次世代ワールドホビーフェアで試しに遊んだ時には、やり方が分からなかったり隣のブースがうるさかったりといったことはあったにせよ、最初のリズム診断で4点台を出してしまい、リズム感の無さを痛感。これは是非入手してリズム感を鍛えなければ・・・とは露ほども思いませんでしたが、そのバカバカしいノリと音楽の良さに魅せられ即購入を決定。1ヶ月近くのブランクを経てやっと手に入れることが出来ました(ﾟ∀ﾟ)
誰が見ても想像がつく通りメイド・イン・ワリオを作ったチームが開発に関わっており、とにかくノリ (音楽ではなくゲームの設定のね) と脱力系のキャラが良いカンジ。ただ、メイド・イン・ワリオがオールオアナッシングの一発勝負だったのに対し、本作では途中でミスしようが放棄しようが最後までゲームが進み最終的な評価によってクリアかどうかが決まるというごく一般的なゲームになっています。最初のうちはとにかく最後まで曲を聴きたいとか、少しくらい評価低くてもクリア出来ればイイやってカンジで遊べるのですが、おまけ要素 (ハイレベルでクリアするとメダルがもらえてミニゲームなどが遊べるようになったり、パーフェクトでクリアするとサウンドテストで聴ける曲が増えたり歌詞カードが見られるようになったりする) が絡んでくると失敗した時点ですぐに投げ出しちゃったり、最初からやり直したりするようになり (特にゲーム後半で失敗した時なんかは凄い脱力感を感じる)、純粋に楽しむというカンジではなくなってしまうのが難点かな。何も考えずに暇つぶし程度に遊ぶ場合はとても楽しく感じるんですけどね (何回遊んでも)
本作で特に気に入ってるのは各ゲームで使われてる曲。ビッグバンド風の曲、和風な曲、ポップス、テクノ、ワルツ、マーチ、ラップ・・・色んなテイストの曲が収録されているのですが、もうね、どの曲も１回聴いたら忘れないというか、ゲームやってるうちに頭から離れない状態になっちゃうという。非常に覚えやすいメロディで鼻歌で歌うには最高の曲ばかりです (笑)。このゲーム、実はつんく♂がプロデュースしてるらしいので、全面的にかかわってないにしろ曲に関しても色々と調整とかしてるのかもしれませんね。なんつーかこう所謂ベタといわれる曲のパターン (良くも悪しくも) が、ハロプロの連中の楽曲のノリに通じるモノがあるような気がします。
メロディ自体もイイですが、音自体もGBAとしてはかなり良いです。ブラス系の音とか良いカンジに響いてますし、「パ・パ・パ・パ〜ンチ」とか綺麗な音声が出てくるのも良いです。中には1曲まるごとヴォーカル入りのモノもあったりして (つんく♂お抱えの時東ぁみのコラボ曲) GBAの性能を引き出してるかなり力の入ったソフトだと思います。ゲーム自体のノリは脱力系ですけどね (ぉぃ)
操作自体は、メイド・イン・ワリオよろしくリズムに合わせてＡボタンを押すだけとか、多くても2,3個のボタンを押すだけというのも本作の良いところ。あくまでもリズムゲーということで、他の音ゲーのようにたくさんのボタンを使う必要が無いというのもあるんでしょうけど、やはりとっつきやさすさが全然違います。ある意味太鼓の達人に近いものがあるのかも。段々マニアックになっていく他の会社の音ゲーに比べると非常に遊びやすく、誰でも聴いててすぐに上手いか下手か分かるし、誰でも分かるから集まった人が盛り上がりやすい。本ソフトもそんなカンジに仕上がってるような気がします。
惜しむらくは、あくまで一人で遊ぶことを前提にしてるソフトであること。まぁGBAの仕様を考えると仕方の無いことですが (一応通信ケーブルで繋げる手はあるけど、面倒 (苦笑))、全員でノリを合わせてライブを盛り上げるとか、順番に合いの手を入れるとか、パーティゲームとしても上手く作りこめるシステムだと思うのでDSなんかで作れば無線通信で数人で遊べる楽しいゲームにもなったのかなぁ、と。まぁ、本ソフトにDSはかなりオーバースペックな部分はありますけどね。
通常のゲーム以外にミニゲームやドラムレッスン (これがナカナカ素晴らしい作りこみ。ただ、バスドラまで手で操作することになるのでかなり難しい (苦笑)) など、オマケ要素もふんだんに用意されており、かなり長く遊ぶことが出来ると思います。値段も手頃だし、普段音ゲーしない人にも絶対オススメヽ(ﾟ∀ﾟ)ノ