バトルユニット ZEOTH

Produced by (c) ジャレコ
1990.12.21 発売 (\.3400)

ロボットを操作して敵をなぎ倒していくシューティングゲーム。全５ステージで奇数ステージは横スクロール、偶数ステージは縦スクロールという沙羅曼陀 (コナミ) のようなシステムのゲームです。

ゲーム展開は非常にオーソドックスで、出現する雑魚キャラを蹴散らし、アイテムを取ってパワーアップ。ステージの最後で待つボスとの一騎打ちという流れで１つのステージが終了します。操作系はちょっとクセがあってＡボタンを押すことで上昇 (離すと自然落下、下を押してるとちょっと早く降ります)、Ｂボタンは押しっぱなしで連射、２回素早く押すとハイパーブラストを発射。このハイパーブラストとは画面上の敵を一掃する強力なウェポンのことで、他のシューティングでいうところのボムのようなモノ。シールド (画面下に表示しているメーターがシールド残存量で敵の攻撃を受けると減っていき０になるとゲームオーバー) を１度に２個も消費してしまうので多用出来ない (使えば使うほど自分自身もピンチに陥る) という設定はウマイと思います。

パワーアップは時折現れるパワーコンテナを破壊すると中からアイテムが登場。コレを取ることで攻撃力がアップしていきます (連射、貫通弾など)。とにかく何がなんでもパワーアップは取り逃さない様にしておきましょう。最後のボス戦用ということもありますが、それ以外にも縦スクロールステージでかなり助かります。というのも、縦スクロールといっても縦方向ではなく横方向から出現する敵ばかりで、しかも狭い通路を抜けたとたんとか移動中に急に出てくるから大変。パワーアップして攻撃範囲を広げておけばこれに対応するのがかなり楽になります (ま、わざわざ言われるまでも無いとは思いますが (笑))

ステージの最後に出てくるボスは、ご覧の通りデカくて凶悪です。耐久力も高いし、攻撃もかなり激しいです。さらにこのゲームの場合、自機の挙動がさらに難易度を上げています (左右には自由に移動出来るけど、上下の移動は上昇＆自然落下という性質上タイムラグがあるし、さらにホバリング (空中での停止) 出来ないので微妙な高度調整はかなり困難)。やっぱパワーアップは必須ですね。

システム的にはオーソドックスで見るべき点は少ないですが、ＧＢのシューティングとしては良く出来てる方ではないでしょうか (レスポンスも良いし)。背景の描き込みも力が入ってるし、キャラクタも自機を含めてデザイン的に統一感があります。地上を移動する時は足からローラーダッシュの火花が出たり、ジャンプ中にアフターバーナーが出るなどの細かい描き込みもグ〜。敵キャラもマクロスみたいな変形をしたり同じようなロボットが出てきたりとツボを獲ています。コレだ！というポイントは無いけど、ハズレでもない安心して遊べるゲームだと言えるでしょう。

お買い得度：★★★★☆（４）
ちょっとアマイかな？展開がちょっと単調だけど
丁寧な作りには好感が持てます