アストロボンバー
何処かで見たようなシューティング (笑)

ゲームポケコンの第1弾ソフト。オールドゲーマーの方ならパッと見ただけでスクランブル (コナミ) を思い出すのではないでしょうか?実際、内容もソックリだったりするんですが、版権表示が無いところを見ると無断で作ったみたいですな (笑)。何とも当時の状況を良く表しているソフトだと思います (現在なら、まず間違いなくコナミの法務局に訴えられてるでしょうなぁ)

スクランブルと言った時点で既にシステムは理解していただけたとは思いますが (笑)、一応簡単に書いておきますと、横スクロールシューティングゲームです。プレイヤーの操作する宇宙船は、コントロールパッドで8方向に移動可能、アタックボタンで空中攻撃用のミサイルと地上攻撃用の爆弾を同時に発射します (ミサイルのみ3発まで連射可)。本体にボタンが4つも付いているのに撃ち分けが出来ないというのが、パクリらしいところです (笑)

ゲームレベルは2つ。レベル1は宇宙船が6台で敵のスピードは全体的に遅く、レベル2は宇宙船が4台で敵のスピードが速くなっています。もっとも、ゲームポケコンの性能自体が高くないので、レベル2でも遅いくらいだったりするのですが (笑)。でも、当時はドット単位 (正確には2ドットごと) に滑らかにスクロールする画面を見て感激したものです。

ゲームは以下の5つのシーンに分かれ、シーン5をクリアすると、1ストーリークリアということになります。特にエンディングなどは用意されておらず、その後はシーン1に戻ってエンドレスにゲームは続きます (ま、この時代のゲームはみんなこういう仕様でした)。画面上部に表示されているエネルギーメータが0になると宇宙船は墜落。また、敵や障害物に触れても宇宙船は破壊され、ミス1になります (左上隅の宇宙船の数の表示がマイナス1される)。全ての宇宙船が無くなるとゲームオーバー。宇宙船は5000点ごとに1台追加。ただし、各レベルとも最大数以上には増えません。

Stage-1

シーン1:敵宇宙基地領空内侵入!
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上空に浮かぶ電磁雲に触れるとエネルギーが奪われてしまうので要注意。この雲は破壊不能なので不用意に近づいてはいけない。迎撃ミサイルは、近づくと発射される。発射後に撃ち落とした方が得点が高いが (60点、発射前は30点)、危険も伴うので無理は禁物。エネルギータンク (19点) を破壊してエネルギーメータを回復させながら慎重にこのエリアを切り抜けよう。


Stage-2

シーン2:迎撃システム作動!?
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前方からホッピング機雷 (40点) が次々に出現する。この機雷は複数の集団が上下に移動しながら近づいてくるので、撃ち落さないでいるとかなり行動範囲が限定されるようになってしまう。無論、迎撃ミサイルの攻撃も激しさを増してくるので、エネルギー残量が少ない時以外は、攻撃を優先するのがベター。その場合、画面の上方だとミサイルと爆弾の両方で攻撃出来るので撃退しやすい。


Stage-3

シーン3:洞窟内に潜入成功!
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洞窟内部は天井と地面に挟まれ通路が狭くなっているのに加え、敵の主力戦艦が登場する。ただでさえ動ける範囲が狭い上に、戦艦自体が大きいので攻撃を余儀なくされるのだが、攻撃を受けると分裂してしまうという非常に厄介なことこの上ない。全てを倒すのではなく、ルート上に居る必要最小限の戦艦を攻撃し、上下に分裂したその間をすり抜けていくのが安全な対処法といえる (ちなみに、分裂前は 80点、分裂後は 40点)


Stage-4

シーン4:敵基地内部に侵入!
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敵基地の内部は複雑な迷路構造になっている。行き止まりもあるので迂闊に動くことが出来ない。幸い、敵からの攻撃は無いので迷路を抜けることに専念できるが、ルート上にあるエネルギータンク (特に下への吹き抜け通路の角にあるヤツ) には注意が必要。爆弾が上手く当てられないというだけではなく、攻撃が間に合わなくてエネルギータンクにぶつかりミス!という恐れがあるからだ。


Stage-5

シーン5:敵母艦を破壊せよ!
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ついに敵母艦と対峙。敵母艦はスネークミサイル (80点) を発射して攻撃してくる。このミサイルは、その名の通り蛇行しながら飛んでくるのだが、逆に飛行軌跡を予想しやすいので攻撃や回避は簡単である。肝心なのは、スネークミサイルを発射した後の母艦。この時、母艦は無防備状態。ここにミサイルを5発打ち込むことで破壊可能。首尾よく破壊に成功すると、1ストーリークリアとなり、いつのまにか表示が変わっていたタイマの残り×10点がボーナスとして加算され、シーン1に戻る (タイマが0になる前に破壊できなかった場合には、敵母艦が逃げてしまいボーナスは0となる)。


先ほども書きましたが、いま改めて遊んでみると非常に遅く感じます。特にシーン2で機雷がたくさん表示された時は、その傾向がさらに顕著に表れます。スクランブルというとFLゲームで名作が誕生していますが、システム的にはそれに勝るとも劣らない出来だと思います。ただ、サウンドがちょっと弱いかな?あと、やっぱモノクロなので地味ですね (私はモノクロの液晶の方が好きですけれども)。