連載『映画批評』


“人間と性”教育研究協議会が企画編集し、主に中高の保健室の先生を購読対象とした雑誌「Human Sexuality」(東山書房・季刊)。ここで1994年5月号(No.15)から1995年9月号(No.20/終刊号)にかけて全6回、樹村みのりさんの映画批評が掲載されました。

形式は、見開き2ページの文章。
“雑誌の性格上、Sexualityがポイント”となる批評となっていますが、それにとどまらず対象とした作品から見た社会・家族の変化などが、鋭い視点で語られています。

連載
回数
タイトル 掲載頁 発行年 発行号 通巻No 文中で取り上げ
られている映画
第1回 “自我の成長物語”としてのスピルバーグ映画
「シンドラーのリスト」で初のアカデミー作品・監督賞に
輝いたスピルバーグ−その世界を探る!
120-121 1994年 5月号 No.15 「シンドラーのリスト」
「カラー・パープル」
「太陽の帝国」
「オールウェイズ」
「フック」
第2回 「フィラデルフィア」を観て
“エイズによる不当解雇”という人権をかけた裁判を通して
「社会とセクシュアリティ」の本質を問う
124-125 1994年 8月号 No.16 「フィラデルフィア」
「ロングタイム・コンパニオン」
「野生の夜に」
第3回 「ギルバート・グレイプ」を観て
民主主義の本家本元のアメリカから送られてきた
熱い“家族としてのプライド”を垣間見せる佳作!
114-115 1994年 11月号 No.17 「ギルバート・グレイプ」
「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」
第4回 「Go Fish」を観て
レズビアンによる、レズビアンについての、
おしゃれで楽しい、キュートなレズビアン映画
114-115 1995年 3月号 No.18 「Go Fish」
「噂の二人」
「アナザウェイ」「リアンナ」
「ビビアンの旅立ち」
「月の出を待って」
「わたしは人魚の歌を聴いた」
第5回 私的“M(マイケル)・ダグラス”考
新作「ディスクロージャー」を観て
108-109 1995年 6月号 No.19 「ディスクロージャー」
「危険な情事」
「ローズ家の戦争」
「氷の微笑」
第6回 現代の危うい少年たち
映画に見る“父と息子”
122-123 1995年 9月号 No.20 「リバー・ランズ・スルー・
イット」
「ボーイズ・ライフ」


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