☆. TR-66:テトリスJR .☆

(TETRIS JR.)

- 諸般の事情により発売中止 -

今でこそ、キーホルダーゲームとして世界各国・綾しいルートで売られているテトリスですが、元々は旧ソビエト連邦のコンピュータ技術者アレクセイ・パジトノフが知的教育開発用ソフトとして開発したという、由緒正しきソフトだったりします。

その単純ながらハマってしまうというかっぱえびせんなみの中毒性に、一時はコンピュータ使用禁止例が出たほどで、アメリカなどでは 一種の戦略兵器に違いない!というジョークのようなことをマジな顔して言っていた時代がありました (笑)

で、旧ソ連というお国柄なのか、それとも日本人がこすっからいのか、このゲームを日本に持ち込む際、色んな会社がアレクセイ・パジトノフにコンタクトを取ってゲームの権利を得ようとしました。ここで、きちんとした契約が結ばれていれば問題無かったのですが、任天堂セガBPSの間でゲーム機というものの概念を巡って意見が一致しておらず、結果権利の複数許諾化などというオカシナ状態になってしまいました。

まぁ、結局3者の活躍分野の凄み分けというカタチで、この問題はとりあえず解決 (任天堂=コンシューマーセガ=アーケードBPS=パソコン) しましたが、その煽りでセガは当時の主流製品メガドライブに移植することが出来ず (実際には開発されたが、発売許可が出なかった)、任天堂は本G&Wを発売することが出来なかった・・・ということらしいです。

ただ、ゲーム内容の方はオリジナル版を忠実に再現していた訳ではなく、かなり手を加えてあります。まず外見ですが、フィールドは逆T字型をしていて、落ちてくるブロックを回転するだけの幅しかありません。

ブロックが着地するところは高さ5から6ブロック分で (幅は失念)、この部分が十字ボタンの左右でスクロールします。いわゆる受け皿の方を移動する形です。この受け皿は左端と右端でスルーしています。

あと、無機質なテトリスのイメージを和らげるためにピエロのキャラを出しています。これはブロックが消える時にピエロが受け皿の右端をたたくと左端から消えたブロックが飛び出すという形です。カラーフィルターにはガウディ風の建物の内部を表現しています。

これを聴いて果たしてどれだけの人がオリジナル版を思い浮かべられるでしょうか?個人的にはテトリスの亜流というか、アレンジ違いであり当時リリースしてもさして問題は無かったような気がします。是非とも遊んでみたい (出来れば販売してもらいたい) ものですね (現在なら Game Boy Gallery に収録するって手もあるしね)