(ちぎらはつみ さん)
「ちぎらはつみ」...その名を口にするだけで郷愁で胸がいっぱいになる人も多いと思う。
人気連載を持っていた−とかそういう作家ではなかったが、「やさしさ」「抒情」という形容詞付きで紹介
されていた、独特な味の短編を書いた人だ。私の身近では
「田舎の話書く人ね」(それだけじゃないんだけど...)
「初恋の話書く人ね」(それだけじゃないんだけど...)
とか言われていた。あの柔らかい線、繊細なタッチ作品を見なくなって幾星霜。「どうしているのだろう」と
夜空を見上げた人は数十万人。今どうしてるんだろう...
それがですよ、『りぼん』以後の作品あったんですよ。“学習漫画”の分野で本が出てました!
(知る限り一新しいもので96年11月刊)単行本リストを御覧ください。田舎の初恋の話じゃないのが残念
ですが、その絵はまごうことなき「ちぎらはつみ」さんのものです。感激!
【千明初美さんのプロフィール】
1951年2月18日生まれ。群馬県出身。
高校時代からまんがを描き始め、1970年『りぼんコミック』誌のマンガスクールに投稿、入賞し、同年『りぼんコミック』11月大増刊でまんが家としてデビュー。デビュー作は「雪の夜の物語」。
『りぼん』で活躍し、80年代中期よりフリー。近年では集英社等で学習漫画を執筆するほか、小説家の北村薫氏の単行本のイラストも描いた。
SEQ | タイトル | 発行日 | 版元 | シリーズ名 | PAGE | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|
0 | 千明初美・未発表作品集「ときめき」 | 1977年1月1日 | 迷宮’77 | ●漫画新批評大系叢書 VOL.2● |
140 | |
1 | 蕗子の春 | 1977年4月10日 | 集英社 | りぼんマスコットコミックスRMC−103 | 187 |
\320 |
2 | いちじくの恋 | 1978年7月10日 | 集英社 | りぼんマスコットコミックスRMC−128 | 177 | \320 |
3 | バイエルの調べ | 1979年8月20日 | 集英社 | りぼんマスコットコミックスRMC−156 | 177 |
\320 |
4 | 王妃エステル | 1987年10月20日 | 発行/ 日本日曜学校助成協会 発売/ いのちのことば社 |
CS COMICS | 191 |
\980 |
5 | 紫式部 | 1988年5月25日 | 集英社 | 集英社版・学習漫画 /日本の伝記 |
141 |
\780 |
6 | 平家物語 | 1989年8月30日 | 学校図書 | コミックストーリー わたしたちの古典8 |
143 |
\971 |
7 | 今昔物語 | 1990年2月10日 | 学校図書 | コミックストーリー わたしたちの古典7 |
143 |
\971 |
8 | 太平記 | 1991年6月12日 | 学校図書 | コミックストーリー わたしたちの古典14 |
143 |
\971 |
9 | 百人一首 | 1991年11月20日 | 学校図書 | コミックストーリー わたしたちの古典13 |
143 |
\971 |
10 | マリー・アントアネット | 1992年3月24日 | 集英社 | 集英社版・学習漫画 /世界の伝記 |
141 |
\780 |
11 | クレオパトラ | 1995年11月22日 | 集英社 | 集英社版・学習漫画 /世界の伝記 |
141 |
\780 |
4’ | 王妃エステル | 1996年 | CS成長センター | 191 |
\1,100 |
|
12 | ショパン | 1996年7月24日 | 集英社 | 集英社版・学習漫画 /世界の伝記 |
141 |
\780 |
13 | マリー・ローランサン | 1996年11月27日 | 集英社 | 集英社版・学習漫画 /世界の伝記 |
141 |
\780 |
9’ | 百人一首 | 1998年1月10日 | 学校図書 | コミックストーリー/わたし たちの古典6(新装版) |
143 |
\905 |
8’ | 太平記 | 1998年1月 | 学校図書 | コミックストーリー/わたし たちの古典9(新装版) |
\905 |
|
6’ | 平家物語 | 1998年1月 | 学校図書 | コミックストーリー/わたし たちの古典7(新装版) |
\905 |
|
12 | ちびまる子ちゃんの 俳句教室 |
2002年3月20日 | 集英社 | 満点ゲットシリーズ | 205 |
\850 |
完全なリストではありません。情報をお寄せ下さい...
年度 |
SEQ | 作品名 | 掲載誌及び号 | 頁 |
単行本収録 |
---|---|---|---|---|---|
1970(昭和45)年 |
- | ケンタウロスの恋 | (未発表作品)70.2.2 | 25 | 0 |
〃 |
- | 雨の月曜日 | (未発表作品)70.5 | 20 | 0 |
〃 |
1 |
雪の夜の物語 (デビュー作) |
りぼんコミック11月大増刊 |
19 |
1 |
1971(昭和46)年 |
- | ときめき(オリジナル版) | (未発表作品)71 | 24 | 0 |
1972(昭和47)年 |
2 |
ときめき |
りぼんお正月大増刊 |
24 |
1 |
〃 |
-
|
ひとりぼっちのユミール | (未発表作品)72.12〜73.2 | 31 | 0 |
1974(昭和49)年 |
- | 若葉のささやき | (未発表作品)74 | 36 | 0 |
1975(昭和50)年 | 3 | 展子の日記 | りぼんお正月大増刊 | 32 |
未収録 |
〃 | 4 | ちひろのお城 | りぼん10月大増刊 | 40 |
1 |
1976(昭和51)年 | 5 | 蕗子の春 | りぼん1月号 | 52 |
1 |
〃 | 6 | 12歳の春休み | りぼん4月号 | 45 |
1 |
〃 | 7 | 雨のぬくもり | りぼん6月号 | 50 |
2 |
〃 | 8 | いちじくの恋 | りぼん9月号 | 37 |
2 |
1977(昭和52)年 | 9 | 灰色の日々 | りぼん1月号 | 35 |
未収録 |
〃 | 10 | 先生と2年E組 | りぼん4月号 | 39 |
2 |
〃 | 11 | なでしこによせて | りぼんデラックス夏の号 | 39 | 未収録 |
〃 | 12 | 七夕 | りぼん9月号 | 45 |
2 |
〃 | 13 | 涙がでちゃう | りぼん12月号 | 42 |
未収録 |
1978(昭和53)年 | 14 | 春の来ぬ里 | りぼん3月号 | 46 |
未収録 |
〃 | 15 | バイエルの調べ | りぼん6月号 | 60 |
3 |
〃 | 16 | かじか沢物語 | りぼん10月号ふろく (りぼんアイドル文庫) |
128 |
未収録 |
1979(昭和54)年 | 17 | お二階は診察室 | りぼんお正月増刊 |
55 |
3 |
〃 | 18 | 5月のゆううつ | りぼん5月号 | 56 |
3 |
〃 | 19 | 夏のなごり | りぼん9月号 | 39 |
未収録 |
1980(昭和55)年 | 20 | かじか沢夜話 | りぼん2月号増刊 | 48 |
未収録 |
〃 |
21 |
くわの実 | りぼん6月号 | 43 |
未収録 |
〃 | 22 | こがらし日記
(「お二階は診察室」の続編) |
りぼん11月号増刊 | 41 |
未収録 |
1981(昭和56)年 | 23 | ぎんなん物語 | りぼんオリジナル秋の号 | 41 |
未収録 |
1982(昭和57)年 | 24 | 春の別れ <ぎんなん物語・其の弐> |
りぼんオリジナル早春の号 |
41 |
未収録 |
〃 | 25 | 公孫樹ゆれて <ぎんなん物語・其の参> 「こうそんじゅ」と読む(イチョウのこと) |
りぼんオリジナル夏の号 | 48 |
未収録 |
1983(昭和58)年 | 26 | 夏のばら | りぼんオリジナル7月号 | 44 |
未収録 |
〃 | 27 | ギンヌンガ・ガップの伝説 | JUNE1月号 | 4 |
未収録 |
〃 | 28 | 蝶夢幻 | JUNE7月号 | 20 |
未収録 |
1984(昭和59)年 | 29 | 雪うさぎ (はしばみ分校日誌) |
りぼんオリジナル春の号 | 46 |
未収録 |
1985(昭和60)年 | 30 | なずな物語 | ASUKA10月号 | 19 |
未収録 |
1987(昭和62)年 | 31 | おむすびころりん
『mimiカーニバル』誌初登場 |
mimiカーニバル4月号 | 9 | 未収録 |
〃 | 32 | 花咲く鶴子かあさん (黄村家物語1) |
mimiカーニバル7月号 | 30 | 未収録 |
〃 | 33 | 男一匹万太郎とうさん (黄村家物語2) |
mimiカーニバル9月号 | 30 | 未収録 |
1988(昭和63)年 | 34 | 富士額の太郎少年 (黄村家物語3) |
mimiカーニバル2月号 | 32 |
未収録 |
〃 | 35 |
花菜子の熱い夏 |
mimiカーニバル7月号 | 41 |
未収録 |
2002(平成14)年 | 36 | <まんが>松尾芭蕉の一生 | ちびまる子ちゃんの俳句教室 (描き下ろし) |
8 | 12 |
〃 | 37 |
<まんが>与謝蕪村の一生 |
〃 | 8 | 12 |
〃 | 38 |
<まんが>小林一茶の一生 |
〃 | 8 | 12 |
〃 | 39 |
<まんが>正岡子規の一生 |
〃 | 8 |
12 |