援歌を歌い踊っていたことだ。
三人のうち一人は柳沢信吾。
唖然とした。いつからこんなことになって
いたのか。なっていたっつーか、商業資本が
アオってるだけなんだけど・・・。
すっかり毒気にあてられた状態で本編。

「翔んだカップル」の監督が撮ったとも
思えないザツな話。三国連太郎とか寺田農と
いった怪しい人物がわけのわからない行動を
続けるさまを、ヒタスラ長廻しで。
高い評価をする人もいるそうですが、私は
正直なところ退屈しました。
しかし、それでも甘かった。翌83年、相米監督
はより一層トンデモない
「ションベン・ライダー」
という映画を放ちました。話が全然わからん。
前作の二倍はアキレさせてくれました。
「うる星やつらオンリー・ユー」の併映だった
ので、観てしまったのです。

相米監督は01年、早くに亡くなわれてしまい
ました。私は「翔んだカップル」と
「台風クラブ」という映画だけは高く評価して
いますが、その他の作品とは相性が悪かった。
でも、存在感は突出してましたね。
斉藤由貴主演の「雪の断章〜情熱」という
映画で、斉藤由貴に溺れそうな河を渡らせて、
その画面に笠置シズ子(シヅ子)の
「買い物ブギ」
を流すという 意味不明なシーンがあって、
これはあまりのバカバカしさに感動に近い
ものを味わいました

さて、「セーラー服と機関銃」を正月に観た
年の秋に、ある大きな映画イベント(ある洋画
の上映会)に行きました。学校帰りなので
詰襟学生服にて。

休憩時間にホールへ出ると、二人の男が立ち話
をしている。
アッ!
私は片方の男に近づいた。
「長谷川和彦監督ですよね!?サインして
下さい!」
映画「青春の殺人者」「太陽を盗んだ男」を
放って間もない若手ホープ監督(当時)の
長谷川和彦に遭遇した私は感激。

ペンと大学ノートを出す私。
「ああ、ハイハイ」と長谷川監督、相方に
持っていたサンドイッチの箱を持たせる。

その、食べかけの箱を持たされ憮然とした
表情の男の顔に見覚えが。眼鏡、ヒゲ・・・
ああ、この人相米慎二だ!

サンドイッチの箱を持たせてしまい
失礼しました・・・。

ということで、薬師丸ひろ子は初期の相米監督
をはじめ、個性的な監督のもとで数々の優れた
作品に出演し続けたのでした。

薬師丸ひろ子(5)
2003年6月28日(土)


●「薬師丸ひろ子」とは何者であったか?


やや瑣末な方向にそれてしまいましたが、
話を本筋に戻しましょう。

“薬師丸ひろ子ブーム”なるものがあった
とすれば、それは81年末の映画「セーラー服と
機関銃」の公開・大ヒットから、翌年7月の
同映画の「完璧版」の再公開・・・にかけて
の時期ではないでしょうか。

薬師丸ひろ子の、あの大人気とはいったい
何だったのでしょうか。人々は、何ゆえに彼女
を好きになったのでしょう。

例えばスタローンだったら
(1)顔がかっこいい
(2)肉体がたくましい
(3)熱血演技がたまらない
(4)出ている映画が面白い
といった諸点が理由でしょうか。

上記の「ビジュアル(1・2)」
「演技(3)」「出演作の出来(4)」
という観点から考えてみましょう。

「ビジュアル」
薬師丸ひろ子のパブリック・イメージという
のは
・無表情で
・眼はキッとこちらを真っ直ぐに見ていて
というところか。
ポスターとか各種グッズなんかを思い出して
みると、そんな印象があります。
口あけて笑っている、というイメージでは
ない・・・。80年代初頭は、松田聖子を
代表とする第二次アイドル戦国時代の幕開け
であったわけですが、そんな中での
“異種アイドル”といったポジショニングで
しょうか。
いわゆる歌謡アイドルと比較すると
登場媒体 → TV / 映画
登場頻度 → 頻繁 / 単発
という明快な違いがあったし。それは所属する
角川春樹事務所が方針として“映画女優”と
して売ろうとしただけのことではあると思うの
ですが、うまくハマった、ということですね。
TVでしゃべったり笑ったり、ではなく、
写真集で物憂げな表情を見せたり、映画でも
陰りのある雰囲気で立ち居振舞う。
そういうのに、適したビジュアルの人でした。

ちなみに、スタイルについては・・・
「メインテーマ」で水着姿を披露していますが、
山口百恵のスタイルについてコメントする必要
が無いように、彼女についても言及は無用と
判断します。


「演技」
動きというか、やはりあのセリフ・・・いや
“声”が、薬師丸ひろ子ですよね。

テレビの物まね番組で、彼女の真似をする人が
たまにいますが

@マイクの前に立つ
Aカメラをちょっと上目遣いで見る
B間を置いて
C高音の声の持ち主が、あごを引いて
低い声でしゃべるように
D「コンバンワ...ヤクシマル...ヒロコデス」

こんな感じ。これで大概の人は納得(?)して
しまうということは、これが
彼女が彼女である所以といえますか。

あの声でしゃべるセリフは、決してうまいとは
いいがたいものがありました。しかし、吉永
小百合もそうであったように、演技の巧拙と
俳優の魅力というのはまた別でね・・・。
なんともいえない“雰囲気”、
そう雰囲気というタームこそが彼女の人気の
最大要因であったといえるのではないかな。
ワンワードで、スタローンを「筋肉野郎」と
言ってしまうのであれば、彼女は「雰囲気娘」
としておこう。


「出演作の出来」
スタローンのように出来損ないの映画に出る
ことはなかった。優れた監督からのオファー
もあったろうけど、彼女自身の選択眼という
のもまた優れていたのではないか?角川映画
以降の作品選択を見ると、そう思います。
しかし「セーラー服と機関銃」が支持された
のだけは謎だな〜。荒れ球のピッチャーの方が
観戦しているほうは面白い、といったところ
だったのかなァー。作品が荒れてる分、彼女は
可愛く見えたのかも。


冒頭に掲げた、「何者であったか?」という
問いには明快な答えを出せませんでしたが、
雑談風に言えば
「なんか気になるコだったよねー」
「そうそう。なんか好きだったねー」
みたいな?

ファンではなかったので、突き詰めたところ
は不明のままです・・・。

薬師丸ひろ子(6)
2003年6月28日(土)


●「ねらわれた学園」


「翔んだカップル」と「セーラー服・・・」
の間に主演した映画が「ねらわれた学園」
です。薬師丸ひろ子ブレイク前夜、といった
時期であり、興行的には今ひとつだったそう
です。

たのきんトリオ映画の第二弾
「ブルージーンズ・メモリー」
と二本立てでした。
「ブルージーンズ・メモリー」といえば、
マッチが腕の骨を折って、ギプスしたまま
出演した映画として人々の記憶に残って
いるのではないでしょうか。作中、どういう
段取りだったか忘れましたが、東宝のベテラン
俳優である藤田進氏が、たのきん連中が歌って
いる舞台へ上るシーンがあって驚きました。
また、日常の場面で「バカヤロー!」と
叫んだあとで
♪あばよブルージーンお前と〜
と、続きを条件反射で歌ってしまう反応を
後世に残した意味でも、注目に値する作品で
はあります。

たのきんのことは別の機会に存分に語ると
して、「ねらわれた学園」。やはり二番館の
ライオン座(横浜・天王町。今はない)で
観ました。

文章がいつも前置き長く結論が短いのですが
この映画は好きなんですよ。

最近の用語で言えば「バカ映画」にカテゴラ
イズされてしまうような内容。
薬師丸ひろ子がネグリジェ姿で宇宙刑事シリ
ーズみたいな異空間へ行って、お腹に目玉を
描いて「私は宇宙だあ〜」と叫ぶ峰岸徹と
闘う。とうてい良識ある人には相手にされない
ようなシロモノです。

なんだけど、(大林イズム+薬師丸イズム)
という加算によってマカ不思議な幻惑世界を
構成してまして。すっかり虜になってしまい
ました。

しかし薬師丸ひろ子も、今まで長回しの相米
監督と組んでて、急にカット数の多い大林監督
に相対して、かなり戸惑ったのではないでしょ
うか。画面からも“困った感”があふれていま
した(印象)。

結論的に言うと、この「ねらわれた学園」とか
後の「里見八犬伝」みたいな“架空の世界モノ”
には、彼女は合わないんですよね。
まあでも、そんなミスマッチ感も含めて、人を
惹きつけて放さない(オレ的には)・・・

1981年から1987年まで、自分の部屋にこの映画の
ポスターを貼っていたので、16才から22才まで
私は薬師丸ひろ子の顔を毎日見ていたことになる。
しかし隣には「用心棒」のポスターもあったので、
三船敏郎と等価・・・ということですからネ。

薬師丸ひろ子(7)
2003年6月29日(日)


●角川映画


薬師丸ひろ子は、「セーラー服・・・」の後
“受験勉強のため”一時期活動を休止しました。
プレスリーが軍隊に入った時期のように(と
いう例えでいいのかな?)ファンは復帰を
待っていました。たぶん。

そして、待ちに待った「探偵物語」には客が
押すな押すな状態で詰め掛けたのであります。

角川映画はけっこう映画館で観ましたが、この
「探偵物語」「時をかける少女」の二本立て
ほど、世間の熱狂度数が高かったものは無いで
しょう。
私は銀座の東映で観ましたが、イモを洗うとは
まさにこのこと。上映中の客の反応も良く、
映画全盛期はこんなんだったのかな・・・と
思ったり。

角川映画というのは毀誉褒貶が激しいものが
あります。
(1)内容空疎なバカ大作
(2)アイドルもの
(3)文芸もの
(4)アニメ
種類としてはこんなところか。
(1)は「人間の証明」「天と地と」
(2)は「蘇える金狼」「花のあすか組!」
(3)は「麻雀放浪記」「蒲田行進曲」
(4)は「幻魔大戦」「カムイの剣」
などなど。色々楽しませてもらいました。

薬師丸ひろ子は(2)における
“角川三人娘”のリーダーだったか。
日活アクションの石原裕次郎・小林旭・
赤木圭一郎の三人でいえば裕次郎に相当
するポジション。

無理矢理(1)カテゴリーの「里見八犬伝」に
出演させられたのは可哀そうだったけれど、
(3)といっていいでしょう澤井信一郎監督
の「Wの悲劇」では大躍進をとげて、
“角川映画卒業”とあいなった印象。

しかしそれにしても・・・

同じ時期に受験勉強して、同じ桜の樹の下で
(←表現だけです)大学に入学し、
こちらが一番熱心に映画を観ていた4年間に
日本映画界を支えていた彼女。

やはり、無視し続けて棺桶に入るわけにはいか
ないな。(先方は望んでないが)

薬師丸ひろ子(8)
2003年6月29日(日)


●「メイン・テーマ」


薬師丸ひろ子の代表作は何か?

と問いかけてみる。と、いっても彼女は
そのキャリアを終了したわけではないので
“代表作は次回作だろう”とは思うのですが
今のところは・・・という意味で。

大方の人は「セーラー服と機関銃」か
「Wの悲劇」を挙げるとおもいます。
たしかに前者は“アイドル的な輝き”では
他を圧しているし、後者は演技賞の対象に
なってもいいぐらい巧かった。

しかし私はあえて言おう


「メイン・テーマ」こそが
薬師丸ひろ子の代表作だ!


さて、こう叫んだところで、ケゲンな表情を
する人も多いかも。「ヘンな映画だったよ」
「バカみたいな役だったじゃん」とか。

たしかに、ちょっとクセのある女がマジシャン
と出会って、いろいろあるが、結局彼と結ば
れる・・・という他愛もない内容だし、
森田芳光の多彩な映像表現のなかで彼女も
所在なさげ・・・という意見もあるかもしれ
ない。

しかし、ここが肝心かなめのところだが、
言葉で表現できない、何コレ?的な局面こそが
薬師丸ひろ子。この点で、「メイン・テーマ」
という作品は彼女の特質を最大限に生かして
面白い映画に仕上げていた・・・と私は思う
んだけどね。
封切以来観てないけれど、今みるとどうなん
だろう。絶対面白いだろうという自信はあるん
だけど。

余談ながら、森田監督がとんねるず主演で
撮った「そろばんずく」という映画で、
ヒロインの安田成美がカラオケで
「メイン・テーマ」を唄いながら泣くシーン
がある。監督のセルフ・パロディなわけだが、
この場面、理由もわからぬながら、こちらも
泣けて仕方なかった。

♪笑っちゃう 涙の 止め方も 知らない
二十年も 生きて きたのにね

この歌詞、常時応用可能。永遠の名曲です。

薬師丸ひろ子(9)
2003年6月30日(月)


●だんだん離れて


あと学生時代に見たのは「野蛮人のように」
と「紳士同盟」の二本。

「野蛮人のように」は川島透監督の演出が
冴えている面白い映画でした。この人、
「CHECKERS IN 
TAN TAN たぬき」と当作が続いた
この頃、すごく将来を嘱望されていたのですが
その後あまり作品を発表していないようで残念。

「紳士同盟」は小林信彦原作でもあり期待して
いたものの・・・残念な結果に。
「薬師丸ひろ子も難しい時期にさしかかって
いるなあ」と腕組みしたものです。

角川映画も変質し、日本映画の構造も変わった。

なんとなく忙しかったのと、評判がいまひとつ
ということで「ダウンタウン・ヒーローズ」と
「レディ!レディ」を見逃し、「病院へ行こう」
はビデオで見たのか。

「きらきらひかる」「ナースコール」と俊英
監督の作品はこころひかれつつ未見で今日に
いたる、みたいな感じです。

TVドラマにも出演されたそうですが、あまり
見る気になりませんで。

なんだか、私が観ないから出なくなったような
(ここでの私は“一般人”ということ)気も。
そもそも角川映画のイケイケGOGOな勢いで
見ていたところもあり、その熱の収斂とともに
意欲がそげてしまいました・・・。

薬師丸ひろ子(10)
2003年6月30日(月)


●まとめ〜「『薬師丸ひろ子』をもう一度」


オイオイ荒井由美かよ、というサブタイトル
で本項を締めたいと思います。松任谷由美の
「守ってあげたい」は「ねらわれた学園」の
主題歌です、念のため。

「元気をだして」のリバイバルで記憶の扉の
鍵をあけられてしまったわけだというのに、
薬師丸ひろ子の歌のことを書くのを忘れてま
した。
ヒット曲がたくさん。さすがにイイ人が楽曲
を提供してますよね。(カッコ内は作詞/作曲)

「セーラー服と機関銃」
( 来生えつこ/来生たかお)
「探偵物語」(松本隆/大滝詠一)
「すこしだけ やさしく」(松本隆/大瀧詠一)
「メイン・テーマ」(松本隆/南佳孝)
「元気を出して」(竹内まりや)
「あなたを・もっと・知りたくて」
(松本隆/筒美京平)
「Woman”Wの悲劇”より」
(松本隆/呉田軽穂)
「ステキな恋の忘れ方」(井上陽水)

今でも電話をかけるなり、
“モシモシ わたし 誰だかわかる?”と
カマす人は多いことでしょう。

薬師丸ひろ子は「元合唱部」と聞くが、歌唱は
良くも悪くも、それ風・・・ということに尽きる。

♪すーこしだけやーさーしくーしーてあげーるー

♪あーーときーのかわーをーわたーるふーねにー

どう思いますか。音楽室で唄ってる気分では
ないですか。ソロ感が希少。そんなところも
きわだった個性だと感じます。


あと、書き残したことを書くと、
「やくしまるひろこ」
「やくまるひろひで」

“やく”と“まる”と“ひろ”の音が重なる、
幸せなこの男、
薬丸裕英。
今、お茶の間にユルい笑顔を向ける彼。
彼も同年輩(一学年下)だが、
人生いろいろ、とつぶやくしかない。


「ひろ子に贈る詩」

東京オリンピックの年に生まれたね

あさま山荘事件はなんとなく覚えてるね

小学校2年生の時にパンダが日本に来たね

中学三年の時に金八先生が始まったね

受験間近だったけどETは観に行ったね

二十歳の時につぶやいた

「20年も生きてきたのにね」

終わり


笑ったね

唄ったね

という、
「ドリフのビバノン・ロック」
みたいなものになってしまいました。
贈られたくない詩No.1(an・an調べ)


結論。
加藤泰監督の松竹映画
「男の顔は履歴書」に倣ったキャッチフレーズ

「薬師丸ひろ子は俺の履歴書」

(ヘンな意味にとらないでネ)


最後に、往年の“応援歌”でシメます。
振り付けは、応援団風に願います

♪ヒロコ ヒロコ ヒ・ロ・コ
センセーショナル ヒ・ロ・コ *

(* 繰り返し)



終わり


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