行動する市民の会   

憲法学習会


小澤



 渡辺先生(一ツ橋大学教授)の講演会で一息ついた学習会ですが、世界情勢が危なくなってきたこともあり講師を代えての再開となりました。
 正月気分も抜けきらない1月12日旭南公民館に12人が集まりました。今回の講師は中央大学人文科学研究所客員研究員の河上氏。私は彼が学生の時から面識があり「良い子だな」(失礼)と思っていたのですが立派な研究者として再登場してくれ、感激しました。お若い(28歳)にもかかわらず話がお上手で面白く、堅い内容を飽きずに2時間あまり、1回めは「憲法とは何か、人権と政府機構」と題して、どうして他の法律より偉いのかということなどを斬新な語り口で聞かせてくださった。その後2月15日、3月15日と3回が終わり参加者もじわじわ増え3回めは16人で「地方自治」をテーマに選挙をひかえて質疑も盛り上がり楽しい一時を持つことができました。わたしたちは生活の中で憲法と如何に密接に関わっているかが良く分かり、毎回、目からうろこ、の状態の人のため息と唸り声の満ちる会場は先生曰く「今日の生徒さんは熱心に聞いてくれてやり易かった」というくらい熱気に包まれ、かなり年上の生徒達からは「かわいい顔してきついこと言うね」という陰口も出る位、和気藹々(あいあい)の愉快な時間となっています。来年度も継続されるかは総会で決定します。月1回程度学生になって、国の根幹である憲法を学んでみませんか?テキストは先生の著書「日本国憲法のよみ方」です。まだ少し残りがあります。こんな呼びかけを4月のつながりニュースに載せて以来、今年11月までほぼ月1回のペースで続行され合計9回を重ねています。
 この憲法学習会は9.11テロ事件のころから弁護士さんを講師に始まっていたシリーズ学習会2弾で毎回参加される方も飛び入りの方も十分楽しめる?構成になっていてテーマは生徒の方で設定するというわがままな学習方法になっています。私は今、参加したこれまでの学習から、イラクへの自衛隊派遣がいよいよ目前となってしまった日本の政治の状況がいかに非合法、不自然なものであるかがはっきりと判ります。市民運動や活動をしていく上でやはり根拠となる憲法を正しく知る事は大切な事を実感します。そして運動の行き詰まりに悩むあなた、一歩離れた冷静な所から考え直してみませんか?一度おいでください。
                                              資料 Q&A日本国憲法のよみ方
                                              弓削達 監修 反改憲ネット21 編 明石書店 1000円+税

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