2000年1月に書いた文章

1990年台 洋画ベストテン

2002.08.07


戻る

1990年代を総括すべく、2000年に入ってすぐに書いたものです。

当時書いたままの状態で再録しましたが、現時点(2002年)での補足を
赤字で入れました。

1990年台 洋画ベストテン

 (製作年=日本公開年・監督)

H12.1.23 大久保

1.「許されざる者」(92=93・クリント・イーストウッド)

 特別イーストウッド・ファンじゃないけれど この入魂の一作には心底驚嘆。まさに“神話”の域に達している映画。リチャード・ハリスの名演も忘れがたい。

2.「アタラント号」(34=91・ジャン・ヴィゴ)

 旧作の初公開なれど、これだけ新鮮な映像体験は90年代 他に無かった...。ひとつひとつのショットにハッとする輝きがある。映画の永遠性が信じられますゾ。

3.「エド・ウッド」(94=95・ティム・バートン)

 「バットマン リターンズ」(92)が頂点かな?と思ったりもしたが、いやいやどうして、まだまだ。 UFO舞うタイトルバック、ハリボテの大ダコと格闘する老名優、女装してメガホンとるダメ監督、…と涙あふれるイメージの連発。

4.「フィッシャー・キング」(91=92・テリー・ギリアム)

 ギリアムが商業作に魂を売ったと言われた作品だが...そうかなア。ごひいきジェフ・ブリッジスとアマンダ・プラマーの好演に感動したぞ。

5.「シンドラーのリスト」
 (93=94・スティーブン・スピルバーグ)

 やっぱり...凄いよ この映画。映像技術の進歩がテーマの深化に貢献することもある事の好例。「ジュラシック・パーク」(93)のサスペンス演出健在もうれしかった。

6.「羊たちの沈黙」(91=91・ジョナサン・デミ)

 その時 松竹セントラルは恐怖のドン底に。いまだに模倣作が絶えないことが傑作の証しか。空港のシーンなど、強烈な演出力に感服。 「フィラデルフィア」(93)も傑作。

7.「フォレスト・ガンプ」(94=95・ロバート・ゼメキス)

 ゼメキスとしては他作以上と思わないけど、やっぱり忘れがたいシーンの多い作品。病気の奥さんと交わす会話がロマンチックで これは90年代ナンバーワンの場面だなあ。

8.「ハード・ターゲット」(93=94・ジョン・ウー)

 その時 川崎の映画館の男たちは熱く燃えた!(妻含む。) 「挽歌」等を観てなかったのでジョン・ウー初見。その後「フェイス/オフ」(97)という2大スター競演としては最も成功した作品も。スゴイな〜。「ウーよ〜」と叫びたい。

9.「レザボア・ドッグス」
 (91=93・クエンティン・タランティーノ)

 低予算なのに 豊かな映画。残酷だけど 人間を愛してる映画。その後反復される“三つ巴”シーン、“時制の入替え”などの原初の輝きがある。脚本作のトニー・スコット監督「トゥルー・ロマンス」(93)、 「パルプ・フィクション」(94)も面白い。

10.「アラジン」(92=93)

 新生ディズニーの最高作では。その後は自己模倣に陥ってる感が...。本作はキャラクター(特にジャスミン姫)も生き生きし 演出も快調。照れずに観れる陽性さがイイ。

以上

2002.08.07/補足

この文章を書いた時点では未見で、その後ビデオで観て
「差し替えて入れてもいいかな・・・」
と思った作品は以下の通り。

「タイタニック」(97=98/ジェームズ・キャメロン監督)


戻る