エッチな話で自己回復?



項目 内容
分類 ・ SEQY 樹村さんのまんが作品 ・ 153
タイトル さまざまな特講体験A エッチな話で自己回復?
タイトル(読み) サマザマナ トッコウタイケン2 エッチナ ハナシデ ジコカイフク?
原 作 お話し・東 由佳子
樹村さんの
自主出版本
に収録
(描き下ろし)
書籍名 ブックレット『さまざまな特講体験』 1998(平成10)年 1月16日
版元 ねこの手出版
PAGE 6
サイズ・カラー モノクロ・A5版

ストーリー・解説

樹村さんの自主出版(ねこの手出版)ブックレットの第二弾『さまざまな特講体験』所載の
6ページの短編。
当ブックレットは手記、インタビュー、座談会による八つの体験談(@〜G)をあつめたもの
だが、うち一編のAをマンガ形式にしており、これが本作品。
札幌でエコロジー・グッズの雑貨屋を営む東 由佳子さんのお話しをマンガ化。
東さん家族と一人の青年とヤマギシ会の特講に参加した体験談がつづられる。
特講自体は危険なものだが、本作は東さんのおおらかで楽天的なキャラクターによるものか、
自然体で(反発もしたがうまく合わせて)切り抜けたように描かれている。が、そうはいっても
精神的にかなりストレスであったことが、帰りの列車で「エッチな話」をしまくることにあらわ
されている。他の体験談とのバランスで、本編はユーモラスにマンガぽく描かれていると推測
される。
彼女がヤマギシ会に入ってしまった青年が同行。特講後、彼女は何故ヤマギシに参画してしまった
のだろうとの青年の問いに、東さんは「結局わたしたちが彼女の望むような仲間関係をつくって
あげられなかったのかもしれないね」とつぶやく。聞き書きの中から、この発言を作品の核に取り
上げるセンスは樹村さんならではのものである。ストレスを感じた自分たちより遠くの痛ましき者
に共感を寄せる感性。短編6ページ・原作ものながら、これもまさに樹村作品だと痛感する。


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